アメリカンフードの代表格であるハンバーガーが、ロサンゼルスで面白い進化を遂げています。世界の食文化と融合したハンバーガーから、シンプルを極めた薄いハンバーガー、噂の新店までさまざまなテイストのハンバーガーを紹介します。アメリカで本場のハンバーガーを召し上がれ。
※このページで紹介しているメニューや材料などは変わっている場合があります。
- [融合系バーガー]さまざまな食文化が混ざって進化した、一筋縄ではないハンバーガー。
- [極み系バーガー]ハンバーガーを追究した結果、シンプルなハンバーガーの原点が見えてきた。
- [ファースト&カジュアル系バーガー]身近で気軽、でも落ち着いて食べられる。
- [定番系バーガー]アメリカの定番バーガーが食べたい!
[融合系]BACHI BURGER(閉店)
日本食材の想像を超えた使い方
和食とハンバーガーが融合すると!?
ロサンゼルスで手に入りやすい日本の食材は、さまざまなエスニック料理と融合してアメリカならではの予想外のハンバーガーを生んでいます。独特の辛味を持つシシトウを使ったBACHI BURGERの「Spicy Miso Burger」は、 輪切りになったシシトウが、千切りレタスと一緒にたっぷり入っています。シャキシャキと食感も良く、味噌とマヨネーズのソースと、目玉焼きの黄身のまろやかさによって甘辛い和食バーガーになっています。また、一番人気の「Miyagisan Burger」($14)は、日本の胡麻ふりかけを使って、ほのかな甘みを加えていました。そのほか、ウナギを使った「Shogun Burger」($21)や柚子を使ったソースの「Ronin Burger」($9)など、日本ではあまり見かけないアメリカならではの意外な食材の組み合わせで驚きと発見を与えてくれます。
61 S. Fair Oaks Ave. Suite110, Pasadena ※ウエストロサンゼルス店あり
☎ 626-219-6297
▶ 営業時間 毎日11:00am-10:00pm
※閉店しました
[融合系]464 DTLA
世界の食文化を取り入れた各国バーガーを展開
日本食とハンバーガーの組み合わせに感動!
世界各国の食文化をモチーフにしたハンバーガーを展開する同店には、イタリアンのシェフだったディエゴさんが、日本食からヒントを得た「The Japanese Burger」($12.50)があります。具材は、味噌でソテーされた蓮根とシイタケ、エノキ、舞茸、エリンギなど5種類のキノコと青ネギ。ご飯に合いそうなキノコの味噌炒めが、豚肉のパテと合わさって、ハンバーガーと日本食のおいしい掛け算になっています。このほか、「All American Burger」($12.50)をはじめ、カナダ、メキシコ、イタリアと、外国の食文化とコラボした新しいハンバーガーがあり、行く度に試してみたくなります。
464 S. Main St., Los Angeles
☎ 213-884-0181
464dtla.com
▶ 営業時間 火~日6:00pm- 3:00am 月休み
[融合系]Pono Burger
オーガニックの野菜とグラスフェッドのパテ
ハワイから届いた新しい風
エグゼクティブシェフのマカニさんはハワイ生まれのハワイ育ちで、店名の「PONO」とは、ハワイ語で「正しい」という意味です。そのコンセプトのとおり、食材は、ローカルで取れたオーガニックの野菜や、自然に近い環境で放牧され、牧草だけで育てられたグラスフェッドの牛肉を使用。健康に配慮して育てられた牛肉のパテは、しっかりと肉本来の旨みを感じられます。「Palahu Turkey」 ($14)は、珍しいオーガニックのターキーをパテに、コールスロー、アボカドと豆苗、自家製のポン酢ドレッシングという組み合わせで、アジア料理とも従来のハワイアン料理とも異なる、新しい風をロサンゼルスで感じられます。
829 Broadway, Santa Monica
☎ 310-584-7005
ponoburger.com
▶ 営業時間 日~木11:30am-8:00pm、金土11:30am-9:00pm
[極み系]Mick’s Karma Bar(閉店)
パン・肉・野菜のバランスが最高!
新鮮な肉がヘルシーなハンバーガーを作る
分厚いハンバーガーは、胃がもたれそうと思う人もいるかもしれません。そんな人にお薦めしたいのが「The Karma Burger」($5.95)。オーナーでシェフのミックさんが教えてくれた、重くないハンバーガーの秘密は、パテの脂肪分の少なさと、肉の新鮮さにありました。USDAアンガスビーフ(アメリカ合衆国農務省の格付検査官により等級分けされているビーフ)のサーロインの部位を、一日に何度も挽いてパテをつくっているので、脂っぽくない肉本来の旨みを感じることができるのです。パンと肉と野菜のバランスも良く、自家製の黄色いバンズと、紫たまねぎのスライス、真っ赤なトマト、レタスのグリーンが目にも鮮やか。ケチャップは使わず、マヨネーズとグリーン・オニオン、チリパウダーで作られたソースが爽やかな辛さで、ペロリと食べられちゃうヘルシーなテイストのハンバーガーです。
2010 Main St. Suite 165, Irvine
☎ 949-851-6316
▶ 営業時間 月~土11:00am-10:00pm、日休
※閉店しました
[極み系]Everson Royce Bar
シンプルを極めた薄いバーガー
ハンバーガーの基本は肉とパンにあり
ハンバーガーの基本は肉とパン、と思わせてくれたのがEverson Royce Bar(E.R.B.)の「Single Burger」($11)です。パンと肉にいろいろな野菜を組み合わせて、複雑な味わいを作るのも一つの進化ですが、E.R.B.は薄くてシンプルなハンバーガーを極めました。バンズはブリオッシュ、パテはアメリカ料理の有名シェフが厳選した肉を使い、あとはチーズとアイオリソースのみ。ケチャップも、ベーコンもなし。アイオリのガーリックと溶けたチーズ、肉汁がブリオッシュに染みこんで口の中でとろけます。そのクリーミーさを、サイドのピクルスの酸味で調節しながら味わっていると、食べ終わってしまうのが惜しいほど。(※材料は一部変更されている可能性があります)
1936 E. 7th St., Los Angeles
☎ 213-335-6166
www.erbla.com
▶ 営業時間 日火水4:00pm-11:00pm、木金土4:00pm-2:00am、月休み
[極み系]Plan Check Kitchen + Bar
ケチャップを焼いちゃった?
濃厚なソースを追い求めたシェフの工夫の結晶
ハンバーガーにはケチャップが付き物。でも、熱々のパテに冷たいケチャップをかけるのは、もしかしたらハンバーガーを台無しにしてしまっているのでは。シェフのそんな疑問から発明されたのが、同店のケチャップレザー。ケチャップをオーブンで焼いて水分を飛ばし、シート状にしたものです。黒いスキレットで提供される「Chef’s Favorite Burger」($24)は、カリッと焼いたチーズとプルプルの目玉焼き、ベーコンがはみ出すザ・アメリカンなハンバーガー。そこにシェフの狙い通り、ケチャップレザーがバーガーを冷ますことなく、濃厚なトマトの味を添えていました。ほかにも、和風だしを加えたチーズで作った「Plan Check Burger」($23)や、わさびや海苔を使ったサイドディッシュ、柚子のドリンクなど、カジュアルなカフェが、アメリカンのスタイルを守りながら新しい要素を取り入れていました。
1800 Sawtelle Blvd., Los Angeles
☎ 424-208-3906
www.plancheck.com
▶ 営業時間 毎日11:30am-8:00pm
[極み系]Son of a Gun
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シーフードで有名なお店に隠れた一品
冷たい瞬間を楽しむデザートバーガー
シーフードで有名な同店の「Italian Hamburger」は、様々な種類のバーガーが溢れる本場アメリカでも珍しい、チョコレートアイスを使ったデザートバーガー。バターで焼いたブリオッシュのバンズで、ヘーゼルナッツ風味のチョコレートアイスを挟んでいます。チョコレートアイスにキャラメルソースがかかっているのに甘過ぎないのは、隠し味の塩のおかげ。アイスがじんわり染み込んだブリオッシュに、エスプレッソコーヒーが合いそうな食後の一品です。
8370 W. 3rd St., Los Angeles
☎ 323-782-9033
www.sonofagunrestaurant.com
▶ 営業時間 毎日12:00pm-9:00pm
[ファースト&カジュアル系]Umami Burger
ナイフとフォークで食べる
しっかり系レストランバーガー
真っ白なお皿に、ナイフとフォークで食べるスタイルは、もはや高級料理の域!?牛肉パテのハンバーガーはもちろん、肉を使わないハンバーガーも充実しています。「Falafel Burger」($13)は、ひよこ豆のファラフェルを使ったハンバーガーで、ベジタリアンにも人気のメニュー。季節ごとの限定メニューもあり、2016年7月時点は青りんごとケール、厚切りゴーダチーズにBBQソースをからめた「Negroni BBQ Burger」($14)を展開中です(※紹介のメニューは提供が終了している可能性があります)
[ファースト&カジュアル系]Shake Shack
アメリカ東海岸から乗り込んできた話題店、ロサンゼルスv.s.ニューヨーク バーガー対決?
昨年日本に上陸して話題を集めたShake Shackが、ロサンゼルスにも登場。2004年にニューヨークのマディソン・スクエアにオープンして以来、世界各国で店舗を増やし続けています。シンプルなチーズバーガーの「Shack Burger」($6.99)は、アンガスビーフ100%を使ったパテがジューシーで、しっかりとした食べごたえがあります。まだ長蛇の列ですが、ニューヨーク発祥のハンバーガーと、ロサンゼルスのハンバーガーを食べ比べると発見がありそう。
8520 Santa Monica Blvd., West Hollywood
https://shakeshack.com/home#
▶ 営業時間 月~木10:30am-10:30pm、金〜日10:30am-11:30pm
[ファースト&カジュアル系]The Counter Burger
カスタマイズして完全オリジナルバーガーが作れる!
バンズからパテ、トッピング、ソースまで全部自分で選べるカスタマイズバーガーのスタイルで、カリフォルニアから海外にも店舗を展開。パテ9種類(サイズも選べる)、チーズ12種類、ソース22種類、トッピング24種類から選べるので、組み合わせは無限大です。サラダやサイドディッシュ、ビール、ワイン類も充実しているので、しっかりとディナーが楽しめちゃいます。
21209 Suite-B, Hawthorne Blvd., Torrance ※ダウンタウン・ロサンゼルス店、ロサンゼルス国際空港(LAX)店、パサデナ店、アーバイン店、サンタモニカ店など
www.thecounterburger.com
▶ 営業時間 営業時間は店舗により異なる
[ファースト&カジュアル系]LOCOL(閉店)
ワッツにオープンした、どこか懐かしい味のニューフェイス
コリアン・フードトラックのKogi BBQで有名になったロイ・チョイさんが手掛ける新しいハンバーガー店が、Watts Towerからほど近い場所にオープンしました。治安が良いわけではないこのエリアを拠点にするのは、地域での雇用創出という狙いから。「Veggie Cheese burger」($4)の、レンズ豆やキヌアからできたパテには、隠し味にしょう油と味噌が使われているせいか、どこか懐かしい味がします。
アメリカの定番バーガーが食べたい!
新しいバーガーもいいけれど、ファーストフードもたまに食べたくなる時、ありませんか? 今回は本場アメリカでの定番チーズバーガーを食べ比べてみました!
※価格は全て2016年6月24日現在の、ロサンゼルス・サウスベイエリアのもの。
McDonald’s
1940年アメリカ・カリフォルニア発祥、3万8000店以上(2019年)を展開する世界最大のハンバーガーチェーン。アメリカのパテは日本よりも肉がぎっしりと詰まっている印象。日本で食べるのとは一味違うかも!?さらに、ロサンゼルスには現存する一番古いマクドナルドが!創業者のマクドナルド兄弟によって、1953年に作られたマクドナルドの3店舗目が現存する最古のマクドナルドで、ガイドブックでもあまり紹介されないレアスポット。ロサンゼルスを訪れた際に足を運んでみては?
In-N-Out
1948年アメリカ・カリフォルニア発祥、現在カリフォルニアを中心に350店舗以上(2020年)を展開。作り置きしない、冷凍の肉は使わないという素材の新鮮さが人気の秘密。レタスで包んだProtain Styleなど隠れメニューもあり
Burger King
1954年アメリカ・マイアミ発祥、1万7000店以上(2018年)を展開する世界第2位のハンバーガーチェーン。アメリカでも大人気で、日本では2007年の再上陸でブレイク。ワッパーシリーズが有名ですが、スタンダードもバランス良し。
Jack in the Box
1951年アメリカ・サンディエゴ発祥、21州に2200店舗を展開(2020年)。シャキシャキのレタスたっぷり&ピクルスの酸味でさっぱり食べられます。ハンバーガー以外にタコスやブリトーもあります。
Carl’s Jr.
1941年アメリカ・カリフォルニア発祥、世界で3000店以上を展開(2021年)。2016年3月秋葉原にも上陸して話題に。柔らかいバンズと、脂っぽくないパテ、こってりしたチーズがとろけ合ってマイルドな後味です。
Wendy’s
1969年アメリカ・オハイオ発祥、世界6700店舗(2018年)を展開。日本では都市部を中心に店舗がある。しっかりと肉の味がする四角形のパテに、ジューシーなトマトとピクルスが特徴。ポテトは皮付きでホクホク。
FAT BURGER
1947年アメリカ・カリフォルニア発祥。XXXLサイズまであり、太るバーガー!?かと思いきや、コールスローとレリッシュたっぷりで意外とヘルシー。フレンチフライも、太め Fatと細いSkinnyがあります。ロサンゼルスから始まったFat Burgerも今や世界で180店舗以上(2021年)を展開。
Five Guys
1986年アメリカ・バージニア州発祥。ちょっと高いけどその分トッピングが選び放題。待ち時間にはピーナッツ食べ放題もあり。パテが分厚く、ピクルスも分厚いので、しっかりと食べごたえがあります。
Habit Burger Grill
1969年アメリカ・サンタバーバラ発祥。アメリカで一番おいしいハンバーガーに選ばれた実績あり。グリルで焼いているので肉の余分な脂が落ち、炭火焼きバーガーならではの香ばしさを感じられます。
まだまだある!ロサンゼルスのおすすめハンバーガーショップ
日本人にとってはまだまだ、ハンバーガーはファストフードのイメージが強いかもしれませんが、アメリカ人にとっては国民食と言っても過言ではありません! シンプルに思われるハンバーガーですが、単純だからこそ創造性が必要。ここロサンゼルスには、人生が変わるほど美味しいハンバーガーに出会えるチャンスがたくさん。それでは本場アメリカで人気のハンバーガーをご紹介します。(※以下、2022年7月時点での情報で更新しています。メニューや価格は変更されている可能性があります。)
Buffalo Fire Department / バッファロ・ファイア・デパートメント(閉店)
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肉の旨味をイヤと言うほど堪能できる
店名の由来は、オーナーのマイ ケル・シェイファーさんの故郷、 アメリカ・ニューヨーク州バッファローに由来するだけではありません。同店の3本柱である「Burgers」「Fries」「Drinks」(=BFD:店名の頭文字)を、ぜひ楽しんでほしいというシェイファーさんの思いが重ねられています。「The Cheeseburger」($9)など、バーガーのパテはどれも8ozを超えるボリューム。店内で焼き上げるバンズに、パテ、そしてチーズ、レタス、トマト、タマネギがたっぷり挟まれており、どのバーガーにもジャガイモの食感が活きたフレンチフライが付いてきます。炎をモチーフに、赤と黒でスタイリッシュに彩られた店内は、シェフとして活躍する以前、美術教師であったシェイファーさんが自らデザイン。所狭しと並ぶ消防関係アイテムは、バッファロー消防署の物ではなく、ロサンゼルス・トーランス消防署の物。いかに地元に根ざし、住民から愛されているかがわかります。
1261 Cabrillo Ave., Torrance
☎ 310-320-2332
▶ 営業時間 Lunch:月~金11:00am-2:00pm Dinner:月~水5:00pm-9:00p、木4:00pm-9:00pm、金土5:00pm-10:00pm(日休み)
※閉店しました
Carney’s Sunset Strip / カーニーズ・サンセット・ストリップ
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39年前の開店時から変わらぬ人気っぷり
ロサンゼルス・ハリウッド界隈のサンセット・ブルバードをドライブ中、突然現れる黄色の列車。実際に使われていた電車の車両を、店舗として使用しているこの店の名物は、チリバーガーとチリホットドッグ。車両に足を踏み入れると、細長く続く車両の端までぎっしりとテーブルが並び、中央脇にはオーダーカウンターがあります。メニューは、バーガーからホットドッグ、タコス、サラダと多種多様。オーナーのジョン・ウォルフさんは、肉好きな人にも野菜好きな人にも家族連れにも、多くの人が一緒に食事を楽しめる場所にしたいと父親から店を継いだ後、さまざまなメニューを考案。「チリ抜きで」と頼まない限り、問答無用でチリが付いてくる「Chili Hamburger」(7.03ドル)は、39年前の開店時からの人気ナンバー1メニュー。アンガス牛パテに、タマネギ、トマト、ピクルス、そして豆のやさしい味わいの自家製チリがどっさり挟まって出てきます。このチリは、なめらかな舌触りで、まったりとした食感。何か懐かしいような新鮮な味、そしてボリューミィー。お腹に余裕があれば、同じくチリがポテトを隠すほどかかった 「Chili Fries」(5.40ドル)もぜひ頼んでみて。この際、カロリーは気にせず、チーズ(0.65ドル)を足し、 チリとチーズ、ポテトの三位一体のハーモニーを味わってみましょう。こちらも開店時から変わらぬ味。窓の外はもちろんハリウッドの景色ですが、車両の窓枠に切り取られた青空に、何となく旅愁を誘われます。
8351 W. Sunset Blvd., West Hollywood
☎ 323-654-8300
www.carneytrain.com
▶ 営業時間 毎日11:00am-10:30pm
Umami Burger / ウマミ・バーガー
うま味?を追究。お洒落なプレミアムバーガー店
2008年のオープン以来、続々と店舗数を増やし、各店舗が地域に調和したコンセプトとオリジナルのメニューを持つ同店。ここ、ロサンゼルス・ロスフェリッツ店は、昭和レトロな雰囲気で、店内には、日本語やポップアニメが描かれ、コケシが立ち並んでいます(紹介の店舗は閉店しました)。表の看板には日本語で「ロスで一番味のよい信用ある旨味バーガー販賣店」の文字。看板商品「Umami Burger」(11.95ドル)は、挽き立ての肉を使ったパテに、肉厚のシイタケ、セミドライトマト、チーズが挟まっている一品。チーズは、とろとろに溶けたメルティングチーズがハンバーガーの常識ですが、このハンバーガーでは、ディスク状にカリカリに焼かれた繊細な歯触りが特徴となり、新しい触感を与えています。肉は丸ごと仕入れた牛肉を、店内で常時挽いているので驚くほど新鮮。定番のサイド「Thin Fries」(3.95ドル)は牛脂で揚げられており、風味抜群。4種の自家製ディップに付けて食べるのもいいですが、 ディップする時間が惜しいほど、次々と手が伸びてしまいます。野菜や肉の新鮮さ、自家製のスパイスやドレッシングの分量の妙など、個々の食材の味が際立つハンバーガー。ともかく1度かぶりついて、試してみてください。
サンタモニカ店、ザ・グローブ店など複数店舗あり
https://gobycitizens.com/umami-burger
▶ 営業時間 営業時間は店舗により異なる
Hole in the Wall Burger Joint / ホール イン ザ ウォール バーガー ジョイント(閉店)
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プレッツェルバン発祥のハンバーガー店
プレッツェル生地のバンズのバーガー発祥の地がココ。バーガーは、アラカルト式にカスタマイズでき、バンズ、パテ、チーズ、ソースに加え、アボカドなどのオプションを選ぶことができます。ちなみにバンズは、名物のプレッツェル、ブリオッシュ、全粒粉、プレーンから選べ、すべてロサンゼルスの有名イタリアンレストラン、 Dragoのもの。1番人気のビーフパテに、プレッツェル、オニオンマヨネーズ、 プロバンスチーズに、レタス、オニオン、トマト、ピクルスの組み合わせ(8.95ドル)は特に絶品。8ozのパテに、ふかふかのバンズはダイナミックな大きさですが、ペロリといけてしまいます。紫タマネギの甘味に、肉汁たっぷりのホルモンフリーの牛肉 100 %パテは、この上ないコンビネーション。シェフのビル・ダートウゾスさんは、日航ホテルを始めとした名門ホテルで長年シェフの技術を磨き、セレブリティーシェフのエメリルとも働いたことがある腕前。安心して、かつ美味しく食べられる物を、 適正な価格で提供したいという思いに妥協はなく、地元の新鮮な食材を使い、ソースなどはすべて自家製というところにも、こだわりを感じられます。また肉汁がバンズに浸み込むことがないよう、下のバンズのすぐ上にチーズが敷かれているので、自宅や会社にテイクアウトしても、できたての味が味わえます。
2200 Colorado Ave., Unit C, Santa Monica
☎ 310-449-0147
▶ 営業時間 毎日11:00am-10:00pm
※閉店しました
The Golden State / ザ・ゴールデン・ステート
地産地消にこだわった、業界人御用達の店
アメリカ・カリフォルニア州の愛称が店名だけに、食材はできるだけカリフォルニア産の物をチョイスしているのがウリ。CBSスタジオの近くにある同店は、フォトグラファー、リッキー・パウエルの写真が掛けられ、高い天井に煉瓦の壁と、カフェのような洒落た造り(紹介の店舗は閉店)。同店の人気メニュー「The Burger」のパテは、近隣のThe Grove内にあるファーマーズマーケットの精肉店から1日に2度届けられるハリスランチ産牛肉。そして香りのよいルッコラ、味わい深いベーコン、チーズ、自家製アイオリとケチャップに、決め手は有名レストランのロッケンワグナーのブリオッシュバンと、非の打ち所がない完璧なハーモニー。サイドには、パセリをまぶしたフレンチフライ、サラダなどから選べるほか、カリフォルニアの地ビールもあります。生のバージルズ・ルーツビールを使った「Root Beer Float」もオススメ。表面にはジェラートがぽっこり浮かんでいます。カリフォルニアの旨い物を揃えたと言っても過言ではない同店。イタリアに滞在中、生活や人との関係の中で、食事の大切さに目覚めたというオーナーのジェイムス・スターさんの居心地の良いカフェで、カリフォルニア・キュイジーンの粋を味わってみませんか。(紹介メニューの提供は終了)
440 N. Fairfax Ave., Los Angeles(Cofax内)
www.thegoldenstatecafe.com
Deemer’s American Grill / ディーマーズ・アメリカン・グリル
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自分の食べたいバーガーを作って提供
15歳の時から料理の道一筋に打ち込んできたシェフ、ケビン・ディーマーさんが満を持してオープンしたバーガーショップ。彼が過ごしたい店、食べたい物を揃えた空間が出来上がりました。すべてディーマーさんのオリジナルメニューであるバーガー8種は、どれも優劣付けがたい人気。ヤギのチーズを使った「Napa」(11.95ドル)は、バジルが爽やかに香るアイオリソースが、パテとチーズをねっとりと包む。クセのあるゴートチーズとパテのコンビネーションは野趣に溢れています。素材は、ディーマーさんの厳しい目を通過して提供され、パテはアンガス牛を丸ごと仕入れ、毎朝店内で挽くこだわりよう。「自分の目で見ていれば、何が入っているか一目瞭然で、安心なんです」とディーマーさん。野菜はもちろん新鮮、ソースやドレッシングもすべて自家製だ。鮮度の高い、信頼できる物を食べたい、彼の思いがそのまま哲学に反映されています。メニューはハンバーガーのほかに、それぞれ異なる自家製ドレッシングを使ったサラダが8種あり、バラエティに富んでいます。もちろんポテトもありますが、手の込んだサラダをサイドにするのも、同店ならではの美味しい食べ方です。
27221 La Paz Rd. Suite E, Laguna Niguel
☎ 949-425-8770
https://deemersgrill.com/
▶ 営業時間 毎日7:00am-9:00pm
ロサンゼルスの地元民がこよなく愛するハンバーガーチェーン店
アメリカ発のハンバーガーチェーン店と聞くと、マクドナルドやバーガーキングを思い起こす人もいると思いますが、ここロサンゼルスには、地元民が長蛇の列を作ってでも食べたい、日本未上陸の人気ハンバーガーチェーン店が他にもあるんです。一度それらのハンバーガーを口にすれば、「え?これがチェーン店の味?」とクオリティの高さに驚くこと間違いなし。ロサンゼルス付近であれば移動中にでも簡単に店舗を見つけることができるので、旅行の途中でふらっと試してみてはいかがでしょう?
In-N-Out BURGER / イン・アンド・アウト・バーガー
アメリカ西海岸で生まれ 地元民から広く愛されるハンバーガー
アメリカ西海岸を中心に387店舗(2023年)を展開するIn-N-Out(現地っぽく読むと「イネナウト」)。同店の人気の秘密は、食材を一切冷凍せず、冷蔵のみを使用し、オーダーが入ってから作るという素材へのこだわり。フライドポテトに使用するポテトですら店舗でカットする徹底ぶりです。そして、それだけ手間をかけているのに値段がとっても安い!例えば、ハンバーガーは2.10ドル、チーズバーガーは2.40ドル。そしてパティ2枚と、チーズ2枚が入ったダブルダブルバーガーは、3.45ドル(※いずれも価格は2015年時点)。ハンバーガーはこの3種類のみで(カスタマイズは可能)、このシンプルでごまかしの効かないメニューで勝負する姿勢も、アメリカ人の心と胃袋を掴んで離さないのです。お昼頃はドライブスルーですら長蛇の列ができるので、少し時間をずらして行くのがおすすめです。
The Habit Burger Grill / ザ・ハビット・バーガー・グリル
アメリカで最も美味しいハンバーガー?!
2014年アメリカの権威ある「コンシュマー・リポーツ」誌で、先ほど紹介したIn-N-Outを僅差で制し、「全米一美味しいハンバーガー」の称号を与えられたのがHabit Burger。カリフォルニアを中心に341店舗(2023年)を展開しています。その美味しさの秘訣は、炭焼き用のグリルを使い直火でパティを焼くという点。少し焦げたところも香ばしくて、ジューシーなパテはやみつきになる人続出。そして、In-N-Out同様に、冷凍や作り置きはなしという素材の新鮮さも味を引き立てます。ボリューミーなハンバーガーなので、しっかりお腹をすかせて行きたいお店。
FIVE GUYS / ファイブガイズ
西のIn-N-Out、東のFIVE GUYSと言わしめる人気店
どのハンバーガーチェーン店が一番おいしいか?という質問は、カリフォルニアでもよく取り上げられる話題ですが、そこでいつも名前が挙がるのが、In-N-Out、Habit、そしてFIVE GUYS。もともとはアメリカ東海岸で創業された同店ですが、現在は全米50州と国外合わせて1400店舗以上(2023年)を展開する巨大チェーン。それだけ多くのアメリカ人に親しまれているのです。最もユニークなサービスは 16種類の無料トッピングの中から好きなものを組み合わせ、自分好みのバーガーをカスタマイズできるようになっていること。パティは粗挽きで肉の存在がしっかりしていますが、ほかの2店と同様に冷凍食材を一切使用しないため、トッピングの野菜のフレッシュさが肉の重厚感と口の中でほど良くマッチ。またピーナッツオイルを使用して揚げるフライドポテトも人気。外はカリっとしていて中はホクホク、ポテト好きにはぜひ一度試してほしいお店です。