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スタジオシティー(ユニバーサルスタジオ近く)にある、超有名ライブハウス「ベイクドポテト」。ロサンゼルスで最も古いこのジャズクラブは、開業36年目を迎える老舗。Jointよりも若い層が多いクラブですが、アーティストのラインナップはスタジオミュージシャンを始め、かなりの凄腕がそろっています。
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ドアで、その日のプログラムによって異なる料金を支払い店内に入ると、なんともこぢんまりとした作りになっていて、壁一面に貼り付けられたミュージシャンのサイン入りのポスターや、レコードジャケット、ヘッドショットなどなどの効果も手伝って、“アメリカくさい”“ビールが似合う”というような、とてもフレンドリーな雰囲気を醸し出しています。
店名の通り、およそ20種類のベイクドポテトが楽しめるレストランとしても有名なのです。マネージャーのジャスティンさんによると、1番人気は、“マリネーティッド・ステークポテト(14ドル)”、続いて“ソテード・マッシュルーム・アンド・チーズポテト(8.50ドル)”そして“メープルハム・コーン・アンド・パイナップルポテト(11.50ドル)がベスト3だそう。以前、2番人気というマッシュルームのソテーとチーズのポテトをオーダーしたことがあるけれど、ボリューム満点だし、アツアツでホクホクのベイクドポテトの上に、こんもりとかけられたチーズとマッシュルームのソテーがマッチして、シンプルな料理なのに、とても美味しいと思いました。とりあえず、「ベイクド」に行くなら、ショータイムより前に着き、場所を確保し、その夜をベイクドムードにたっぷり浸るためにも、ドリンクと共にこの有名なポテトをオーダーしてみては? 食事は、午前1時までオーダーできるというところもうれしいです。
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ウリがジャズとベイクドポテトというだけでも、想像がつくかもしれないけれど、とてもシンプルでフレンドリーなライブハウス。店内は、ステージが観客席に非常に近く、ステージと観客席の間の通路を奥へと進むと、バーカウンターがあるという造り。
マイケル・ランドーのギターを聴きに行ったのが初めてのベイクド体験でしたが、その時も思ったのが、日本人客がとても多かったこと。スタジオシティーにあるため、ここへ行くには、どこかの“ついで”に行くというより、“わざわざ”出向くといった方がピッタリとくるクラブなだけに、正直とても驚いたのを覚えています。(その日は、マイケル・ランドーが出演だったことも、日本人が多かった理由の1つだと思います)
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というわけで、日本人にとても人気だというその理由をマネージャーのジャスティンさんに尋ねると、「ここで収録されたレコードが日本だけで発売されることもあるし、そうだね、日本人のジャズ好きは筋金入りだからね。どうにかして、ここを見つけるんだろうなぁ」とのこと。
そして、「パパラッチさせない!」というこのお店のポリシーから、多くのセレブたちがプライベートで訪れるそう。例えば、俳優のクリント・イーストウッドは、30年以上もの付き合いがあるというベイクドファンの1人。つい先日は、あのプリンスやジョージ・クルーニーが訪れたそうです。そして、ジェフ・ベック(!)も時折やって来るといいます。本格派音楽好き、ジャズ好き、そしてギタリストやギターファンたちが“音楽”を楽しみにやって来るライブハウスなので、21歳以上という年齢制限などなし! オール・エイジ対象です。毎日のスケジュールは、ウェブサイトで確認可能。営業時間は、午後7時~午前2時。ショータイムは、午後9時30分~11時30分。ニューヨークでなくっても、ロスにはロスなりのカジュアルさありの、気さくに楽しめる、そんな老舗ジャズクラブでした。