アメリカ西部と言えば大自然。カリフォルニア近郊には、気軽に楽しめる国立公園が数多くある。何万年という歳月をかけて形成された自然の驚異は、映像や写真では計り知れない感動を与えてくれる。アメリカの大きさと醍醐味を肌で感じてみよう。
国立公園総数387ヵ所 日本国土の約88%!
内務省管轄国立公園局が管理する国立公園システムには、自然を保護したいわゆるナショナルパークの他に、歴史的史跡のナショナル・ヒストリックサイト、モニュメントやメモリアルなどが含まれ、自由の女神やホワイトハウスも管轄下にある。デラウェア州を除く全州、ワシントンD.C、米国領サモア諸島、グァム島、プエルトリコ、およびバージン諸島にある計387ヵ所が指定されており、管轄地域の総面積は8400万エーカー(約34万平方キロ)で、日本の国土の約88%におよぶ。国立公園はこのうちナショナルパークと呼ばれるもので、総数54ヵ所、総面積5200万エーカー(約21万平方キロ)。これだけでも日本の国土の約55%に相当する。世界初の国立公園はイエローストーン国立公園で、1872年、グラント大統領によって認定された。
国立公園を楽しむために
公園内の自然は、破損はもとより手を加えたり、汚すことは法律で禁じられている。キャンプする場合も、公園内の木を採取するのはご法度だ。
国立公園の入場料は公園により徴収方法や料金が異なるが、1カ所以上訪れる予定があるなら、ナショナルパークパス(50ドル)がお得。最初にパスを使って入場した日から1年間有効で、どの国立公園でも使用できる。自家用車1台ごとの徴収なら、1人がパスを持っていれば同乗者全員が無料になり、人数で徴収する場合は、パス所有者とその配偶者、子供、親が無料になる。パスの購入は各国立公園の入場ブースや指定の書店、またはオンラインや電話(1-888-GO-PARKS)で。
キャンプをする場合はキャンプ場の予約を忘れずに。特に夏のシーズンは込むので早めに予約を。予約はどの公園も1-888-365-CAMP、またはオンラインで可能。