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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!
ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。
ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。
Vol.31 Rancho San Joaquin
“芝”がしっかり根付く地質の良いコース
オレンジ
One Ethel Coplen Way
Irvine, CA 92612
☎949-786-5522
wwww.americangolf.com
ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草
Vol.31「(続)2057年。ロサンゼルスにて。」はこちら
辛口スコアカード
1番ホール: | プロショップの従業員の対応 | - | (±0) | |||
2番ホール: | ドライビングレンジ設備レベル | - | (±0) | |||
3番ホール: | カートと機器(GPS他)のレベル | - | (±0) | |||
4番ホール: | コース全体の景観 | - | (±0) | |||
5番ホール: | フェアウエイのコンディション | - | (±0) | |||
6番ホール: | グリーンのコンディション | - | (±0) | |||
7番ホール: | ホットドッグの味 | - | (±0) | |||
8番ホール: | バーのサービス内容 | - | (±0) | |||
9番ホール: | 料金(注) | ○ | (-1) | |||
Total: | 1アンダー | (-1)
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今回は、アーヴァインで古くから地元ゴルファー達に愛されてきたコース、Rancho San Joaquinを訪れました。オレンジカウンティーの玄関口であるジョン・ウエイン空港から近いので、離着陸で低空飛行の飛行機がプレー中も見えていました。アーヴァインは、治安の良さから全米でも有数の居住地区であり、また多くの企業がオフィスを構える、南カリフォルニアを代表する郊外型の都市です。
当然そこにはゴルフコースが不可欠。このエリアには高級カントリークラブや、高額なプレー費のパブリックコースが沢山在りますが、ここは庶民的な価格帯のコースでありながら、ゴルフの醍醐味は存分に楽しめます。運営はアメリカンゴルフ。場所は、LA方面からはFWY405号線を南下、前述のジョン・ウエイン空港を越えてすぐなので、特にサウスベイ方面にお住まいのゴルファーには近くて便利でしょう。ウエストLAやダウンタウンからでも、さほど遠いという距離ではありません。詳しくはwwww.americangolf.comにて。
まずはプロショップの対応ですが、きびきびとチェックインを処理していました。愛想は有りませんが安心できる印象で、パーです。ドライビングレンジは、市営パブリックコースの定番、『人工芝、奥と左右にネットあり』ではありますが、ウオームアップには問題ありません。レンジもパーですね。カートは一般的なものですが、きれいに掃除されていたので充分に合格点。ところでゴルフコースによって異なることの一つに、プレー後に駐車場までカートで行けるかどうか?が有ります。ゴルフ場の事情や方針の違いなので一概には言えませんが、プレイヤーの視点からすると、車の横まで行けたほうが断然ラクチンですよね。この点は、これまで評価の対象にはしませんでしたが、正直言ってカート自体はどこも大差ないので、今後はその点をチェックしようかと考えています。因みにここは、駐車場まで乗り入れが可能でした。
次にコースの景観ですが、最近よく想うことが有ります。長年色々なゴルフ場を見ていると、各コース特有の雰囲気があって、デザインやコンディションの問題ではなく、そのコースの目に見えないキャラクターを感じるのです。何故か明るい印象のコース、ちょっと渋い空気感が漂うコース、しっとりと湿った雰囲気のコース、芝も土もいつも乾燥した感覚のコース… 同地域でさほど離れていない場所にあるのに、人間と同じでコースはみんな“顔”が違うんですよね。このコースは人間に例えると、新興都市の印象が強いアーヴァインにしては、少し年配者の印象。決して“さびれている”という意味ではなく、取材の日も大繁盛でしたが、言わば“ちょっと渋めの初老の男性”といった雰囲気でしょうか。さて肝心の採点です。特に目立つような特記事項は有りませんが、池や木々といった、コースの難易度を高めながらも景観を良くする素材は充分に在りました。ここはパーでしょう。
それからフェアウエイのコンディションは、大きな問題はありません。芝の死んだ箇所も少なく、なかなか良い状態でした。パーです。余談ですが、スコアカードに印刷されているゴルフ場のキャラクターデザインは、牛かバッファローを連想させるもので、昔は牧場か牧草地帯だったのだろう、と推測されます。その牛クン達の大事な食料である、“芝”がしっかりと根付く地質の良さは、今もコースの維持に生かされているのでしょう。グリーンもまずまず。ホール毎の速さのバラつきも無く、丁寧な仕事がされていると思います。ただちょっとバーディには届きません。パーです。プレー後のバーもカジュアルで快適でした。ここもパー。ふと気がつくとここまで全てパーですね。プレー費は、週末のレギュラータイムで57ドル。この値段はお得ではないでしょうか。企業努力に敬意を表して、最後にバーディをつけましょう。見事に1アンダーでフィニッシュ!
全体的に、カジュアルだけど上級者から初心者までそれなりに楽しめるコース、だと思います。南部方面にお住まいで、コースデビューしてみたい初々しいゴルファーや、アーヴァインの企業に出張して翌日はゴルフをして帰りたいビジネスマン・ゴルファーなど、あらゆる人達が気楽に行けるカジュアルなゴルフコースの代表格の一つでしょう。