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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!
ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。
ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。
Vol.17 Wilson Municipal Golf Course
グリフィスパークにある老舗のゴルフ場は自然がいっぱい
サンフェルナンドバレー
4730 Crystal Springs Dr.
Los Angeles, CA 90027
☎323-663-2555
ウェブサイト
ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草2006
vol.17「ゴルファー遠方より来る。
また嬉しからずや。(前編)」はこちら
辛口スコアカード
1番ホール: | プロショップの従業員の対応 | - | (±0) | |||
2番ホール: | ドライビングレンジ設備レベル | - | (±0) | |||
3番ホール: | カートと機器(GPS他)のレベル | - | (±0) | |||
4番ホール: | コース全体の景観 | - | (±0) | |||
5番ホール: | フェアウエイのコンディション | - | (±0) | |||
6番ホール: | グリーンのコンディション | ○ | (-1) | |||
7番ホール: | ホットドッグの味 | - | (±0) | |||
8番ホール: | バーのサービス内容 | - | (±0) | |||
9番ホール: | 料金(注) | - | (±0) | |||
Total: | 1アンダー | (-1)
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グリフィスパーク内で
大自然に触れられるコース
今回は、数あるLAの市営パブリックコースの中でも古い歴史を持ち、多くのゴルファーから愛されているコースの1つ、Wilson Golf Courseをご紹介します。サウスベイやダウンタウンからは、FWY110号を北上、ウエストLAからはFWY405号から101号を東、そして134号に乗り換えて東へ向かった、広大な自然が広がるグリフィス・パークの中にあります。このパーク全体がゆったりとした設計になっているので、自ずとこのゴルフコースも大自然が満載となっており、ダウンタウンからさほど離れていない距離感を疑ってしまうほどの静けさに溢れています。それはこのゴルフコースの大きな財産でしょう。
詳しくはwww.lacity.org/RAP/dos/parks/griffithPK/golf.htmにて。
まずはプロショップ従業員の対応ですが、ここは隣接してもう18ホール(ハーディン・コース)があるので、とっても忙しそう。今回は土曜日の午前9時頃に来場したので確かに最も忙しい時間とはいえ、もうひっきりなしにゲストのチェックインからグッズの販売、Dレンジのトークン管理まで2人の若い男女の従業員が一生懸命に対応していました。まあ愛想はありませんでしたが、あの忙しさに対応する処理能力にも敬意を表してパーにします。
ドライビングレンジは、市営コースとしては特に悪くはないです。特にボールの質がグッド。たまたま新しくしたところだったのかな? ただバグがやたら多く、打つたびに顔の周りをブンブンと騒がしく、また奴等は小さい体にしては結構攻撃的で、顔を盛んにアタックされました。でもゴルフ場の『バグまでは面倒みられない。何より農薬を使っていない証拠だ』という論理(推測ですが)も察して、まあパーとしましょう。カートは市営コースなので当然シンプルなもの。GPSはありませんが、いつものように筆者は意外と不要です(私だけ?)。
豊かな緑と巨木が織り成す
コースの難易度は?
コース全体の景観は、前述のように雄大な自然に囲まれているので、それなりに美しい佇まいを見せてくれます。合計36ホールもあるのに全く窮屈なところはなく、サウスベイやビーチ沿いには見られない豊かな緑と背の高い巨木は、LAには少ない林間コースの醍醐味を感じさせてくれます。少し余談になりますが、この“辛口コース採点”は、『コースの難易度』または『コースのレイアウト』という項目が無いことが、我ながらたまに気になります。最初は18項目採点(18ホールのスコア)でやろうと思ったのですが、多過ぎて混乱しそうなので止めた経緯があり、その2点はその際に外した項目の一部です。何を伝えたいかと言いますと、評価項目にはないけど、ここは『コースのレイアウトまたは難易度』に関して、疑問と拍手が重なり合ったようなコースだったことをお伝えします。
幾つかのホールでフェアウエイのど真ん中に巨木があったホールがありました。多少の障害は戦略性を高めますが、あれ程大きな障害は、デザイナーのセンスを疑います。しかし一方で、砲台気味のグリーンが多く、あれはゴルフの面白さを増加させてくれます。いわゆる“結果オーライ”が多すぎるコースは、“攻め方”を楽しむゴルファーを白けさせるのです。本題のコースの景観に関しては、全部ひっくるめてプラスマイナスゼロでパーにします。
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バーや売店は
日本人には嬉しいメニューも
次にフェアウエイのコンディションですが、あまり良くなかったですね。たまたま厄日だったのかもしれませんが、何度もディボットに入ってちょっとうんざり。でも『大繁盛でしかも年季の入った市営コース』という観点から見ると、何とか合格点でしょうか。ここはパーに。グリーンは良かったと思います。ホールごとのバラつきもなく、芝もビシッと目がつまった状態でした。この時期はオーバーシードのところが多かったのですが、ここはいい仕事していましたね。バーディにしましょう。
ホットドッグはまあまあでしょうか。パーです。それよりも、ここはアジア系ゴルファーが多いせいか、途中の売店にはカップラーメンから巻き寿司まであり、日本人には嬉しいメニューかも。プレー後のバーは悪くないです。店内はデザイン・清潔度ともに問題なく、外のテラスもプレー後のビールに最適な、なかなかいい雰囲気でした。でも決め手にかけて、バーディ逃しのパー。料金は週末のレギュラータイムで$50。まあ妥当なところでしょうか。ここもパーにしました。
トータルなスコアーは1アンダーとあまり伸びませんでしたが、私は結構好きなコースです。ただ距離が長いので、女性や年配者には少し辛いかもしれません。その代わり、飛ばし屋さんや伸び盛りのチャレンジ精神旺盛なゴルファーは是非トライして頂きたいと思います。こういうコースで鍛えられると飛距離も伸び、アイアンの切れ味や小技も全て良くなっていくと思います。またドッグレッグが多いので、見た目より実際のコースは狭いことになり、更に難易度が上ります。技術向上を目指す競技志向のゴルファーは、一度チャレンジしてみて下さい。
ゴルフ南加Aコース一覧はこちら