(2021年9月16日号掲載)
マット・デイモンとのタッグ再び!
才能もルックスもピカイチだというのに、なぜかトラブルが絶えない俳優、ベン・アフレックを今回は紹介しよう。コロナパンデミックの今、ハリウッドスターたちの「お散歩」写真が連日タブロイドを賑わせている中でも、異常なほど頻繁に登場しているベン。よりを戻したばかりのジェニファー・ロペスとの連日のランデブーショット。ちょっと前までは同様にラテン系美女のアナ・デ・アルマスを相手に連日パパラッチサービスをしていた。自宅前に待機しているパパラッチ軍団もなんのその、というか、むしろ彼らの稼ぎを助けるかのように毎日登場。サービスとばかりに2人で熱いキッスを交わしたり、たまにベンの3人の子どもたちも加わって、「さあ、もう我々は家族同然なのだぞ」という無言のアピールまでしてしまう始末。
そんなベンに初めて会ったのは25前、言うまでもなく『Good Will Hunting』(1997)の時。自分の意見を闊達に述べる積極性と自分の未成熟な点を理解している、知性を持つ新鮮な新人だった。ボストンっ子同士のマット・デイモンとのコンビは絶妙で怖いものなしで、前途洋々。たとえ映画界で座礁したとしても、他のキャリアで成功する可能性に満ち溢れていた。
「当時、マットも僕も、これぞやりたい役っていうのが全くこなくて、うんざりしていた。それじゃあ、やりたい役を僕らが自分で創り上げよう!って張り切って書いたのが『Good Will Hunting』なんだ。書き上げてから、ものの1週間でスタジオ同士での競りが始まったことには、心底驚いたね」と狂喜していた新人時代のベンが今は懐かしい。
そしてまもなく、再びマットとの共演にして、共同脚本を手がけた映画『The Last Duel』が公開される。世紀のフランスを舞台にした時代劇で、中世の衣装に身を包んだ2人の写真を見ると、何となくピンとこなくてこそばゆい気もするものの、監督はリドリー・スコット。そして、テレビシリーズ『Killing Eve』で絶賛を浴びたジョディー・コーマーが華麗な貴族の女性を演じるとあって、いかように2人を操るかが見ものだ。25年ぶりのベンとマットのケミストリーがいかがなものか、楽しみである。
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