チャイニーズ攻略法 その①

ライトハウス電子版アプリ、始めました
Mr.世界(チャイニーズ攻略法 その①)

アメリカが世界に誇れる料理って、なんでしょうね。
それはライトハウスが発行されている西海岸やハワイに限っていえば、チャイニーズだと思う。
なんてったって移民の数がすごい。オーセンティックなチャイニーズがこんなに食べられるところは、世界にも数少ない。
とはいえ、いまだにアメリカナイズされた店も多いし、オーナーが中国人だったとしても、料理の素人が「レストランでもはじめてみっか」みたいな感じでやってる店もある。
そこで、おいしいチャイニーズ店の見つけかたを考えてみた。
よくいわれるのは、店が混んでいるかどうか。でもこれって必ずしもあてにならない。
アメリカナイズした店がアメリカ人で混んでたり、山東系(韓国経由でアメリカに来た中国人)の店が韓国人で混んでいても、それらは必ずしも日本人好みとはいえない。
逆に、おいしい店でも時間帯によってすいたりする。
まずは看板に、英語の店名だけじゃなく中国語の店名も書いてあること。これは当然ですね。
余談だが、英語と中国語の店名がまったく関係のない店が多いのはおもしろい。半島酒家がNew Capital、清真館がVIP Chinese、西門町がYummy Boba になってしまうのはなぜですかね?
それはそうと、系統として多くの日本人が好むのは、香港系または上海系だろう。
じつはこの両者はいろいろな意味で対照的だ。香港(広東)系は味つけが淡泊だけど洗練度が高く、上海は味が濃くて家庭的。
前者は魚介類の比重が高く後者は肉類、前者は米をよく食べるが後者は小麦の麺包が多い。
香港系って、店員がブッキラボーなところが多い。店に入ってみて、店員に笑顔がなければ「香港系だ!」とわかるくらいである。
そこへもってくると上海系は数あるチャイニーズのなかでももっとも愛想がいい。
香港系の店名は二文字か、そのあとに「酒家」のついた四文字で、上海系の店名は三文字が多く、どこかに「上海」、「滬」「江」のと書いてあればまちがいない。
さて、つぎに店の中を覗いてみよう。
壁に料理名を中国語で書いて貼り出してあればいいサインだ。中国語の読めない人は相手にしていない、オーセンティックな店ということになる。そこにはその店の特別な料理、得意な料理がある。
中に入ってみよう。店員が「チーウェイ(幾位)?」と聞いてくれればしめたもの。「何人?」という意味だが、日本人を見て中国人だと思ったということは、それだけ中国人が多く来る店ということだ。他のお客が食べているものを見てみよう。
プラスティックのお皿や発泡スチロールだったら僕はやめます。
いろんな料理をみて、どれもが同じような濃い茶色をしていたら、期待があまりもてない。味付けを醤油に頼ってるということになる。
とくにチャーハン。醤油色ではなく薄ーい黄色か白に近ければ、材料からでたウマミを塩で味付けしものだから、うまいはずだ。
さて、それではなにを注文したらいいか。それは次号のおたのしみです。
 
LAではココ!「予算」は2人分です
Noodle House(飄香)
この場所は最近オーナーが目まぐるしくかわったのですが、今回がいちばん味もよく、上海らしくサービスもとてもよく、好感のもてる店になりました。とつぜん混みだしたのもよくわかります。麺類もとてもお勧めです。
予算:$15〜25
613 N. Euclid St., Anaheim
☎ 714-635-8369 
毎日11:00am-10:00pm 
 
Green Island(緑島)
香港系の軽食主体の店です。お粥やヤキソバ、石鍋で炊いた具入りゴハンとかがあり、特にチャーハンがおいしい。30ドル以上注文すると、チャーハンを無料でテーブルサイドで作ってくれるのがユニークで人気があります。
予算:$20〜60
17515 Colima Rd. Suite B, City of Industry他
☎ 626-810-2233 www.greenislandfusion.com
月8:00am-10:30pm、火〜日8:00am-1:00am
 
(2015年2月1日掲載)

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