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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!
ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。
ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。
Vol.2 Arroyo Trabuco Golf Club
カナダを思わせる美しい景観が魅力
オレンジ
26772 Avery Pkwy.,
Mission Viejo, CA 92692
☎949-305-5100
www.arroyotrabuco.com
ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草2006
vol.2「ゴルフの神様」はこちら
南加パブリックコース・辛口スコアカード
1番ホール: | プロショップの従業員の対応 | - | (±0) | |||
2番ホール: | ドライビングレンジ設備レベル | ◎ | (-2) | |||
3番ホール: | カートと機器(GPS他)のレベル | - | (±0) | |||
4番ホール: | コース全体の景観 | - | (±0) | |||
5番ホール: | フェアウエイのコンディション | ○ | (-1) | |||
6番ホール: | グリーンのコンディション | ○ | (-1) | |||
7番ホール: | ホットドッグの味 | - | (±0) | |||
8番ホール: | バーのサービス内容 | ○ | (-1) | |||
9番ホール: | 料金(注) | - | (±0) | |||
Total: | 5アンダー | (-5) |
カナダを思わせる美しい景観、
変化のあるコースづくりも魅力
数年前にオープンした比較的新しいコースで、たくさんのゴルファー仲間から好評価を聞いていました。早く行ってみたかったのですが、週末はいつも予約が取れず、電話しても毎回「もういっぱいです」という返事。こうなるとなおさら行きたくなりますよね。それで今回は平日に行ってみました。コースデザインは、現役PGAプロのトム・レーマン。下積み時代が長く苦労人で有名な彼が、どのようなコースを作ったのか楽しみです。
場所は大まかに言うと、フリーウェイ405号線から5号線に重なってまだ少し南下したあたりです。ミッションビエホと言えばおわかりになる方も多いことでしょう。クラブハウスは「山小屋・ロッジ風」という印象で、設計やデザインの「狙い」が明快。とても好感が持てます。カリフォルニアというよりは、オレゴンかカナダに来たかのような錯覚を覚え、後で書きますが、バーの雰囲気もとても良いので、ゴルフ抜きのデートコースにも使えそうなぐらいです。
ドライビングレンジにも手を抜かない設計
プロショップの対応は「普通」でした。もっともアメリカの早朝のゴルフ場で、日本のマクドナルドの女の子みたいに爽やかな対応されたら、逆に気持ち悪いですが…。
次にドライビングレンジ。これは素晴らしい。ドライビングレンジは①芝から打てる②左右・後方・もちろん上にもネットがない③ある程度のボールの質(その日のショットの調子が掴みやすい)
これらが条件ですが、いやいや久し振りに抜群のドライビングレンジを見ました。球の落ち所には適度なアンジュレーションも付いていて(ショットのイメージがしやすい)、ドライビングレンジに気を抜かない設計者って「本当のゴルフ好き」なんだろうな…、とジワーッとうれしくなってしまいます。
この日はティーオフまで時間が無かったので全部見ていませんが、これでバンカー練習場があれば最高!(調査不足でごめんなさい、バンカー練習場もあるのかも?)。
厳しいプレーの進行規則は
アマチュアゴルファーへの啓蒙
カートはコースが新しいこともあり、最新型で設備はバッチリ。GPSも完璧。ただこの新カートのデザインはちょっと座席が狭い。その日は細めのオヤジ2人だったのでよかったけど、デブオヤジ2人だと、間違いなく2人はくっつくぞ! 暑苦しいー。それでプラス・マイナス・ゼロ。
それとこのコースは遅延ラウンドに徹底的に厳しくしているみたい。「Fast Play Thursday」というのを実施していて(この日は木曜でした)、これは設定した時間よりも早くラウンドした人には、お金を少し返してくれるというシステム。確かに遅いプレーは、同じ組だけでなくその日プレーする数百人全員に迷惑をかけますからね。他にも色々と、遅いプレーに「教育的指導」をする姿勢が随所に見られました。アマチュアゴルファーへのとても重要な啓蒙姿勢だと思います。
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コース・グリーンともに
ゆったり感と面白さあり
コース全体の景観はかなり良く、ほとんどバーディに近いパーにしました。地形的に多少アップダウンはありますが、それはホール間の繋ぎでうまく処理されており、プレーが楽しめる程度に設計されています。結構ゆったりとしたレイアウトなので広大なホールが多く、無理矢理ねじ込んだような不自然なホールはまったくありません。
ユニークなのは17番と18番。ホールとホールを区切る大きな池があり、景観も素晴らしいけど、ショットには相当なプレッシャーを与えます。両ホールともフック打ちの人は辛いホールになるでしょう。フェアウエイ、グリーンともコンディションは全然問題ありません。いい仕事していました。特にグリーンはイーグルを出そうか迷ったくらい。
デートにも利用したい
バーの雰囲気は最高
ホットドッグの味は普通。スナックバーの女の子は笑顔が可愛く、とても好感の持てる対応でした。でも癖になるからバーディはあげない。それとプレー後に一杯飲んだバーは相当いい感じでした。普通のゴルフ場と違ってプロショップの隣に別棟で「オニール・レストラン&バー」という名前で営業しており、落ち着いた雰囲気がとても素晴らしく、おそらく地元の人もゴルフ抜きで週末の食事とか、ちょっとしたパーティーにも利用しているのでしょう。ゴルフ場側にもテラスがあって、そこも軽くビールを飲む場合はナイスです。プレー料金は、グリーンフィーはレギュラータイムで、平日$58、金曜$78、土日祝$88、まあ妥当ではないでしょうか。
今回はノーボギーの5アンダーという好スコアが出ました。あまり好スコアを出すと、「辛口」で始めたのに「甘ーい」と指摘されそう。でもこのゴルフ場はとってもおすすめの、個人的にも大好きなゴルフ場になりました。満足。
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