吐くシーンも笑って楽しむ、無邪気さがキュート!
赤ん坊の時からCMに出始め、9歳でタバコを吸い、12歳でマリファナ。さらに13歳でコカインを始めてリハビリ入り、14歳で自殺未遂…。名優が目白押しのバリモア家5代目、ドリュー・バリモアはなかなかのやんちゃな経歴を持つ。しかしあの『E.T. the Extra-Terrestrial』の健気少女も今や42歳! 初めて会ったのが17歳の時、以来20回近くインタビューをしてきたが、あどけなさと誰にでも抱きついてくる自然体のスキンシップ、甘ったれ気味の語り口は今も昔も全く変わらない。
「スティーブン(・スピルバーグ)は叔父みたいな存在で、今もよく連絡してきては私のことを心配してくれるんです。いろいろと助言してくれるし、私は彼の指導のおかげで、何とかここまで成長してこれたと思っています。そういうハリウッドのベテランたちの思いやりを受けて育ってきたので、恩返しの気持ちも込めて、最近チャリチーや社会活動に積極的に参加しています。30歳頃から自分の家族の伝統を理解して、偉大な祖先たちが誇りに思ってくれるような生き方をしてきているつもりです。」
ティーンの頃には、「デイジーの花が大好きで、家の中で絶対に絶やさないようにしているの。この間、2段になったガラスのテーブルを買って下の段にデイジーを置いたら、食事中に邪魔にならず、いつも花が見えて、もう最高!」などと、目を輝かせて自慢していた彼女が懐かしく思い出される。
先日(2017年2月)の会見では、自身初めてのテレビシリーズ主演となる「Santa Clarita Diet」について語ってくれた。自分でゲラゲラ笑いながら、「最初のエピソードから盛大にゲロゲロ吐くシーンがあったり、もう最高に楽しかった。これまでもロマンチックコメディーで何度か吐くシーンがあって、〝吐き女優〞として知られてきたところがあるのだけれど(笑)、今回は主婦が吸血鬼に変身するっていうシーンがあって。その吐きざまったらもうすごくて、家中が吐瀉物だらけになるくらいだったのよ! 撮り直しをするたび、インテリアを片付け直して、また私が壮絶に汚すっていう…。ちょっとくせになりそうだったわ!」と、相変わらずの無邪気さで、思い出し笑いを繰り返すのが印象的だった。
|
(2017年6月16日号掲載)
※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2017年6月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。