日常の生活で、忙しい! ストレスがすごい! 気分転換したい!
そんなふうに感じたときに2時間弱のドライブで行ける、週末の一泊旅行先をご紹介。心も体もさくっとリフレッシュしちゃいましょう。
- 01. アウトドア・スポーツ三昧でリフレッシュ!「ビッグベアレイク」
- 02. “南カリフォルニアのアルプス”で静寂の森と地元グルメを堪能「レイクアローヘッド」
- 03. 巨岩の上に座り、音のない世界で風を聞く「ジョシュアツリー国立公園」
- 04. 温泉ホテルに泊まって優雅な湯治の週末「デザートホットスプリングス」
- 05. 山の隠れ家ロッジで、ひたすらのんびり「アイディルワイルド」
- 06. 瞑想、美食、アートの旅「オーハイ」
- 07. ワイナリーを巡ってのんびりほろ酔い旅「サンタバーバラ」
- 08. リンゴの村でアップル尽くし!「ジュリアン」
01. アウトドア・スポーツ三昧でリフレッシュ!「ビッグベアレイク(Big Bear Lak)」
ロサンゼルス近郊のスキー&スノボのメッカとして知られるビッグベア。レイクアローヘッドと同じSan Bernardino National Forestエリアにあり、標高が6800フィート弱とやや高いので、冬は湖の周辺でも1シーズンで5フィート以上の新雪が積もります。
一方、春から夏にかけてのビッグベアレイクは、ウォータースポーツ天国。クラシックなアルパイン・スタイルの山荘に優雅に滞在し、フィッシングやジェットスキーに挑戦しちゃいましょう。豊かな自然に触れているだけで気力がみなぎってくること間違いなし。アクティブにリゾートステイ、楽しんでみませんか?
ハイキング
さまざまなハイキングトレイルがあるビッグベアレイク(その名のとおり、熊出没注意なのはご愛嬌)。トレイルマップはBig Bear Discovery Center(40971 N. ShoreDr., Fawnskin)で入手できます。同センターでは、一部のトレイルに入るのに必要な「Forest Adventure Pass」も扱っているので、ここで「Daily Pass」(5ドル)を購入しましょう。おすすめは、ディスカバリーセンターの西から出発する「Cougar Crest Trail」(要Adventure Pass)。往復5.2マイルで後半やや傾斜がきついですが、頂上のBertha
Peakから湖とその向こうにそびえる山々が一望できて格別な気分が味わえます。
40971 N. Shore Dr., Fawnskin
☎ 909-382-2790
▶ 営業時間:木~月9:00am-4:00pm
▶ 休業:火水
▶ Webサイト
パドルボード/カヤック/ジェットスキー
夏場のビッグベアレイクでは、カヤックやジェットスキーなどウォータースポーツのレンタル店が大賑わい。現地でイライラを避けるためにも事前に予約を入れておきましょう。Big Bear Marinaでは、3人乗りのジェットスキーが1時間135ドル(要デポジット)で借りられます。1台借りれば家族で楽しめそう。のんびりと体を動かしたい人には、スタンドアップパドルボード(立って漕ぐサーフボード。1時間・25ドル)があるのでチャレンジしてみては。水に浸からないで静かに楽しみたい人には、カヤックがおすすめです。こちらは1人乗り(1時間・25ドル)から3人乗り(1時間・30ドル)まで用意されています。
パラセーリング
パラシュートを付けて湖上から空に舞い上がるパラセーリング。内陸でできるのは南カリフォルニアではビッグベアレイクだけだとか。標高6000フィート弱の湖面からさらに500フィート上空まで舞い上がるスリルは、なかなかなもの。海抜0mの海で体験するのとは、心なしか空の青さや空気のきれいさも違うような気がします。1人用、2人用(タンデム)があるので、カップルや親子(子どもは6歳以上)でチャレンジ可能。料金は1人(80ドル)、タンデム(160ドル)です。ちなみにこちらではジェットスキーやカヤックのレンタル、船による湖ツアーなども行っているので、試してみては。
439 Pine Knot Ave., Big Bear Lake
☎ 909-866-4359
▶ 営業時間:毎日 8:00am-5:00pm
▶ Webサイト
フィッシング
バス、マス、ナマズなどが多く生息するビッグベアレイク。釣り初挑戦でも魚を釣り上げる経験を味わいたい!…ということで、3人合わせてガイド経験100年のベテランが大漁スポットまで案内してくれるサービスを利用しちゃいましょう(写真はオーナー兼ガイドのジョンさん)。費用は釣り船のチャーター費から釣具のレンタル、ガイド料まで込みで3時間370ドル(~6人)です。釣りに必要な「Fishing License」は持参する必要あり(16歳未満は不要)。スポーツ用品店やマリーナの釣具店で購入しましょう(1-Day License・19.18ドル)。
02. “南カリフォルニアのアルプス”で静寂の森と地元グルメを堪能「レイクアローヘッド(Lake Arrowhead)」
「南カリフォルニアのアルプス」と呼ばれるレイクアローヘッドは、年間400万人が訪れる人気リゾート地です。ミネラルウォーターのブランド名にもあるのでご存知の方も多いのでは? 湖は1893年から建設が始まったダムによってせき止められた人工湖で、長年にわたって麓のサンバナディーノ・バレーに飲料水を供給してきました。元々はLittle Bear Valleyという地名でしたが、1920年にThe Arrowhead Lake Companyが湖とその周辺の土地を購入したのをきっかけに、現在のLake Arrowheadという地名に変わりました。
San Bernardino National Forestの木々に囲まれる同地は、南カリフォルニアには珍しく、四季の変化がしっかりと感じられるのが特徴。標高が5000フィートを超えるため、冬は雪が降りますが、夏はウォータースポーツが楽しめるほどの暑さになります。また、貯水湖の湖畔にある昔ながらの雰囲気のロッジやレストランは優雅のひとこと。
ここではまず、巨木が空高くそびえる数々のトレイルを制覇するのがおすすめです。いずれのトレイルも木の香りと凛とした空気が漂い、靴の下で折れる小枝の音が辺りに響くほど静かです。トレッキングでしっかり体を動かした後は、瀟洒なレストランでおいしい食事を!
ハイキング
レイクアローヘッド自体がSan Bernardino National Forestの一部のようなものなので、散歩程度のコースから、本気ハイカー向けのコースまで、数えきれないほどのトレイルがあります。中でも一度行ってみてほしいのは、Heart Rock Trail。往復1.4マイルほどのなだらかなコースで、夏場は小川のせせらぎや小さな滝に、秋なら紅葉に心が洗われることでしょう。見どころはその名の通り、岩にハート型のくぼみがうがたれた「Heart Rock」。湖からは少し離れていますが必見です。
Heart Rock Trailは無料ですが、「Forest Adventure Pass」が必要なところもある(トレイルヘッドの駐車場に明示されている)ので、念のため「Daily Pass」(5ドル)を購入しておくと良いでしょう。パスは、Lake Arrowhead Villageのビジターセンターや7‒Eleven、スポーツ用品店などで購入できます。
Route 138, San Bernardino National Forest, Crestline
▶ 料金:無料
買う
レイクアローヘッドの街の中心地がここ。湖の南に50以上のレストランやショップが集まっています。ハイキングに必要な「Adventure Pass」もここにあるChamber of Commerce Visitor Centerで購入できます。
1922年のオープン時は、ロマネスクスタイルのノーマン建築が異彩を放ちました。そして20~40年代にかけて多くのハリウッドスターたちが同地を気に入り、ホテルに逗留したり、別荘を購入したりしました。また、ハリウッドスタジオが映画の撮影にもよく使っていたそうです。79年に老朽化と火災の危険のため、ほとんどの建物が建て直されましたが、ダンスパビリオンなど一部の建物は今も健在です。
夏の間は5月〜9月に金、土曜の夜にコンサートが開かれます。人混みから少し離れて眺めると、お祭りの夜のような、真夏の夜の夢のような、幻想的で素敵な気分に浸れるでしょう。
食べる
Arrowhead Villageがリニューアルオープンした直後の1982年から営業している老舗ダイナーで、週末の朝は名物のワッフルを目当てに行列ができる人気店。デザート系の甘いものからハムやチーズが載った食事系まで、17種類のワッフルが終日オーダーできます。ヨーロッパ・アルプスのコテージのようなかわいらしい店構えで、しかもテラス席からは湖が一望できてしまう同店。ハッキリ言っておすすめです。
28200 CA-189, Suite E-150, Lake Arrowhead
☎ 909-337-5222
▶ 営業時間:月~金8:00am‒3:00pm、土日8:00am‒4:00pm
▶ Webサイト
飲む
Arrowhead Village内にあるワインバーがコチラ。小売店が併設されていて、ワインに合うチーズやクラッカー、パテ、シガーなども販売されています。パティオからの湖の眺めが美しくて、ついついグラスが進んでしまいそう。毎月だれでも参加できるユニークなイベントも企画しています。
28200 CA-189, Suite C-210, Lake Arrowhead
☎ 909-328-8262
▶ 営業時間:木〜土11:30am-9:00pm、日11:30am-6:00pm
▶ 休み:月〜水
▶ Webサイト
遊ぶ
北極にあるサンタの村がテーマのアウトドアパーク。通年営業なので、「夏でもサンタクロース」というちょっと不思議な体験ができるスポットです。バンジージャンプやジップライン、ボルダリング、アーチェリーなどのアトラクションに加えて、マウンテンバイクで山中を駆け抜けるバイクパーク、さらに冬はスケートもできます。ギフトショップやレストランもあるので、1日中、家族揃って遊べます。
28950 CA-18, Skyforest
☎ 909-744-9373
▶ 営業時間:(夏季)木日月10:00pm‒7:00pm、金土10:00pm‒9:00pm(営業時間は時期により異なるためウェブサイトを確認)
▶ 休業:火水
▶ 入場料:$49〜(大人)、$39〜(4~12歳、60~74歳)
▶ Webサイト
泊まる
「歴史あるリゾート地だけあって界隈のロッジは建物や施設が古めのところが多い。でもホテルは高いし…」という人は、個人所有のキャビンをAirbnbで借りてみてはいかが? 例えば、湖まで車で5分未満の絶好のロケーションにある4ベッドルームのログハウスが1泊200ドル未満(時期によって異なる。連泊が必要な場合あり)で借りられちゃいます。キッチンが使えるので、自炊すればさらにお得!
▶ Webサイト
03. 巨岩の上に座り、音のない世界で風を聞く「ジョシュアツリー国立公園(Joshua Tree National Park)」
1994年に国立公園に昇格したジョシュアツリー国立公園は、コロラド砂漠とモハビ砂漠の2つの砂漠がぶつかり合うようにできています。標高は海抜536フィートから5000フィートで、砂丘、オアシス、干湖、巨岩、断層などさまざまな地形、景観が楽しめます。公園名にもなっている珍しい植物、ジョシュアツリー(ユリの仲間で正確には木ではありませんが)が特徴です。
公園の名前の由来は、19世紀の半ばにモルモン教の移民がこの地を通った際に目にした巨大なジョシュアツリーの姿が、聖書に登場するヨシュアが両手を天に上げて神に祈った姿を思い起こさせたからだそうです。そんなジョシュアツリーや奇岩が点々と存在する光景は、まさに別世界。どこか地球ではない違う惑星にいるような不思議な印象を与えてくれます。
主な見どころは、ピクニック気分でキャンプやハイキングが楽しめるHidden Valley、山頂からの眺めが良いKeys View、頭蓋骨のような形の奇岩Skull Rockなど。辺りに大都市がなく夜間は真っ暗になるため、天体観測にもうってつけです。
また、南カリフォルニアのロッククライマーの聖地の一つでもある同地。切り立った険しい岩山は無理でも、ゆるい丘のような岩なら初心者でも登れます。岩の上から地平線まで続く大地を見下ろし、ただ風の音に耳を傾けてスピリチュアルな気分に浸りましょう。防寒具(夏でも夜は冷える)とスナック、飲み物などの準備をしっかりして、岩の上で夕日、満天の星とドラマチックな時の移ろいを感じてみるのも一興です。
74485 National Park Dr., Twentynine Palms
☎ 760-367-5500
▶ 入園料:車1台につき$30(7日間有効)/車以外は1人$15(7日間有効)/ジョシュアツリー年間パス$55(購入日から1年間有効
▶ Webサイト
食べる
公園の西入口のすぐそばにあり、朝から晩まで通しで営業する便利なダイナー/カフェ。外観は西部劇に出てくる酒場に似た感じで、雰囲気たっぷりです。店内にはたくさんのテーブルが所狭しと配置されていますが、それでも週末は待たされることもしばしば。便利な立地というだけでなく、料理もしっかりおいしいのが人気の秘密です。
ちなみに朝食メニューは午後2時までオーダーでき、電話でテイクアウトを事前に注文しておくことも可能です。公園内にはレストランも売店もないので、ここでランチを買っておいてから入園し、散策するというのもアリでしょう。
61715 Twentynine Palms Highway, Joshua Tree
☎ 760-366-5414
▶ 営業時間:毎日7:00am-9:00pm
▶ Webサイト
エンタメ
公園の北西の砂漠にあるオールドウエスタンな雰囲気のレストラン&ライブハウスで、1982年から営業。砂漠の夜に本格的なライブで盛り上がれるという、まるで音楽フェスのような体験ができるスポットです。木曜日から日曜日は午後7時以降にライブがあるので、別途チケットの購入が必要です。特に週末は人気が集中するので、2~3週間前には予約しておきましょう。
屋外のグリルでスモークしながらじっくり焼かれるグリル料理は絶品! ただ、こだわりがある分、全般的にサービスはゆっくりです。イライラしないで、待ち時間を楽しみながら過ごしましょう。
53688 Pioneertown Rd., Pioneertown
☎ 760-228-2222
▶ 営業時間:木~日11:00am-11:00pm
▶ 休業:火水
▶ Webサイト
乗馬体験
パームスプリングスの南とあって、公園からは少し離れているのですが、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットがコチラ。1927年から続く、家族経営の由緒正しきウエスタンスタイルの乗馬クラスです。初心者からエキスパートまで、レベルに合わせた乗馬が楽しめます。
同厩舎の馬たちは、映画やテレビの撮影に協力することもあるほどよく馴れていておとなしいので、初心者も安心してトレイルでの乗馬体験ができます。リピーターが多いのも納得! 1日に3回、2時間ごとに催行される「Murray Canyon Haul Ride」は160ドル。
2500 S. Toledo Ave., Palm Springs
☎ 760-327-1372
▶乗馬のスケジュール:ウェブサイトを確認
▶ 休業:水
▶ Webサイト
泊まる
公園内に宿泊施設はなく、入口から園内の見どころまでは距離もあります。そんな中、夕焼けや星空を楽しむなら、やはり公園内のキャンプサイトでキャンプをするのが便利。満天の星の下、奇岩やジョシュアツリーに囲まれながらキャンプファイヤーを眺めていると、自分たちが原初の人類に戻ったかのよう。不思議と気分が安らぎます。
1泊20~25ドルで水道や水洗トイレが完備されたサイトもありますが、夏の間は平日でも予約がいっぱいなことも。特に週末は水がないサイトでも空いていないことがあります。できれば2~3カ月前には予定を決めて予約を取りましょう。
▶ Webサイト
04. 温泉ホテルに泊まって優雅な湯治の週末「デザートホットスプリングス(Desert Hot Springs)」
デザートホットスプリングスは良質な天然鉱泉の産地で、世界屈指の温泉郷との呼び声も高い街。なんと20種類以上の温泉/冷泉があります。50年代に温泉リゾートやブティックホテルが次々と建てられて人気となった同地ですが、現在も温泉が楽しめる宿泊施設が20軒以上もあります。
デザートホットスプリングスへの1泊旅行は、あまりあれこれ忙しくせず、温泉ホテルで温泉を楽しむだけ、というのが最高の贅沢。何も考えず、のんびりお湯に浸かり、心身を癒して帰る。そういう自分だけの癒やしの隠れ家を見つけてみてください。
人気温泉ホテル
連泊が必要なので1泊旅行には向いていませんが、おすすめしたいホテルなのでご紹介します。1954年に建てられ、近年改装を行った建物は、オリジナルのミッドセンチュリー・スタイルを維持しながらもモダン。シンプルでエレガントなインテリアは、居心地抜群です。また、リネンやタオル、ガウンにはノンアレルギーの素材を使用しているほか、お茶はオーガニック、さらにレモン水は同地で汲み上げられるミネラルウォーターを使用するなど、こだわりはかなりのもの。癒やしを求めて逗留するにはうってつけのホテルと言えるでしょう。
温泉水を使用した屋外プール(水温40℃)は24時間使用可能。部屋でアロマセラピーやホットストーン・マッサージなど、体の芯から疲れがほぐれる様々なサービスもおすすめです。
1954年から営業する老舗。建物はミッドセンチュリー・スタイルですが、南国リゾート風な雰囲気です。部屋は全13室で、滞在人数(1~4人)や部屋数(1~3部屋)によって選べます。屋外には3種類のスパがありますが、日本人にとってうれしいのが、肩まで浸かれる湯船付きの部屋があること。パティオに設置(もちろんプライバシーは確保)されていて、露天風呂感覚で心ゆくまで温泉を堪能できます。湯温も40℃と、アメリカの温泉にしてはやや高めなのもうれしい限り。
スパサービスも充実していて、サウナをはじめ、フェイシャルやボディーラップ、マッサージが各種揃っています。宿泊と4時間分のスパサービスがセットになったパッケージもあるので、とことんお疲れの人は利用してみては。なお、宿泊せずに屋外のスパだけを利用することもできるので、日帰り湯治にも使えます(要予約)。
モロッコがテーマのエキゾチックなホテル&スパです。全12室ある部屋(SuperiorとStandardの2タイプ)は全室ベッドがキングサイズで、天がいが付いたロマンチックな部屋も! さらにユニークなのが、Round Bedルーム。その名の通り、直径7フィートの円型ベッドが備えられた贅沢な部屋です。
温泉プールは2つ(うち1つはジャグジー)。フルバーが併設されているので、カクテルグラスを傾けながら温泉を楽しめるのが、お酒好きにはたまりません。スパのサービスもモロッコ風で、中でも「Moroccan Mystical Ritual」(340ドル)は、フットマッサージからディープティシューマッサージ、ボディーラップにソルトスクラブまで、全身くまなく癒やしてくれます。なお、9:00am~4:00pmは、宿泊客以外も温泉プールと赤外線サウナが使えるため、立ち寄りでの利用も可能です。
イタリアのトスカーナ地方の郊外にあるヴィラをイメージしたブティックホテルで、全16室(21歳未満は宿泊不可)。雄大な山の眺めが望めるMountain View Terrace Guestroomには、広々としたプライベートのパティオがあります。全室イタリア家具がしつらえられているほか、タイルなどもイタリア製と、オーナー夫婦のイタリア愛は相当なもの。まるでイタリアにバケーションに来たような気分に浸れます。
温泉はジャグジーや屋外温水プールなど3種類を用意。地下100mから汲み上げた源泉を使っており、高い湯治効果が期待できそう。スパサービスはホテル内に施術室を5室備えたLa Bella Spaがあり、宿泊とセットになったパッケージも多種揃っています。チェックイン後に変更はできないので、部屋の予約を取る前に好みのパッケージがあるかチェックしておくと良いでしょう。
05. 山の隠れ家ロッジで、ひたすらのんびり「アイディルワイルド(Idyllwild)」
南カリフォルニアのパワースポットの一つとして知られるアイディルワイルド。高くそびえ立つサンジャシント山脈の麓で木々に囲まれた田舎風ロッジ、Strawberry Creek Inn Bed and Breakfastで、都会の喧騒を完全にシャットアウトしてリチャージしましょう。週末の逃避行には十分すぎる広さのコテージからはストロベリー・クリーク(小川)が見えるほか、評判の朝食は新鮮な地元のオーガニック食材を使用。日頃の疲れを癒やすにはもってこいの場所と言えるでしょう。お出かけするなら、ストロベリー・クリークで沢歩きのほか、近くの町でアンティーク店巡りやカフェでお茶するのもおすすめ。アクティブに過ごすなら、ヘメット湖、サンジャシント山に近いので、ハイキングやマウンテンバイクもいいでしょう。
06. 瞑想、美食、ア ートの旅「オーハイ(Ojai)」
ロサンゼルスに住んでいる人ならおそらく聞いたことはあるオーハイ(「Ojai」と書いて「オーハイ」と発音)は、ロサンゼルスとサンタバーバラの間にある小さな街。アーティストの街であると同時にヨガリトリートが盛んに行われるなど、スピリチュアルな街としても知られています。
トパトパ山脈に囲まれ、Ojai Ave.を中心に栄えるオーハイは、夕焼け時になると空、山、街がピンクに染まり、息をのむ美しさ。これを地元では「ピンクモーメント」と呼んでいます。このようなところも訪れる人がスピリチュアルな気分になる理由なのでしょう。
自然の美しさに加えて、オーハイに滞在して体感できるのはパワースポット、スパ、クラフトやアート、そして美食などさまざま。地元の人々が「The town with nothing to do and not enough time to do it」と称するオーハイ。週末にゆっくり街を巡って、心身をリセットしましょう。
食べる
地元産のオーガニック野菜、健康に育てられた肉、天然の魚など、素材にこだわったスタイリッシュなイタリア料理店です。オーガニック養育のニワトリの卵黄を使った自家製パスタをはじめ、料理の端々にシェフの心遣いが感じられるのが◎。ワインどころに近いオーハイのレストランだけあって、ワインリストも充実。また、パティオからは周辺の山々がピンクに染まるピンクモーメントが見られてロマンチックです。
314 El Paseo Rd., Ojai
☎ 805‐640-1648
▶ 営業時間:月火木5.30pm‒9.00pm、金土5:30pm‒10.00pm、日5:00pm‒9.00pm
▶ 休業:水
▶ Webサイト
買う
家族経営のアットホームなベーカリー/カフェです。朝食&昼食は朝8時から午後2時まで。焼き立てパンとオーハイ特産の柑橘系フルーツ「ピクシー・タンジェリン」を使ったオレンジジュースで一日を始められたら、それだけで気分が清々しくなることウケアイ。ちなみに、ピクシー・タンジェリンは3~5月がシーズンで、この時期は果汁や果肉が入ったケーキやクッキー、ハチミツなどが売られるので要チェックです。
469 E. Ojai Ave., Ojai
☎ 310‐770‐3282
▶ 営業時間:水~日8:00am-4:00pm
▶ 休業:月火
▶ Webサイト
※閉店しました
習う&泊まる
1874年に建てられたオーハイ初の学校の校舎を改装して作られたB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)です。宿泊施設としてだけでなく、Ojai Culinary School(料理学校)の教室も兼ねており、これを目当てに宿泊する旅行客も多し。料理教室の内容はやや上級者向けでヘルシー志向。シェフとマンツーマンで料理を作るプライベートクラスもあります。直近のクラスの情報はウェブサイトで確認を。
飲む
Ojai Art Centerの隣にあるワイン専門店。リモデルされてキリッとしたインテリアのテイスティングルームでは、レアな物や評価の高い銘柄など300種類以上のワインをテイスティングできます。
07. ワイナリ ーを巡ってのんびりほろ酔い旅「サンタバーバラ(Santa Barbara)」
お酒好きなら、サンタバーバラ周辺でカリフォルニアワインを思う存分楽しむ旅はいかが? 同エリアには約260ものワイナリーがあり、中には過去にいくつも賞を受賞した名ワイナリーも。同地のワインは、山と海に挟まれた冷涼な気候による繊細な味わいが特徴で、種類の違うブドウをブレンドしないブルゴーニュ・スタイルで知られています。サンタバーバラ周辺はオイスターやカキ、ロブスターなどシーフードでも有名なので、春~夏にかけては、キリリと冷えた白ワインを合わせるのもいいですね!
ワイナリーリスト
サンタバーバラ郡の北端、サンタマリアにある、有名ソムリエも絶賛するブティックワイナリー。1973年創業。ワインはブルゴーニュのスタイルを忠実に再現し、繊細かつエレガント、しかしアメリカのワインならではの心地良い果実味も残しています。ここのピノノワールは絶品で、行ったらぜひ手に入れたいものです。なお、サンタバーバラ市内(137 Anacapa St. Suite C, Santa Barbara・11:00am-7:00pm)にテイスティングラウンジがあるので、近場で済ませたければそちらへどうぞ。
6020 Foxen Canyon Rd., Santa Maria
☎ 805-937-8340
▶ 営業時間:毎日10:00am-4:00pm
▶ Webサイト
サンタバーバラのワインがまだ有名でなかった80年代から何度も世界のベストワイナリーに選出され、オーナーのジム・クレデネン氏自身もワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。2011年にオープンしたテイスティングルームは、サンタバーバラのダウンタウンにあり、クレデネン氏が手がけるワインおよそ100種類以上を味わうことができます。テイスティング料金は15ドル~(銘柄によって異なる)。ちなみに隣にはWine Caskというサンタバーバラのワイン通御用達のレストランもあります。
813 Anacapa St., Santa Barbara
☎ 805-963-7999
▶ 営業時間:月~金12:00pm-6:00pm、土日11:00am-6:00pm
▶ Webサイト
サンタバーバラ郡北部のワイナリーが集まる、ロス・オリボスのダウンタウンにあるワイナリー。オーガニックで手作り、少量限定生産のワインが特徴です。名前やロゴの通り、赤いヒナゲシ(コクリコ)が目印。テイスティングルームは、1880年築の建物を改装したアーティスティックな雰囲気で、フランスの田舎にあるヴィンヤードのようです。また、スタッフはみなフレンドリーで親切なので、ワイン初心者でも気兼ねなくあれこれ質問できるでしょう。テイスティング料金は15ドル~。
2884 Grand Ave., Los Olivos
☎ 805-688-1500
▶ 営業時間:毎日11:00am-6:00pm
▶ Webサイト
泊まる
有名ワイナリーFess Parkerの一族が経営するホテルで、モダンで落ち着いた雰囲気です。サンタバーバラ北西のワインの名醸地、サンタ・イネズ・バレーにあるので、ワイナリーへの移動が楽。土曜日の宿泊は最低2泊からなので、週末を外して予定を入れるとワイナリーも混雑せず良いでしょう。宿泊するとパーカー・ファミリー・テイスティングルームでの試飲がペアで無料になる点もグッドです。ワインを飲み過ぎてお肌がむくんでしまったら、スパサービスも用意しているので、ぜひ利用したいところ。
2860 Grand Ave., Los Olivos
☎ 805‐688‐7788
▶ 料金:1泊 $441~$805(部屋の種類、時期・曜日により異なる)
▶ Webサイト
08. リンゴの村でアップル尽くし!「ジュリアン(Julian)」
サンディエゴの北東部の山あいにあるリンゴの町ジュリアン。毎年夏の終わりになるとリンゴ狩りやアップルパイ、アップルソーダなどを楽しむ観光客で賑わいます。メインストリートは400mほどで終わってしまいますが、その間にアップルパイ専門店や土産物屋などが並びます。ここに来たからには、リンゴ尽くしで気力回復、健康増進を図ろうではありませんか!
アップルパイなら、1984年創業の専門店「Mom’s」で決まり。素朴で昔と変わらない懐かしい味が人気で、いつも行列ができています。リンゴの甘煮がサクサクの生地に包まれた「Apple Dumpling 」や、アップルパイ「Slice of Pie」にバニラやシナモンのアイスクリームを添えて食べるのがオススメです。オンラインで取り寄せもできますが、やはり現地でできたてをいただくのが一番。ほかにアップルサイダーやアップルチップスなど、アップル尽くしを心ゆくまでご堪能あれ!