フルーツはいろいろあって、みんなそれぞれおいしいけど、特にトロピカルフルーツは、東南アジアなど暖かい国を旅行するときの楽しみのひとつだ。
世界でトロピカルフルーツのおいしい国はどこだと思いますか?
僕にいわせると、日本はまちがいなくそのひとつだ。
最近、沖縄の石垣島を訪れたが、そこで食べたマンゴー
のおいしかったこと。
そこでは、マンゴーは農園ではなくても、民家の庭先などに自生している。南カリフォルニアでオレンジが民家の庭先で実をみのらせているのとおなじ光景だ。
日本で売ってるフルーツ、特に高級フルーツは、日本人特有の品質へのこだわりが現れていて、非常にうまい。
さて、東南アジア。
マーケットに行けば、見たこともないトロピカルフルーツをいろいろ目にする。
じつはこの多くが、外観が怪しげで不気味なんですね。
その代表がランブータン。長い毛がにょろにょろと生えてて、こんなものが食べられるのかと思う。
だが割ってみると、中は清楚で透明な白。味もライチに似て上品で、おいしい。
ドラゴンフルーツも、竜のウロコのように見えるからその名がついたらしいが、むしろ手榴弾のような、ゴツゴツした奇ッ怪な形をしている。
このばあいは中を開けても、白い果肉の中に黒いブツブツした種が無数に散らばっていて、これもちょっと気味悪い。
味は、そうですね、あまり甘くないかな。
バリ島に初めて行ったとき、デンパサールのナイトマーケットで、見たこともないトロピカルフルーツの数々に驚いた。
そこで見つけたドリアン。これもトゲトゲした外観で、香りが強い。だが嫌いな臭いではない。マンゴーに似た、いかにも南国の香りだ。
ホテルでゆっくり食べようと、ひとつ買ってタクシーに乗った。ところがホテルに着くころには、その臭いがだんだん生ゴミのような臭いに感じられてきて、タクシー中に充満して耐えられなくなってきた。
運転手に「これあげる」といったら、すごくうれしそうに「サンキュー、サンキュー」という。かれらにとってはとても高価な果物で、なかなか食べられないものらしい。
ドリアン持込禁止のホテルが多いと知ったのはその後だ。
まずいフルーツの代表といえば、ポリネシアのノニ。
黒く、熱するとゴムのようになるというのも気持ちわるいが、ちょっとだけ食べてみると苦くて薬臭くてとても食べられたもんじゃない。
現地のひとは、健康のために食べるのだそうだ。
いっぽう、僕の好きなのはニカラグァで飲んだ紫色のジュース。「ジャマイカ」といって、たぶんジャマイカ原産の果物なのだろう、いままで飲んだフルーツジュースのなかで一番おいしかった。
そのほかにもさまざまなものがあるが、怪しいとか不気味といっても、じつは単に見慣れないだけかもしれない。
マスクメロンの表面の繰り返しパターンなんかも、じっと見つめると気持ちわるいですよね。
ギザギザの縦縞の入った巨大なスイカだって、初めてみたら不気味かもしれない。ましてや日本の四角いやつとかね。
LAではココ!「予算」は2人分です
Trai Cay Ngon
LA界隈では、冷凍ものを使っているジュースの店は別として、フレッシュなトロピカルフルーツを買うことはなかなかむずかしいようです。しかしリトルサイゴンに行くと、トロピカルフルーツを食べて育ったベトナム人のために売っている店があります。値段はやはり高めです。
予算:$10
8920 Bolsa Ave., Westminster
☎714-894-5852
毎日6:00pm-9:30pm
Marx Foods
店で見つけるのが難しいければ、インターネットという強い味方があります。このサイトはランブータンなどのトロピカルフルーツも各種とりそろえ、トロピカルではありませんが日本と同じ種類の柿も手に入り、果物好きにはありがたい存在です。
予算:$115〜
☎ 866-588-6279 www.marxfoods.com
(2015年7月1日掲載)
トロピカルフルーツ
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