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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!
ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。
ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。
Vol.10 Simi Hills Golf Course
穏やかでゆったり、料金もリーズナブルな市営のコース
サンフェルナンドバレー
5031 Alamo St.,
Simi Valley, CA 93063
☎ 805-522-0803
ウェブサイトはこちら
ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草2006
vol.10「ラスベガス」はこちら
辛口スコアカード
1番ホール: | プロショップの従業員の対応 | - | (±0) | |||
2番ホール: | ドライビングレンジ設備レベル | - | (±0) | |||
3番ホール: | カートと機器(GPS他)のレベル | - | (±0) | |||
4番ホール: | コース全体の景観 | ○ | (-1) | |||
5番ホール: | フェアウエイのコンディション | - | (±0) | |||
6番ホール: | グリーンのコンディション | - | (±0) | |||
7番ホール: | ホットドッグの味 | - | (±0) | |||
8番ホール: | バーのサービス内容 | ○ | (-1) | |||
9番ホール: | 料金(注) | - | (±0) | |||
Total: | 2アンダー | (-2 )
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故レーガン大統領が愛した街
シミ・バレー市営のゴルフ場
今回は故・レーガン元大統領が愛した美しい街、“シミ・バレー”の住宅地内に位置するSimi Hills Golf Course。ダウンタウン方面からはフリーウェイ5号線を北上、サウスベイやサンタモニカ方面からは405号線を北上、レーガン大統領の名を冠したフリーウェイ118号線を西へ向かい10分ほど走ると、シミ・バレーの美しい街並みが見えてきます。シミ・バレー市営のゴルフ場です。
まずはプロショップ。とても丁寧な応対ですが、とりあえずはパー。やはり従業員の態度だけでなかなかバーディは出しにくいですね。次にドライビングレンジ。ここのような典型的な市営コース(経営はアメリカンゴルフ?)では、当然ながら高レベルのDレンジはまずあり得ません。でもウォームアップするという意味では全く問題ありません。やはり設備の充実度は、料金に比例して判断するようにしています。プレーフィーが高くてDレンジが手抜きだと厳しく、ここのように気軽なコースで設備もお金をかけておらず、でもきちんと手入れされていればそれはマイナス点にはなりません。カートも同じ。確かにGPSは便利ですけど昔はそんなもの無かったわけですし、私が日本でゴルフを覚えた頃は、諸先輩方に「自分の眼で距離を測るように」といつも言われたものです。特に最近は老眼が進んで、遠くがよく見えること…! 余談はさておき、とにかくカートは元気に動いてくれればそれでいいのでは? 個人的にはGPSより、パッティングの芝目を読んでくれる“パッティング・リーダー”を誰か発明してほしいです。
非常に好感が持てる景観設計
もっと速さがほしいグリーン
次にコース全体の景観ですが、バーディにしました。素晴らしい眺望があったわけではないのですが、先程の『料金に見合ったものかどうか』という観点で採点しました。それほど高額のフィーでない市営のコースにしては、池も沢山あり(しかもただの景観ではなくプレーの戦略上でもよく効いている)、木やハザードもすごく自然にレイアウトされていました。またホール間がさほど窮屈でなく、無理矢理デザインしたようなところが全くありません。さすが自然と見事に融合している街“シミ・バレー”のゴルフコース、といった印象でしょうか。雄大なホールも幾つかあり、私は非常に好印象を持ちました。フェアウエイのコンディションは悪くなかったですが、何箇所か芝の剥げた所がありました。また朝方に軽く雨が降ったのか、スプリンクラーの撒き過ぎか、水でぬかるんでいるところもありましたが、まあ大きな問題はなくパーで。
グリーンは…。前回も書きましたが、市営のパブリックコースはどうしても『遅い』ところが多いですよね。何とか頑張って、もう少し『速く』してもらえればもっと楽しめるかと思います。ここもちょっと遅い。でも決して手入れを怠っているというわけではありません。これもパーですね。
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カジュアルで落ち着く
プレー後の理想的な空間を発見
ホットドッグは、まずまずの味でした。たまねぎかキャベツを炒めたもの(?)が乗せてあり、オリジナリティーを匂わせます。売り子のお姉さんは愛想無し。でも仕事は早かった。とりあえずパー。プレー後のバーですが、ある意味で理想の空間がありました。プロショップとレストランのドアから外へ出ると、日差しを避ける風通しのよい棚のような軒先があり、円いテーブルが7~8台。そこにみんなビールやナッツなど買ってきて、プレー後に雑談に花を咲かせていました。こういう空間が理想なんですよ。前回のエンパイアーレイクスはセルフサービスに疑問を投げましたが、こういう市営コースはセルフが当然、でも何よりここの雰囲気が最高です。カジュアルですが、非常に落ち着く場所です。気軽に行けるゴルフコースで、このような場所があるとは。これは思い切ってバーディにしましょう。料金は週末のレギュラータイムで47ドル。このコースと雰囲気だと、とってもお得と思います。
コース、その他設備も含めて全体的にとても『穏やか』で『ゆったり』できる印象です。シミ・バレーという街の印象と合致しますね。強烈に厳しいホールもないので、女性や初心者も問題なくプレーできます。サウスベイ方面からですと少し遠いと思いますが、その代りのんびりとした一日はお約束します。