遊ぶ
Leisure
ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!
ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。
ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。
Vol.20 Cimarron Golf Resort
パームスプリングスの新コース、砂漠と山をミックスしたリンクス風
リバーサイド
67-603 30th Ave.,
Cathedral City, CA 92234
☎760-770-6060
www.cimarrongolf.com
ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草
Vol.20「2057年。ロサンゼルスにて。」はこちら
辛口スコアカード
1番ホール: | プロショップの従業員の対応 | - | (±0) | |||
2番ホール: | ドライビングレンジ設備レベル | - | (±0) | |||
3番ホール: | カートと機器(GPS他)のレベル | - | (±0) | |||
4番ホール: | コース全体の景観 | △ | (+1) | |||
5番ホール: | フェアウエイのコンディション | - | (±0) | |||
6番ホール: | グリーンのコンディション | △ | (+1) | |||
7番ホール: | ホットドッグの味 | - | (±0) | |||
8番ホール: | バーのサービス内容 | - | (±0) | |||
9番ホール: | 料金(注) | - | (±0) | |||
Total: | 2オーバー | (+2)
|
パームスプリングスの新コース
ヨーロッパのリンクス風
今週も引き続きパームスプリングス(以下PS)のゴルフコースを紹介しましょう。前回も書きましたが、皆さんもPSの有名どころは既によくご存知と思われますので、なるべくこの数年以内にオープンした、今後の話題に上りそうなコースをご案内していきます。
今回はPS空港のすぐ近くで、ダウンタウン地区からも近くて便利な、Cimarron Golf Resortです。詳しくはwww.cimarrongolf.comにてご確認下さい。
最初にウエブサイトで見た際は、その美しい写真にかなり期待が持てました。例えるなら、コース・デザイナーに砂漠と山と芝というキャンパスを与えて、ヨーロッパ・リンクス風のコースを見事に再現したという印象で、プレーを本当に楽しみにしていたのです。
しかし当日コースに訪れると、確かにイングランドかアイルランドのリンクス風の雰囲気はありますが、色々と細かい問題点も目につきました。
まずクラブハウスの対応ですが、てきぱきと仕事をしていました。特に問題ありません。パーにしましょう。
次にドライビングレンジは、決して素晴らしくはないですが大きな問題も有りません。いつも書いていますように、レンジの考え方は経営者やオーナーのゴルフに対する考え方がよく見える場所です。ここはあくまでもプレーヤーをウオームアップさせるための最低限の設備、という印象。それは間違ってはいませんが、私は個人的にはあまり好きではありません。ただレンジの設備自体は決して悪くないので、パーにしておきましょう。
次にカートも普通のタイプです。一応GPSは完備。ただ最新のCGタイプの画面ではなく、数字だけが出るタイプです。でもプレーには支障がありません。
景観とコンディションでは
改善点ありのボギー
次にコース全体の景観。ここは色々と思うところがありました。前述のように、このコースはイングランド他のリンクスを再現したかったのだろうと思いますが、やっぱりカリフォルニアはパームツリーのほうが似合うかも。それと途中で、大きな道路が高架状態でコースの横を横切る場所があり、従って数ホールは真横で(しかも頭よりも全然高い位置で)車がビュンビュンと走ることになり、これはリンクスのイメージからかけ離れています。日本で例えるなら、まるで国道沿いの河川敷コースといった印象。やっぱりせっかくPSまで足を伸ばしたわけですから、誰もが“非日常”を味わいたいはず。その点に少し興ざめしたので、ここはボギーにします。
フェアウエイのコンディションは、まあ悪くはないですが、1月のPSはベストシーズン。芝の状態も最高のはずなのに、少し荒さが目立ったような気がしました。そこもリンクスを意識して“ワイルド”にしたのでしょうか?まあギリギリのパーにしておきます。グリーンのコンディションは正直言って失望しました。前述同様、一番良い状態が作れるこの時期に、グリーンにすごく砂が入っているのです。前日プレーしたすぐ隣のコースは完璧なコンディションだったので、これはグリーンキーパーに問題ありですね。ここはボギーに。
|
|
バーなどの施設も並程度
異色なコースという位置づけはあり
ホットドッグの味は…。 実はこのコース、9番と10番を結ぶ位置はクラブハウスから離れており、そこにはスナックバーがなく、たまに訪れるワゴンカーのみが唯一の食料供給源です。しかもその日に用意されていた食べ物は、冷めたハムサンドイッチが1個だけ。「え?」という印象。ある程度の在庫を用意してから、売りに出るべきではないですか?スナックバーがないのだから…。 まあ色々と事情があったのかもしれないので、大目に見てパーにしておきましょう。バーはクラブハウスの中にあり、それなりに整った設備がありました。特に問題はないのでパーにします。料金は一人90ドル。この時期のPSは最も高い時期ですから、平日でもそのぐらいかな?と判断しました。ここもパーにしておきます。
もしPSに長く滞在して、カリフォルニア典型のパームツリーたっぷりのゴルフコースに少し飽きたら、ここは面白いかもしれません。それと空港に近く、PSのダウンタウン地域からも近いので、場所的な理由からは候補に挙げてもいいかなと思います。またコースも結構タフで、プレー自体のやり応えは存分に楽しめるでしょう。ただ、PSならではの風情に接したいなら、第一候補にはしないほうがいいかもしれません。バリエーションに富んだコースプランを作りたい場合は、その一つに組み入れてみて下さい。
ゴルフ南加Aコース一覧はこちら