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テルコ・ゴルノーのきままなスクラップブック

生活に「手作り」をたくさん取り入れたブログでお馴染みの作者 テルコさんの「手作りの宝物」をご紹介します。

テルコ・ゴルノー
テルコ・ゴルノー

2003年よりLA在住。趣味は陶芸・編み物・水泳・サルサなど。旅行も好きで今まで訪れた国は62カ国。

Vol.8) 雪の北海道

初めての雪と初めてのお正月

初めて見る雪をどう思うかな? 慣れないブーツで滑る雪道を歩けるかな? お正月の食べ物は口に合うかな? など、不安はいっぱい。ところが私の心配をよそに、楽しいことや遊んでくれる人、美味しい物にはすぐに馴染んでしまいました。「アンパンマン三輪車」を買ってくれたおじいちゃんには満点の笑顔、私に内緒でお菓子を口に入れてくれるおばあちゃんにはくっ付いて行くし、お雑煮の餅もたくさん食べましたよ。

一緒に雪遊びをしようと、夫が庭に大きな雪だるまを作ったのですが、ソフィは雪に触ると大泣き。さらさらの粉雪を喜ぶかと思ったのだけど、やっぱり冷たいのは嫌なのでしょうか。北海道育ちの私でさえ、冷たい雪は苦手ですからね。

雪遊びより面白いのは、家の中の探検。普段は私に「ダメ!」と怒られてばかりいるけど、ここでは暴れ放題しても「すごい!」「可愛い!」を連発してくれるのですから、楽しくないはずがありません。飾ってあったお正月飾りを棚から下ろすわ、飲み終わったお酒のビンを床の上に引きずり回すわで、おてんばぶりを発揮しました。

でも実家では、いつも誰かがソフィと遊んだり、話しかけてくれていたおかげで、私が見てなくても大丈夫という安心感があったのです。

夏に夫の実家のオレゴンへ行った時もそうでしたが、私は存分に甘え、好き勝手に過ごさせてもらいました。子供を預けて洋服を買いに行ったり、昔の友達に会ったり、雑誌を読みふけったり…こういうことは普段でも簡単にできそうで、実はなかなかできなくなってしまいましたから。


心身共にぐんと成長したソフィ

ソフィは、ようやくいくつか言葉らしいものをしゃべるようになったけど、たった1週間で随分と進歩が見られました。やっぱり日本語を浴びるように聴くというのは、効果的だということを実感。普段は私からしか日本語を聴かないし、歌が下手なのを口実にして全然歌ってあげていませんでした。人と比べてはいけないとわかっていつつも、言葉の発達が遅いのかもしれないと、心配にもなります。その割に特に努力もしていないことに、私自身が引け目を感じ始めていたところでした。

たった数日間ですが、私の母が手首を回しながら『きらきら星』を歌ってあげていたら、それがすっかり気に入ったようで、こちらに戻って来てからも、私に歌うようせがみます。音痴でごめんね…と申し訳ない気持ちで、歌ってあげています。

こちらに戻った翌日、デイケアに迎えに行ったら、「この旅行から帰って来て、心身共にぐんと成長したね」と先生が褒めてくれました。彼女なりに色々吸収できたのだとしたら、私もうれしい気持ちです。




クリスマスプレゼントのバッグに
自分のおもちゃを詰めて、
機内に持ち込みです。

おじいちゃんからのお年玉代わり
のプレゼントはアンパンマン三輪車。
嬉しくて仕方がない様子でした。

地元の神社に初詣。雪道を歩く
のは大人の私でも危なっかしい
ものです。

お正月から大人気の旭山動物園。
ペンギンの散歩がお目当てです。

ありとあらゆる服を着せられて、
着膨れたソフィ。

庭に大きな雪だるまを作りました。

●テルコさんのホームページはこちら
 →「Sunny's Laboratory」



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