春です!桜やポピー、ラベンダーなど色鮮やかなさまざまな花を見に出掛けましょう! サンディエゴ近郊のお花見スポットを紹介します。
Japanese Friendship Garden [ダウンタウン・サンディエゴ]
200本の桜が花開く美しい日本庭園(見頃:3月~4月)
サンディエゴで花見と言ったらバルボアパーク内にあるこちら「日本友好庭園」を忘れるわけにはいきません! 姉妹都市であるサンディエゴ市と横浜市の友好を記念して1991年にオープンした同園は、2015年に拡張工事が完成。新たに200本の桜が植えられました。3月になるとその桜が一斉に花開き、鯉のいる池や日本の建築様式で建てられた稲盛パビリオンの背景と相まって、まるで日本にいるかのような情緒を味わえます。ツツジや椿など、カリフォルニアではなかなか見かけない、しかし日本人には馴染みのある花の姿に懐かしさを感じる人も多いのでは? 桜の時期は大勢の人が訪れるので、混雑を避けるなら平日が狙い目。苗木から寄贈された桜は年々大きく立派に育っているので、その成長ぶりを感じながら愛でるのもまた楽しみです。
イベント情報
Cherry Blossom Festival 2018
2018/3/9(金)~11(日) 10am-6pm
琴や和太鼓のパフォーマンスや、日本文化を体験できるデモンストレーション、食べ物の出店など、内容盛りだくさん。ビアガーデンや子ども向けコーナーも設置されます。同園の入園料で参加できますが、混雑時に優先的に入場できる前売り券($12)もあります。詳細は同園に問い合わせを。
2215 Pan Amercian Rd. E, San Diego
☎ 619-232-2721
▶ 開園時間:毎日10:00am-7:00pm(入園6:00pmまで)
▶ 入園料:$10(大人)、$8(学生、シニア、ミリタリー)、無料(6歳以下) ※毎月第3火曜はサンディゴ在住者は入園無料
▶ Webサイト:www.niwa.org
The Flower Fields [カールスバッド]
色鮮やかなラナンキュラスが咲き乱れるお花天国(見頃:3月中旬~4月中旬)
太平洋を望む50エーカーの緩斜面にある花卉(かき)栽培農園が、Ranunculus(キンポウゲ)の開花時期にあたる2カ月半の期間限定で一般開放されます。同園で栽培されているのは、「Tecolote® Giant Ranunculus」という品種。一般にPersian Buttercup、ハナキンポウゲと呼ばれ、薄紙のような幾重にも重なった明るい花弁が美しい花です。それらが広大な斜面いっぱいに密集して咲き乱れる光景は天国のよう。広い園内はトラクターに引かれる荷台に乗って巡るのが良いでしょう(Wagon Ride:大人:5ドル、3~10歳:3ドル)。週末には工芸クラスや生バンド演奏など各種イベントが催されています。
立ち寄りスポット
LEGOLAND California & Carlsbad Premium Outlets
同園のすぐお隣には、有名テーマパークLEGOLANDとアウトレットモールのCarlsbad Premium Outletsがあります。家族揃って1日中楽しめそうです。
5704 Paseo Del Norte, Carlsbad
☎ 760-431-0352
▶ 開園期間:2018年3月1日~5月13日
▶ 開園時間:9:00am-6:00pm(要確認)
▶ 入園料:$16(大人)、$14(60歳以上)、$8(3~10歳)
▶ Webサイト:www.theflowerfields.com
Anza-Borrego Desert State Park [ボレゴ・スプリングス]
過酷な環境で生きるユニークな花々の美しさと力強さ(見頃:2月下旬~3月)
サンディエゴの東の内陸に広がるカリフォルニア州最大の州立公園です。不毛な砂漠地帯と思いきや、さまざまなサボテンや野生の草花が、春先に力強く可憐な花を咲かせます。Apricot Mallow(アオイ科スファエラルケア属)、Cheesebush(キク科)、Orcutt’s Aster(キク科)、Desert Woolstar(ハナシノブ科)、Wild Heliotrope(ムラサキ科)といった乾燥や寒暖の差に適応した野生の花々が咲いているのが確認されています。花の色もオレンジ、ピンク、紫、白とさまざま。開花状況はワイルドフラワー・ホットライン(☎ 760-767-4684)で確認しましょう。なお、開花時期の週末はビジターセンターまでの道路がかなり混雑するので、朝早く出発することをおすすめします。
立ち寄りスポット
Agua Caliente County Park (39555 Great Southern Overland Stage Route of 1849, Julian)
同公園の南西、リンゴで有名なジュリアンの街の南にあるキャンプ場。温泉を引いた屋外プール(大人用と子ども用)と屋内スパがあります。屋外プールは31℃くらいでぬるめ、屋内は39℃くらいでジャクジーが付いています。温泉プールに入るだけなら、駐車代3ドルと使用料1人3ドルだけです。温泉で1日の疲れを癒やしてみませんか?
営業時間などの詳細はウェブサイトで確認してください。
200 Palm Canyon Dr., Borrego Springs
☎ 760-767-4205(ビジターセンター)
▶ 開園時間:日の出~日没
▶ 入園料:$10(金~日、祝日)
www.parks.ca.gov
San Diego Botanical Garden [エンシニータス]
テーマ別30の庭園。多種多様な草花と出会える植物園(見頃:年中)
Herb GardenやAustralian Garden、カリフォルニアの野草をまとめたCaliforina Gardenscapesなどテーマ別に30の庭園がある植物園。37エーカーの土地には実に4000種近い植物が植えられており、年中いつ行っても何かしらの植物が見頃を迎えているといって過言でありません。3月はGeranium(ゼラニウム)やCalendula(キンセンカ/カレンデュラ)などの花が、4月はDaisy(デイジー)をはじめ、色とりどりの花が目を楽しませてくれ、そこかしこにあるハーブが風と共にふんわりと香って、癒されます。年間を通して子ども向けも含めたさまざまなイベントを行っているので、イベントに合わせて出掛けるのもおすすめです。
イベント情報
ArtFest 2018
2018/4/7(土)& /8(日) 9am-5pm
彫刻家や画家、ガラス作家、陶芸家など20人以上のアーティストが園内で自身の作品を出店。Keiri Study Group of Sogetsu Schoolによる生花と盆栽の展示&デモンストレーションもあります。ライブ演奏もあり、賑やかに過ごせます。軽食やコーヒーのスタンドも出ます。
230 Quail Gardens Dr., Encinitas
☎ 760-436-3036
▶ 開園時間:毎日9:00am~5:00pm
▶ 入園料:$14(大人)、$10(学生、シニア、ミリタリー)、$8(3~12歳) ※同園会員および2歳以下無料
▶ 駐車料金:$2、無料(同園会員、もしくは4人以上同乗で来た場合)
www.sdbgarden.org
Self Realization Fellowship Meditation Garden [エンシニータス]
青い空、青い海、色とりどりの花の楽園!(見頃:年中)
ヨガの思想をアメリカに初めて伝えたインドのヨガ指導者、パラマハンサ・ヨガナンダが建てた寺院に付属する庭園で、無料で一般開放されています。「瞑想庭園」だけあって、園内は静かで、ところところにベンチがあり、座って瞑想をする人の姿をよく見かけます。青い空と青い海、あふれんばかりの生命力を感じさせる植物に囲まれると心が落ち着いてきて、日頃のせわしない日常が遠い世界の出来事のように感じられるほど。季節ごとにいろいろな植物を楽しめますが、春はとりわけ色鮮やかになるので、ぜひ足を運んで。
215 W. K St., Encinitas
▶ 開園時間:火~土9:00am-5:00pm、日11:00am-5:00pm
▶ 入園料:無料
www.encinitastemple.org
Keys Creek Lavender Fields [バレーセンター]
印象派絵画の世界が眼前に広がるラベンダー園(見頃:5月~6月)
サンディエゴ・カウンティー北部、パロマー山麓にあるラベンダー農園が、ラベンダー開花時期である5~6月の2カ月間一般開放されます。8.5エーカーの園内には10種類以上のラベンダーが栽培されており、その眺めは印象派の絵画のようです。地元のファーマーズマーケットでも販売されていないラベンダー製品が豊富に揃っているのもうれしい限りです(同園はサンディエゴ郡内で唯一のUSDA認定有機栽培ラベンダー農園)。開花時期にはヨガや石鹸作りのワークショップといったイベントや人気のラベンダーツアー(有料)が企画されるので、ウェブサイトをこまめにチェックするか、ニュースレター配信に登録しておくと良いでしょう。
12460 Keys Creek Rd., Valley Center
☎ 760-742-3844
▶ 開園時間:水~日・10:00am-3:00pm
▶ 入園料:無料
▶ 駐車料金:$5(土日)
www.kclfarm.com
Torrey Pines State Natural Reserve [ラホヤ&デルマー]
岸壁を埋め尽くす、野草のたくましい美しさ(見頃:3月~4月)
南カリフォルニア特有の松、トーリーパインをはじめ、沿岸沿いの自然の姿を維持・保護している区域。中を歩ける6つのトレイルのうち、花見におすすめなのはGuy Fleming Trail。海を見下ろす崖がCalifornia Poppy(カリフォルニアポピー)を始めとする鮮やかな野草の花で覆い尽くされ、自然に美しさに魅せられます。同トレイルは2/3マイルと短く、散歩感覚で出掛けられますが、あくまで自然保護区。飲食禁止など自然を守る規定があるので気を付けて。
12600 N. Torrey Pines Rd., San Diego
☎ 858-755-2063
▶ 開園時間:7:15am-日没
▶ 入園料:無料
▶ 駐車料金:$10~15(月~金)、$12~20(金土日祝)
www.torreypine.org
Water Conservation Garden [ランチョ・サンディエゴ]
愛情を感じるあたたかな庭園(見頃:年中)
水を大切にしながら無駄なく無理なく美しい庭を作る方法を伝えるために設立された庭園です。ワークショップや庭園ツアーなどが主ですが、個人で散策することも可能。もともとの目的が見せるためではないので作り込んだ華やかさはないのですが、愛情もって手入れをされていることが伝わり、どなたかの邸宅の裏庭を訪問したようなあたたかい気持ちになれます。
12122 Cuyamaca College Dr. W., El Cajon
☎ 619-660-0614
▶ 開園時間:毎日9:00am-4:00pm
▶ 入園料:無料 ※$5の寄付推奨
www.thegarden.org
Balboa Park [ダウンタウン・サンディエゴ]
建築美も見もの。サンディエゴが誇る市民公園(見頃:3月中旬)
冒頭でご紹介した「Japanese Friendship Garden」を含め、大小合わせて19のガーデンがあるバルボアパーク。特に春から初夏にかけては園内のどこを歩いても美しい花々と出会えると言って過言でありません。中でも春におすすめしたいガーデンは、130種以上1600本ものバラが咲き乱れる「Inez Grant Parker Memorial Rose Garden」と、鋼を使った独特の建築様式と池との景観も美しい「Botanical Buildingand Lily Pond」。園内は広いので歩き回るときは飲み物の持参をお忘れなく。
1549 El Prado, San Diego(ビジターセンター)
☎ 619-239-0512
▶ 開園時間:24時間(博物館、美術館により開館時間が異なる)
▶ 入園料:無料
www.balboapark.org
Huntington Beach Central Park [オレンジ・カウンティー]
日本から毎年寄贈され続けてきたソメイヨシノや八重桜(見頃:3月中旬)
オレンジ・カウンティーのハンティントンビーチにある公園で、図書館の裏地に20年前、姉妹都市提携先の愛知県安城市から寄贈された約40本のソメイヨシノや八重桜があります。桜の他にもForsythia(レンギョウ)やHong Kong Orchid Tree(アカバナハカマノキ)の花が春先に咲きます。
イベント情報
5th Annual Hun tington Beach Cherry Blossom Festival
2018/3/18(日)10:30am-5:30pm
桜の開花に合わせて行われるお祭りです。今年が5回目で、昨年は8000人以上動員した大イベント。日本舞踊、和太鼓演奏、武道の演武などのステージショー、たこ焼きや焼きそばなどのフードブース、日本文化を紹介する盆栽等の店が40店以上出店します。お茶の野点も行われ、桜を眺める以外にも一日中日本を満喫できるイベントです。会場はHB Central Libraryの裏(7111 Talbert Ave.)。参加無料。詳細はイベント公式ページで。
18002 Goldenwest St., Huntington Beach
☎ 714-536-5486
▶ 開園時間:5:00am-10:00pm
▶ 駐車料金:$1/日
https://huntingtonbeachca.gov
「いいね」ゲット間違いなし!? プロが教えるスマホカメラ撮影術
春の開花シーズンともなれば、本記事で紹介したスポットの写真がInstagram やFacebook などのSNSにたくさん掲載されます。簡単なコツを気にかけるだけで、同じ場所で同時期に撮ってもちょっと差が付くイイ写真が撮れるでしょう。
1. 「順光」で鮮やかな色に
花の色をキレイに出したいなら、太陽を背にして「順光」で撮影。被写体や背景の色が鮮やかになります。
2. 縦横のラインを傾けない
画面を縦横1/3分割して、その交点に被写体を持ってくるようにすると、まとまり良く見えます。また、縦横のラインを画面内で傾けないよう意識してください。例えば地平線が傾いていると、不安定でできの悪い写真になります。画面上に前述の分割線が表示されるグリッド機能(「設定」→「カメラ」→グリッド「ON」。iPhoneの場合)を活用すると、安定感が出ていい写真になります。
3. 面倒でも目線を変えてみる
地表近くに咲く花を立ったまま上から撮るのではなく、低くかがんで下から青空が背景に入るよう撮ることで、全く違った新鮮な写真になります。桜など木の花は、通常は見上げるアングルになるので、背景に青空や木々の緑が入るようにフレーミングすればキレイに。また、グンと近寄って一輪の花だけにピントを合わせて撮るのも、際立ってカッコいいでしょう。
4. 自撮りのコツ
自撮りをするなら、あえて「逆光」(この場合、カメラを持った自分の後ろに太陽がある位置)で。顔全体が陰になるので強い陰影が出ません。また、太陽が眩しくないのでいい表情になります。アングルはちょっと上から撮るとグッド。顔のラインがシュッとして、鼻の穴も目立たなくなります(笑)。
5. 「エディット」設定を積極活用
もっとビビッドで華やかな写真にしたいなら、「エディット(色補正)」しましょう。特別なアプリを入れなくても、スマホカメラに備え付きの機能で十分です。「Edit」を押して現れる項目のなかから「Temperature」「Saturation」「Vibrance」の3つを調節すれば、色を濃くしたり鮮やかにしたりできます(iPhoneの場合)。また、フィルターでレトロ調にしたり、あえて色をあせさせて雰囲気を良くするのも楽しいでしょう。
☎ 714-369-5059
▶ E-mail:info@shigie.com
www.shigie.com