ダウンタウンLAの地下を旅するディープなツアーから最先端ショッピングモールまで、今、行きたいLAの最旬スポットをご紹介します。
01. SPIRITS / 蒸留酒
クラフトビールの次は、クラフトスピリッツ!?
最近、ロサンゼルスに蒸留所がじわじわと増えているのをご存知ですか? カリフォルニア州では、蒸留酒のライセンス取得や扱いに関する規制が厳しかった背景から、数が少なかったのですが、2015年の法改正で、テイスティングルームやレストランを併設できるようになったことでブームに火がつきました。
そもそも蒸留酒ってなんだっけ?という人のためにちょっと解説。蒸留酒は、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどの総称で、広域ではウイスキー、ブランデーや焼酎などもその仲間。スピリッツやハードリカーとも呼ばれます。アルコール度数は高めですが、蒸留の過程で糖質などがなくなり、消化しやすく、ダイエット中の人でも気兼ねなく飲めると人気。
数ある蒸留所の中でも、オーガニック原料を使用していることで話題の「Greenbar Distillery」。ラム、ウイスキー、ウォッカ、テキーラなど幅広いラインナップをそろえ、ボトル一本の販売につき、セントラルアメリカの森に木を一本植林したり、ボトルラベルは100%リサイクル紙を使用したりするなど、エコ・コンシャスなのも高ポイント。
蒸留酒で作るカクテルのクラスや、製造過程を見学するツアーも好評で、スタッフおすすめのスピリッツ3種類と自分で選んだ3種類をテイスティングできます。カクテルクラスでは、器具などについて学んだ後、自分好みのカクテル作りに挑戦。どちらも21歳以上が参加可能です。
「Greenbar Distillery」と同じく、アーツディストリクトにある「Our/Los Angeles」は、ベルリン、アムステルダム、ロンドン、デトロイトなど世界中に支店を持つウォッカの蒸留所。全店、同じレシピで作られるのですが、使用する原料が少しずつ異なります。
例えば、ロサンゼルスでは原料にアイダホの小麦を使用するところ、デトロイトでは、とうもろこしを使用するといった具合に。国によりオリジナルのテイストを楽しめるのが、この蒸留所の面白いところ。「Our/Los Angeles」では、毎日ツアーやテイスティングができます。
2459 E. 8th St., Los Angeles
☎ 213-375-3668
▶ ツアー&試飲:$12(30~45分程度)/ 金6:00pm-7:30pmに1~2回、土1:00pm~7:30pmに3~4回 ※開催時間は日によって異なるのでウェブサイトで確認、要予約
▶ カクテルクラス:$40(90分)/ 金7:30pm、土1:00pm、4:00pm、7:00pm / 予約はオンラインで。無料会員登録が必要
https://greenbardistillery.com/
915 S. Santa Fe Ave., Los Angeles
▶ ツアー&試飲:$10、月~金1:00pm-5:00pm、土日は予約制
http://ourvodka.com/ourlosangeles/
02. MALL / ショッピングモール
アート、個人スタイリスト…最先端ファッションモール
「Westfield Century City」は大規模な改装工事を経て、ミッドセンチュリーモダン・スタイルのオープンエアモールへと生まれ変わりました。200店舗以上のレストランや、Nordstromをはじめとする3軒のデパート、さらにはフィットネスジムまで入ったラグジュアリーな空間は、ショッピングモールというよりもモダンなリゾートホテルのよう。買い物のサポートをするコンシェルジュサービスも始まり、商品を自宅まで配送してくれたり、一対一でスタイリングのアドバイスを聞きながらの買い物も。
高級ホテル並みのカスタマーサービスはショッピングモールとしては新しい試みです。さらに、広場では、LACMA提供の現代アート作品の展示がされるほか、コンサートや映画のプレミア試写会などができる大規模なイベントスペースもあり、ショッピングモールとしてだけでなく、エンターテインメントの拠点にもなりそうな予感。
また、Uber利用者用の待合室や乗り降りのためのステーションも配置され、巨大なモールで駐車ストレスを回避して買い物体験を楽しめるなど、細やかなサービスが散りばめられています。
10250 Santa Monica Blvd., Los Angeles
☎ 310-277-3898
▶ 営業時間:日によって異なるのでウェブサイトで確認
www.westfield.com
03. INSTAGRAM / インスタグラム
屋外ではなく室内へ。ネクスト・インスタはここ!
インスタスポットは、もはや屋外から室内へ。最近、インスタ専用のミュージアムが続々オープンしているのを知っていますか? 中でも人気なのが、「Happy Place」。名前からしてハッピー!な、このミュージアムには、ポップな色合いのインスタレーションやフォトブースが設置されていて、来場者は館内で自由に写真撮影ができます。
上下逆さまになった部屋や、色とりどりの紙ふぶきが散りばめられたブースなど、インスタ映えする空間で撮影すれば、「あの写真、どうやって撮ったの?」なんて聞かれること間違いなし。売り切れ必至なので、予約はお早めに!
1005 Chick Hearn Ct., Los Angeles
▶ 営業時間:月~木10:00am-9:00pm、金~日9:00am-9:00pm
www.happyplace.me
04. GOURMET / グルメ
LAグルメ最前線、”あのおいしさ”を再現
2017年2月にロングビーチにオープンした、シッピング・コンテナを使用したモダンなレストランモール「Steel Craft LB」。オープンエアの開放的な雰囲気のパティオに並ぶコンテナ内には、ランチ、ディナーはもちろん、コーヒーブレイクやギフトショッピングにも使える8店舗が入っています。人気の「Waffle Love」は、ワッフルにフライドチキンが載った食事系ワッフルのほか、イチゴ、ナッツ、カラメルソースがたっぷりトッピングされたスイーツ系のメニューもあります。
また、サンディエゴで人気のラーメン店「Tajima Ramen」も出店。豚骨を12時間煮込んだスープは、濃厚ながらもあっさりした味が特徴で、サイドメニューには餃子や唐揚げも提供しています。暑くなるこれからの季節には、「The Fresh Shave」のふわふわかき氷にもぜひトライしてみて。
また、レストランの概念を超えて、多目的に進化しているのが、「Eataly LA」。イタリアに13店舗、ニューヨーク、シカゴなどアメリカに4店舗など、世界中に展開するイタリアン・レストラン&マーケットスペースです。
LAの店舗は、3階建ての巨大スペースで、窯焼きピザやフレッシュパスタなどの本格イタリア料理やエスプレッソを味わえるだけでなく、併設のイタリアン・グロッサリーでシェフ厳選の食材、ワイン、キッチングッズの買い物もできちゃいます。グロッサリーには、ワイン3万本以上が壁面に陳列されたワインショップ、自分好みのチーズに出会えるチーズショップ、ブッチャー、チョコレートショップなどが並び、プロのアドバイスを聞きながら買い物ができます。
ホームパーティーへの手土産をここで調達すれば、プロから習った知識も添えられて、特別なギフトになりそう。イタリア料理教室やライブデモンストレーションなども開催されていて、イタリアの文化に触れながら食材やクッキング・テクニックを学べます。レストランでのおいしい体験を、もう一度、家で楽しむ。それがトレンドです。
3768 Long Beach Blvd., Long Beach
▶ 営業時間:日~木6:00am-9:00pm、金土6:00am-10:00pm ※各ベンダーの営業時間はウェブサイト確認
www.steelcraftlb.com
10250 Santa Monica Blvd., Los Angeles
☎ 213-310-8000
▶ 営業時間:毎日9:00am-11:00pm
www.eataly.com
05. LAX / ロサンゼルス国際空港
わざわざ行きたい空港にどこまでも進化するLAX
トム・ブラッドレー国際線ターミナル(TBIT)が生まれ変わり、最新のショップや人気のダイニングが続々オープン。地元LAのブランドや、空港出店が初めての店などもあり、ここを目的として出かけたくなるような豪華なラインナップがそろいました。
また、西側には、新たなコンコースを建設中。大きな特徴は、新設される12の搭乗口で、これまで便によってはターミナルから搭乗ゲートまでバス移動だったのが、このコンコースが完成すると全ての便がターミナル内で搭乗可能に。見通しのいい5階建てのコンコースは、搭乗口がよく見える位置に、ショッピングエリアやレストラン、トイレが配置され、搭乗までの待ち時間を快適に過ごせます。TBITとコンコースの間は、特設の歩行者用トンネルでつながれ、2020年初めに完成予定。
TBIT 5th Floor Mezzanine
☎ 310-216-9861
▶ 毎日11:00am-11:00pm
TBIT Great Hall付近
☎ 310-258-9587
▶ 毎日7:00am-最終便の搭乗後まで
TBIT South Concourse付近
☎ 310-258-9627
▶ 毎日5:30am-ゲート156から159の最終便の搭乗後まで
06. DISNEYLAND / ディズニーランド
ディズニーパーク史上最大。ピクサー映画の祭典が開幕!
2018年4月13日(金)より、映画『Toy Story』、『Monsters, Inc.』などのピクサー映画を題材としたイベント、「Pixar Fest」がディズニーランド・パークとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークで同時開催されます。ピクサー映画のキャラクターが登場するパレードが復活し、『Up』や『Inside Out』のキャラクターが新メンバーとして加わります。夜には、プロジェクションマッピングと花火を融合した新たなショーもスタート!
また今夏、ピクサー映画の世界観にどっぷり浸かれる新エリア「Pixar Pier」がディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークにオープンします。映画『Incredibles 2』をテーマにしたローラー・コースター、トイストーリー好きにはたまらない『Toy Story』のアトラクションだけを集めたエリア、『Inside Out』をモチーフにしたファミリー向けのアトラクションなどが登場。レストランの一部もピクサー映画をテーマにしたものになり、一日中ディズニーとピクサーの世界を思う存分楽しめます。
1313 Disneyland Dr., Anaheim
☎ 714-781-4565
▶ 営業時間:日によって異なるのでウェブサイトで確認を
▶ 料金:$97~(10歳以上・一日券)、$91~(3~9歳・一日券)、両パーク共通のチケットもあり
07. ANGEL STADIUM / エンゼルスタジアム
大谷フィーバーが止まらない。エンゼルスタジアムにいこう
元北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手の移籍先が、ロサンゼルス・エンゼルスと聞いて、喜んだ人も多いのでは? 小規模な球団で地に足をつけて成長をしたいという思いでエンゼルスを選んだと言われる大谷選手。これまでは野球に興味がなかった人も、メジャーリーグの世界へ飛び込む若き日本人選手の活躍を応援してみませんか?
本拠地であるエンゼルスタジアムツアーに参加すれば、普段は入ることのできない、スタジアムのフィールドや地下控え室、クラブハウス、マイク・ソーシア監督の取材室、中継室など、大谷選手も多くの時間を過ごすであろうエリアを生で見られます。チームが他の都市にいるときのみの開催なので、ウェブサイトで開催日をチェックしてください。料金は大人8ドル、14歳以下と55歳以上が6ドル、4歳以下は無料。また、応援グッズを手に入れたいなら、エンゼルスタジアムのチームストアやウェブサイトから購入できます。大谷選手の背番号、17番のユニフォームを着てスタジアムにいこう。
08. LA RIVER / LAリバー
ロサンゼルスでカヤック!? LAリバーで遊ぼう
ロサンゼルス市を縦断するLAリバーは、かつてはブラックバスやニジマスを見ることもできた川でしたが、度重なる水害によりコンクリートで川を埋められ、水質汚染も重なり、かつての姿は失われました。そこで、2007年、川をもう一度自然の姿に戻そうという20年計画の再生プロジェクトがスタート。11年には、LAリバーでカヤックツアーを運営する「LA River Kayak Safari」などがオープンし、ドジャー・スタジアムすぐ東、Elysian Valleyエリア、エンシーノのSepulveda Basinエリアの2箇所で川遊びができるようになりました。
特に、Sepulveda Basinコースはゆるやかで初心者向け。その他にも、ライセンスがあれば釣りを楽しめたり、川沿いを散歩するのもおすすめです。白鷺をはじめさまざまな野鳥にも出会え、ここがLAだということを忘れてしまいそう。
(各社ツアーを開催しているが、LA River Kayak Safariでは、Elysian Valleyのみ)
☎ 213-308-5390
▶ 営業時間:月~木は7人以上のグループのみ(団体割引あり)、金~日は一般向け。メモリアルデーから9月末の間オープン。
▶ 料金:カヤックと自転車のガイド付きツアー(3時間)$75(一般)、$70(10~18歳)
http://lariverkayaksafari.org/
09. UNDERGROUND TOUR / 地下ツアー
普段は立ち入り禁止。地下ツアーがアツい!
ダウンタウンLAの地下に眠る、過去を探検してみませんか?「Underground L.A.」は、普段は立ち入り禁止の地下トンネルを散策しながら、1920年代の禁酒時代にハリウッドのセレブリティーも訪れたスピークイージーを巡る人気のツアー。2017年、『LA Weekly』の編集者が選ぶ「Best of L.A. 2017」でダウンタウンLAエリアで訪れるべき場所の一つに選ばれました。
ひとたび地下に足を踏み入れれば、実際に使われていたピアノやバースツールが保存されている店もあり、当時の喧騒が聞こえてきそう。「バーを店から店へ移動できた地下通路は社交の場で、ダンスフロアとしても使用されていたんですよ」なんていう案内人シンディーさんの気の利いたコメントがツアーをさらに盛り上げます。
ツアーは、現在も営業しているスピークイージー「The Varnish」にて終了。ここの内装も当時からほとんど変わっておらず、現役の会計レジも1920年代に使われていたもの。カクテル片手に100年前の歴史に思いを馳せながら、雰囲気に浸ってみるのもいいかも。ツアーの料金は85ドル。48時間前までに予約のこと。
10. SHOOTING LOCATION / ロケ地
あのジャズバーは存在する。人気のロケスポット巡り
映画の本場だもの、ロケ地を巡るのもロサンゼルスの醍醐味。まずは、映画『La La Land』(2016)で、「ジャズは嫌い」と言い放ったミアに、ジャズの魅力を説くためセバスチャンが連れて行くジャズバー「The Lighthouse Café」。ハモサビーチに実在するこちらのバーは、月~金の午後6~9時はハッピーアワーで、ドリンクとフードが5ドル以下とお得。
また、続編の公開で注目が集まる『Blade Runner』(1982)や『(500)days of Summer』(2009)など、さまざまな映画で使用された、歴史的な建造物「Million Dollar Theatre」も、おさえておくべきロケスポットです。
さらに、あの映画で使われたセットを見てみたい!という方には、ワーナー・ブラザースの撮影スタジオへ。広大な敷地に保存された巨大セットを巡るスタジオツアーで話題作のロケ地を一度に巡れます。実際に撮影で使われたセットや小道具が置かれるエリアを見学できるほか、最新のインタラクティブ展示『Stage 48: Script to Screen』で映像作りの基礎を学べます。毎日午前8時半から午後3時半まで。
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映画「ラ・ラ・ランド」のロケ地、グリフィス天文台+グリフィスパークで観る!L.A.夜景鑑賞ツアー《送迎付》
30 Pier Ave., Hermosa Beach
☎ 310-376-9833
▶ 営業時間:月~金6:00pm-2:00am、土日11:00am-2:00am
http://thelighthousecafe.net/
3400 W. Riverside Dr., Burbank
☎ 818-977-8687
▶ 料金:オンライン価格で、$65(13歳以上)、$55(8~12歳)、$49.99(南カリフォルニア在住者、2018年3月4日までの購入)
www.wbstudiotour.com