ロサンゼルス旅行前に覚えておきたい!アメリカの祝日【2024年最新】

ライトハウス電子版アプリ、始めました

「旅行中、アメリカの祝日があることを知らず、お店が閉まっていて買い物が楽しめなかった」なんてことがないように、知っておきたいアメリカの祝日。日本の祝日制度とは若干異なるところもあるため、複雑に感じたり、覚えにくかったりする部分もあるかも知れませんが、旅行を満喫できるように一通りチェックしてみてくださいね。

※このページの情報は2024年1月に更新しています。

アメリカ全土で共通の祝日「Federal Holidays」について(2024年最新)

2024年にアメリカ合衆国政府が定めている祝日(Federal Holidays)は次の通りです。
ちなみに、アメリカの祝日が土曜日や日曜日になる場合の振り替えは、祝日が土曜日の場合には前日金曜日が、祝日が日曜日の場合には翌日月曜日が休日になるというのが原則です。

1月1日(月) New Year’s Day 元日
1月15日(月) Martin Luther King Day マーティン・ルーサー・キング・デー
2月19日(月) Presidents’ Day プレジデント・デー
5月27日(月) Memorial Day メモリアル・デー
6月19日(水) Juneteenth ジューンティーンス
7月4日(木) Independence Day インディペンデンス・デー
9月2日(月) Labor Day レイバー・デー
10月14日(月) Columbus Day コロンブス・デー
11月11日(月) Veterans Day ベテランズ・デー
11月28日(木) Thanksgiving Day サンクスギビング・デー
12月25日(水) Christmas Day クリスマス

「Federal Holidays」と「State Holidays」

まず日本と大きく異なるのが、大きく分けて2つの祝日制度がある点です。1つは連邦政府が法律で定める祝日「Federal Holidays」で、こちらは言わば”国の祝日”。もう1つは、各州政府が州法などで独自に定める祝日「State Holidays」。こちらは”州の祝日”で、旅行で訪れる州ごとに祝日が異なることになります。ロサンゼルスへの旅行の場合は、カリフォルニア州政府が定めるState Holidays(州の祝日)を旅行の予定に合わせてチェックしておく必要があります。
 
さらに日本とは異なり、アメリカでは祝日であってもすべての企業が休業するとは限らない点に注意が必要。Federal Holidays(国の祝日)では、政府の機関や銀行などの金融機関は休みとなりますが、一般企業や学校等が休みとなるとは限りません。その祝日を休みとするかどうかは、個別の判断に委ねられているのです。つまり祝日によってはアメリカ全体がお休みモードになったり、平日とそれほど変わらなかったりと、祝日によって大きな違いがあるのです。旅行の日程中に祝日があるかだけでなく、その祝日がどんな行事・性質のものかも知っておくことも重要です。

1月1日(月):New Year’s Day

日本で言う「元日」はアメリカでも政府の定める祝日になっており、ほとんどの企業がお休みになります。ただし、日本と違って「年末年始休暇」という慣習がなく、1月2日からは普段と変わらない平日、という会社も多く存在します(12月も31日まで普通に営業している会社が数多くあります)。このため、店舗やショッピングモール、レストランも1月1日でも通常通り営業していたり、営業時間をやや短縮したりするくらいというところが比較的多いようです。もちろん、店舗やモール、レストランによって異なるため、事前に確認してみてください。
 

1月15日(月):Martin Luther King Day/マーティン・ルーサー・キング・デー
アフリカ系アメリカ人に対する人種差別撤廃を求めた、公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の誕生日(1929年1月15日)にちなみ、1月の第3月曜日は祝日とされています。
ただし、この日を休日としている企業はアメリカ全体の約1/3程度(※)で、祝日ですが街中はどちらかと言うと平日に近い様子となります。
 

2月19日(月):Presidents’ Day/プレジデント・デー
“大統領の日”という祝日で、毎年2月の第3月曜日が祝日となります。これは、2月生まれのアメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンと、同じく2月生まれで、奴隷解放宣言で知られる第16代大統領エイブラハム・リンカーンの誕生日を祝う祝日です。ちなみに、この日を休日としている企業は全体の約1/3程度(※)とされています。
 

5月27日(月):Memorial Day/メモリアル・デー
日本語に訳すと“戦没者追悼記念日”となる合衆国の祝日で、毎年5月の最終月曜日が祝日となります。当初は、アメリカ南北戦争で亡くなった兵士を称えるための祝日でしたが、現在はアメリカのために亡くなった全ての戦没者を追悼するための祝日とされています。
ほとんどの企業は休業していますが(※)、店舗やショッピングモール、レストランは通常通り営業しているところが多く、週末はセールなどが行われて、にぎわいます。
 

6月19日(水):Juneteenth/ジューンティーンス
2021年に制定された新しい祝日で、毎年6月19日と定められています。リンカーン大統領の奴隷解放宣言の後もまだ奴隷制度が残っていたテキサス州において、その廃止がようやく告げられたのが1865年6月19日で、アメリカでの奴隷解放を祝う連邦の祝日です。多くの企業は通常通りの営業で、祝日とはいえ平日とあまり変わりません。
 

7月4日(木):Independence Day/インディペンデンス・デー
アメリカ合衆国の独立記念日で毎年7月4日に定められている祝日です。1776年7月4日にアメリカ独立宣言が採択されたことに由来します。ほとんどの企業が休業する祝日で、暗くなり始める夕方ごろからロサンゼルス市内のあちこちで花火が打ち上げられるなど、街中が祝日ムードに包まれます。
 

9月2日(月):Labor Day/レイバー・デー
9月第1月曜日は労働者の日として祝日となります。アメリカのほとんどの企業は休業していますが(※)、店舗やショッピングモール、レストランは通常どおり営業するところもあるなど、祝日への対応にはばらつきがあります。詳細の営業時間はお出かけ先のウェブサイトなどで確認してみてください。
 

10月14日(月):Columbus Day/コロンブス・デー
クリストファー・コロンブスが北アメリカ大陸を発見、到着したことを記念する祝日で、毎年10月第2月曜日と定められています。ただし、ロサンゼルスを含むカリフォルニア州では州の祝日ではなく、ほとんどの企業も通常通り営業しており、この日を祝日としているアメリカ企業は全体の10~15%程度とされています(※)。またエリアによってはコロンブス・デーを「Indigenous People’s Day」(先住民の日)としているところもあります。
 

11月11日(月):Veterans Day/ベテランズ・デー
“退役軍人の日”とも言われる国の祝日で、毎年11月11日と定められています。もとは第一次世界大戦の休戦条約締結日(1918年11月11日)を記念した祝日でしたが、現在は復員軍人を称えるための祝日となっています。この日を休日としている企業はアメリカ全体の約20%程度とされ、通常の平日とあまり変わらない祝日となっています(※)。
 

11月28日(木):Thanksgiving Day/サンクスギビング・デー
毎年11月第4木曜日は感謝祭の祝日と定められています。この感謝祭は、イギリスからアメリカへメイフラワー号で移住した宣教師たちが最初の収穫の際に、移住の際に助けてくれたネイティブ・アメリカンに感謝の徴として開いた祝宴に由来すると言われる祝日です。この日はアメリカ人の多くが家族で過ごすため、祝日当日は店舗が早く閉まったり、あるいはレストランもディナーの営業をしていなかったりと注意が必要です。また、ほとんどの企業が休業しており(※)、感謝祭の翌日も休みとして木曜日から日曜日までの4連休とする会社が多く、アメリカ中で人の移動が起こり、空港などは特に混雑する期間として知られています。
 

12月25日(水):Christmas Day/クリスマス
クリスマスはアメリカ中が盛り上がる一大イベントなのですが、にぎやかなのはクリスマスイブにあたる24日の夕方までで、その24日もほとんどの店舗が営業時間を短縮して早めに閉店します。翌25日のクリスマス当日は、アメリカ全体で約8割程度の企業が休業する祝日で(※)、店舗やレストランも休みのところが多いため、旅行者にとっては注意が必要です。
 
(本文内の※印の部分は、Society of Human Resource Managementによる調査データを参考にしています。)

カリフォルニア州政府が独自に定める祝日(2024年最新)

上記のFederal Holidays(国の祝日)以外に、カリフォルニア州政府が独自に定める州の祝日があります。2024年の主な祝日は以下の2つです。
 
3月31日:Cesar Chavez Day/シーザー・チャベス・デー
公民権運動の指導者シーザー・チャベスの誕生日を祝うための祝日で、カリフォルニア州を含むアメリカの9つの州で祝日となっています。
 
11月29日:Day after Thanksgiving
サンクスギビング・デーの翌日は州法により祝日と定められており、カリフォルニアの企業の多くが11月第4木曜日から日曜日かけて4連休としています。クリスマスにかけてのホリデーシーズンの始まりとして、アメリカの空港などは非常に混雑する場合がありますので注意が必要です。

その他、祝日ではないが注意が必要な日「Easter/イースター」

日本語では”復活祭”とも表記されるキリスト教圏でのお祭り「イースター」。アメリカの祝日として制定されているものではありませんが、クリスマスなどと並び、キリスト教圏では一大イベントとしてよく知られています。イースターは「春分の日を過ぎて最初の満月の次の日曜日」と決められており、必ず日曜日に祝われるのですが、毎年日付が変わるために注意が必要です(2024年は3月31日の日曜日がイースターの祝日)。日曜日のため、ほとんどの企業は休業していますが、アメリカでは店舗、ショッピングモールなども休業するところが多かったり、あるいは時間を短縮して営業したりするところが多いので、事前に営業時間などを調べておく必要があります。
 
アメリカへの旅行滞在中に、日本には体験できない祝日イベントを体験できるのは良いことですが、ショッピングやレストランに行って「あれ?お店が閉まってる!」なんてことがないように、アメリカの祝日を正しく把握して、上手に旅行のスケジュールを組みたいですね。

「基本情報」のコンテンツ