『Tomb Raider』で新たなララを好演!
アリシア・ヴィカンダーはおそらく今地球上でイチバン幸せな女性だろう。『The DanishGirl』(2015年)でオスカー助演賞受賞、そして『The LightBetween Oceans』(16年)で夫婦役を演じた、英国とドイツ産、オスカー候補2回の演技派にしてハンサムなマイケル・ファスベンダーと去年の10月に結婚。「マイハズバンド!」と彼を呼ぶ時の甘く、セクシーな声はまさに蜜月真っ盛りなのだから。
そしてイメージが固定してしまいそうだった時代(『TheLightBetweenOceans』)から『TombRaider』のスーパーウーマン役に挑戦したことで筋肉美とアクションの才能もしっかりと披露し、今やマルチに活躍する驚異の美人女優になってしまった。1988年10月3日、スウェーデン生まれのまだ29歳。北欧人が羨むオリーブ色の肌は「両親も祖父毋もみんな真っ白なのに、私だけ日焼けして生まれてきたの」と説明してくれたが、誠にもってつやつやと光って美しい。今年(18年)の3月のインタビューには、バレリーナを目指したというスレンダーな体にルイ・ヴィトンのスエードの上着をまとって登場。なにしろ彼女はヴィトンのイメージガールでもある。
「すっごく高いみたいだけれど自分で払わないからよく分からない」というコメントも、カーダシアン姉妹などがすると嫌味に聞こえかねないが、アリシアの場合は淡々として無欲なパーソナリティーがうかがえるため、ただただ微笑ましい。
「『Tomb Raider』のトレーニングでは、自分の体がどんどん変化してウエストなんかメタルのように固くなっていくのが楽しかった。でも、いざ撮影になってのアクションは、本当のことを言うとすごく恐かったのよ。実は免許証を持ってないのに運転させられたり、水中のシーンでは寒くて寒くて全身が麻痺して死ぬかと思ったり。その水中シーンの日に両親が陣中見舞いに来てくれて、私が口もきけなくなっているという状態を見て大いに心配させてしまったり…」と、苦笑する時の鼻の横の皺がまた何とも可愛い。
母国スウェーデンでは「もう黙っていない」と、反セクハラ運動に参加して積極的に音頭を取っている社会活動家でもある。
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(2018年4月16日号掲載)
※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2018年4月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。