アマンダ・サイフリッド / Amanda Seyfried

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(2018年8月16日号掲載)

『Mamma Mia!』続編で圧倒的歌唱力を披露

女優

ちょうど今から10年前、『Mamma Mia! 』でパワフルな歌唱力を見せ、さらに『Les Misérables』(2012)のコゼット役でも華麗に歌い上げたアマンダ・サイフリッド。新作『Mamma Mia! Here We Go Again』でも再び画面狭しとABBAの曲を伸びやかに歌い、踊り、さらに何と赤ちゃんのママになるのである。
 
18年7月のインタビューはABBAの故郷のストックホルムでわれた。華やかなサマードレス姿(形の良い胸が効果的に露出)でアマンダは登場したものの、目にものもらいができて、何とも痛そう。普通のスターだと黒眼鏡などかけるのだが、サービス精神旺盛なアマンダは腫れた目側を見せないように首を傾げて話をしてくれた。
 
「この10年で私なりの巨大な歴史が展開して、すごく成長したと思う。あの時共演したドミニク・クーパーと恋に落ちて、それは甘い思い出だわ。でも彼が動物検疫の厳しい英国に住んでいて、最愛のペットを連れていけなくて苦労したのよね。結局彼より愛犬を選んだと言われてしまったけれど、その犬のフィンは13歳、まだ健在なのよ!ドミニクとは以後も仲の良い友人関係だったから、今回、映画の上で夫婦になって、すごく懐かしくて楽しかったわ。おかしなジョークを連発するから笑いっぱなしだったし、夫がやきもちを焼いたかも。去年、トーマス(・サドスキ/俳優)と結婚してすぐに女の子が生まれて。今は娘を着せ替え人形みたいにして、子ども服のショッピングに夢中なの。母がベビーシッターを引き受けてくれるし、赤ちゃんのことでいろいろなアドバイスもしてくれて。母がいなかったら生きていけないわ」。

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『Mamma Mia!』での共演をきっかけに交際に発展した、元カレのドミニク・クーパーとの再共演も話題の今作。

絶好調な歌唱力について聞くと、「11歳からオペラ歌手になろうと先生についていたの。でも、同時にモデルの仕事も始めて、オペラの道はあまりに険しいと諦めて…。それからは一般的な歌の練習に変更したのだけど、今もしっかりと続けているのよ。母親役のメリル(・ストリープ)とのデュエットでは感情が高まって我を忘れて歌い続けてしまった。お互いに涙をぽろぽろこぼして声の限りに歌い上げた激情のシーンになったと確信しているわ」と、大きな目(良い方の)をさらに大きくして、同意を求めてきた。私が大きく頷いたのはもちろんである。

成田陽子

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。

※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2018年8月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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