夏に向けてShape Up
歩きながら綺麗になる！
これからの季節、海や山で思いっきり楽しみたいですね！その前に、緩んだカラダのシェイプアップが必要。
日本で大人気のKIMIKO先生によるポスチュアウォーキング集中講座をお届けします。

KIMIKO先生のProfile
ポスチュア（姿勢）スタイリスト。1961年岡山県生まれ。出産後、体形が崩れてしまったことをきっかけに、ウォーキングを学び始める。自らのウォーキングにより、劇的な全身整形を体験。独自のポスチャーウォーキングメソッドを構築する。現在、全国でウォーキングレッスンを行う。www.posture.co.jp

あなたの身体には
癖がある

　格好良く歩く、姿勢を良くする、というと、身体がピンと伸びて、緊張したイメージが浮かびます。ですが、力が入っていてはダメなんです。
　美しいウォーキングスタイルをマスターするには、まず、今持っている余計な癖をほどくことから始まります。

●猫背である。首が前に出ている。
●左右に身体をゆすりながら歩く。
●横から見たら、おしりがポコンと突き出ている。
●膝がなんとなく曲がっている。
●靴をどうしてもひきずってしまう。
●階段を上がる音がやたらと大きい。
●片方の肩が上がっている。

　思い当たるところ、ありませんか？　これらは、毎日の生活の中で自然に付いてしまった強烈な癖です。

身体の中に風を通す

　身体が柔らかく、軽くなっていくようにイメージします。
①まず肩幅くらいに足を開いて立ちます。
②ゆったりと深呼吸をする。
　足の裏から風が入り、頭の上に抜けて行くように。
③息を吸う時、新鮮な空気が徐々に足の裏から
　入って来るように吸い上げ、
④息を吐く時、古い空気が頭の上に抜けて行くように、です。
　４～５回繰り返し、後はゆっくりとした呼吸を繰り返してください。

気持ち良く
身体をほどく

①全身を揺すります。
　両手を上げ、背伸びをして、少し緩め、両手は上げたまま、
　身体全体をプルプル揺すります。
　膝も緩めて、ふるふるっとほどきます。

②首を回します。
　頭の重さを感じる程度に首を倒し、回して行きます。

③肩を回します。
　まず、両肩を思いっきり前に寄せ、肩甲骨を開きます。
　次に横から見て、大きな円を描くように、
　内側からゆっくりと回します。

④ウエストをよじります。
　手を重みにまかせて、遠くに投げ出すように、腰をひねります。
　両腕はでんでん太鼓の紐のように、まったく力を入れないで。
　背筋が軸棒のつもりで。

⑤腰を回しましょう。
　腰に手を当て、お尻を右に、後ろに、左に、前に突き出すのです。
　そして、グルグル、左右交互に５～６回ずつ。

⑥前屈します。
　手の重みだけでだらんと腰を折り、前に倒します。
　膝の後ろだけが伸びるようにします。
　そして、軽く腰を左右に揺すります。

⑦上体を起こします。
　起こしていく前に、足首をギュッと握りましょう。
　５回くらい、ギュッギュッとね。そして、脚のどこでもいいですから、
　握りながら、徐々に上体を起こして行きましょう。

⑧ふくらはぎを伸ばしましょう。
　片足を前に出し、かかとをつけます。
　「休め」のポーズのつま先が上がっている形です。
　さらにつま先を、自分の方へ引き寄せるように上げて、
　ふくらはぎをじんわりと伸ばします。
　　　

＊　　　　　＊　　　　　＊
　上から順番に揺すったりひねったりしながら、身体全体をほどいてみましたが、いかがでしたか。この「ほどく」ことが、伸びやかに歩けるかどうかのカギを握ります。
　ご自分が楽に身体をほどける、簡単な体操を生活の中に入れてください。
　きっと発想もしなやかになりますよ。

（資料）『歩く姿勢が美しくなる本』（中経出版）
　　　　イラスト：上大岡トメ

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