クールなサングラスをサンディエゴから世界へ「カリ・ライフ・カンパニー」

ライトハウス電子版アプリ、始めました

ライトハウス・サンディエゴ版編集長、吉田聡子が、サンディエゴのブランドを訪問。世界に羽ばたいた物から、ローカルにこだわる物まで、名品の背景にある物語を探ります。

 

Cali Life Co. / カリ・ライフ・カンパニー

サングラス

ツルの部分にさりげなく柄が入っている点もオシャレ。サングラスは定価でだいたい80ドル~だが、ヒルクレストのファーマーズマーケットでは割引がある。

 

Cali Life Co.は、ラファエルとニナ夫妻が立ち上げたファッションブランドだ。主力アイテムはサングラス。木や石、竹などの自然素材をフレームに使用しているのが特徴で、いずれもアーティストたちとコラボレートして、ツルの部分にセンスのいい柄が入っている。

 

見た目のデザインはまさにカリフォルニアカジュアルといった感じでオシャレ。だけど、木製って痛そうで使い勝手悪そう。そんな印象は手に取ったとたん覆された。

 

「軽いでしょ?」とラファエルがうれしそうに語る。「この木製フレームは、スケートボードのデッキの作り方からヒントを得たんだ。木からフレームを掘り出すとどうしても重たくなっちゃうけど、薄い木の板を重ね貼りすれば重たくならないし、ある程度のしなりも出せる」。

 

創業者でデザイナーでもあり、セールスマネージャーでもあるラファエル。

創業者でデザイナーでもあり、セールスマネージャーでもあるラファエル。サングラスのフレームの柔軟性に注目。

 

さらにラファエルは別のサングラスを取り出して目の前でぐにゃりと曲げて見せてくれた。一見べっこう柄のプラスチックに見えたフレームだが、実は植物由来の素材で、だから柔軟性があるのだと言う。

 

「こんな風に、他にないユニークなファッションアイテムを作る会社なんだ。まずはサングラスをメインとしてスタートしたけれど、近々Tシャツの展開も考えている。もちろん、柄だけでなく、素材にこだわる予定だよ」(ラファエル)。

 

木製の腕時計

木製の腕時計は重そうに見えてびっくりするほど軽い。
キャップ

キャップはツバの部分が木製。

 

両親をはじめ家族全員がファッション業界にいるというラファエルにとっては、新しいアイデアやデザインを考えることも、斬新な素材を見つけ出すことも日常の延長のようなものだそう。

 

「しかも、インターネットで世界中から業者を探せて、木製って痛そうで使い勝手悪そう。そんな印象は手に取ったとたん覆された。英語でやりとりできる。いい時代だよね。おかげで理想を追求できる。たとえばキャップの生産も、木製のツバを作るところと、頭の部分を作るところ、それぞれ頼んでいる業者が違うんだ」(ラファエル)。

吉田さん

吉田がかけているサングラスはデニムのフレームのもの。どのアイテムもファーマーズマーケットならオンラインショップの定価より安価なので、ぜひ足を運んでみて。

 

ブランドとして、サーファーやスケートボーダーへのスポンサーシップにも積極的だ。選手の活動費用を支援する一方、選手にはアイテムを着用してもらい、宣伝してもらう。そのおかげかは分からないが、ブランド誕生から3年弱ながら、取扱店はサンディエゴのみならず海外に広がっていると言う。日本のスポーツショップで販売する話も進んでいるらしい。サンディエゴ在住日本人としてはぜひ日本で流行ってほしいと思う。
 

 

◎ Cali Life Co. / カリ・ライフ・カンパニー
https://calilifeco.com
※オンラインおよびファーマーズマーケット以外の取扱店はウェブサイトで確認

 

(2018年1月号掲載)
 
※このページは「ライトハウス・サンディエゴ版   2018年1月」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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