開拓時代の雰囲気を残すリンゴの街、ジュリアン。アップルパイのお店や土産物屋、トロッコで山の中を駆け抜けるアトラクションなど、年代問わず楽しめるスポットです。
サンディエゴから1時間半のリンゴの街
サンディエゴの北東部にある小ぢんまりとした街、ジュリアンは、ダウンタウンから車で1時間半ほどの行楽地です。南北戦争が終わり、ジョージア州から西部へ新天地を求めて移って来た退役軍人、マイク・ジュリアンとドリュー・ベイリーによって開拓されました。街の名前は、そのマイク・ジュリアンに敬意を表して付けられたと言われています。
その後、1869年に解放奴隷のフレッド・コールマンが金鉱を発見し、ゴールドラッシュが起こりました。サンディエゴ郡では、ジュリアンが唯一のゴールドラッシュの地として知られています。
ゴールドラッシュは10年ほどで終わりましたが、開拓者たちはこの地に残り、農業で生計を立て始めました。やがて、リンゴの栽培に最適な土地であることがわかり、多くの農家がリンゴの木を育てることに。以来、毎年夏の終わりになると、農園に広がる何千本もの木に真っ赤なリンゴが実り、リンゴ狩りやアップルパイ、アップルソーダなどを楽しむ観光客で賑わうようになりました。
歴史を感じる街並みでショッピングを楽しむのがおすすめ!
ジュリアンのメインストリートは400mほどで、アップルパイ専門店や土産物屋などが並びます。アップルパイの専門店「Mom’s」(2119 Main St., Julian)は、行列ができる人気店で、リンゴの甘煮がサクサクの生地に包まれた「Apple Dumpling 」や、アップルパイ「Slice of Pie」にバニラやシナモンのアイスクリームを添えて食べるのがオススメ。
また、木に囲まれたパティオが素敵な「Julian Pie Company」(2225 Main St., Julian)は、1986年からアップルパイを販売している老舗店。
メインストリートから奥まった場所にある「Apple Alley Bakery」(2122 Main St., Julian / ☎ 760-765-2532) は落ち着いた雰囲気のカフェで、ホッとひと息つくのに最適です。同店では、ピーカンとリンゴの甘煮を入れてふっくらと焼き上げたスポンジケーキ 「Caramel Apple Pecan」が人気メニューになっています。
ジュリアンならではのお土産探しも
お土産を探すのに便利なのが、「Julian Cider Mill」(2103 Main St., Julian)。サンディエゴ産のハチミツやジャム、珍しいスナック菓子や飴を取り扱っています。
「The American Gardener」(2116 Main St., Julian)は、ポプリや石鹸などの甘い香りが漂うギフトショップ。消臭効果があって、見た目にも可愛いポプリはバスルームの飾りに最適です。カウボーイハットやおもちゃの銃、重厚なデザインのバックルなどのグッズが揃う「Pistols and Petticoats」(2116 Main St. Fl., Julian / ☎760-765-1744)もアメリカ的でユニークなお店です。
ジュリアンの主な歴史スポットには、1870年代の開拓者が眠る墓地「Julian Pioneer Cemetery」(A St.)や、 観光案内所としても使われている市庁舎「Julian Town Hall」(2129 Main St., Julian) があります。開拓時代の資料が保管されている博物館「Julian Pioneer Museum」(2811 Washington St., Julian)では、古い馬車やピアノ、風呂桶、人形や洋服など、ジュリアンに関するありとあらゆる歴史物が展示されています。館内にはジュリアンを発見したドリュー・ベイリーとその家族の写真も見ることができます。
「Julian Train & Gold Mine Tour」(2353 Ethelwyn Ln., Julian ) は、トロッコで山の中を駆け抜け、ゴールドラッシュ時の金鉱跡地を見学する約1時間半のツアー。水の溜まった桶の砂利の中から砂金をすくう金の採掘や、木を組んで作られたダイナミックなアスレチックは子供に人気があります。
歴史を感じさせる多くの名所を有するジュリアン。アメリカの古き良き時代の名残を残している街を巡って、名産物を味わったり、ショッピングをして、思い出に残る一日を楽しんでください。
【役立ちウェブサイト】
●サンディエゴ観光局:www.sandiego.org
●Julian Chamber of Commerce:www.julianca.com