ジェニファー・ロペス / Jennifer Lopez

ライトハウス電子版アプリ、始めました

(2020年1月16日号掲載)

超多忙な生活を送る奇跡の50歳!

ジェニファー・ロペスと成田陽子さん

ジェニファー・ロペス、2019年の7月に50歳をマークしたというのに、リミット知らずのフルスロットルである。
 
期待通り、『Hustlers』のストリッパー役で、見事ゴールデングローブ賞の受賞者候補に。最近のインタビューには栗色の髪で現れて役作りの苦労を身振り手振り激しく話し、その夜のパーティーにはブロンドで登場。この手のイベントでのお色直し5回はざらという忙しさに加え、歌手として次のツアーの企画、テレビシリーズへの出演、ファッションショーのドレス合わせ、双子の子どもの世話、そして元メジャーリーガー、アレックス・ロドリゲスとの恋愛を全て同時にこなすのは、すさまじい自意識と責任のなせる技であろう。
 
「私は自分の体にすごく誇りを持っているの。小さい時に母に言われた通り、アルコールも煙草もドラッグも一度もしたことがないから、ほら、肌もピチピチでしょ! 苦労しなければ成功もしないと母に言われたから、苦労を端折ったりもしないの。

ジェニファー・ロペス

『Hustlers』では、2008年のリーマンショック後、ストリップクラブで働く女性を熱演したジェニファー。

役作りではまず、ストリップ小屋に行って観察。いつものお付きは同伴せず、壁に張り付いたハエのように眺めて、その後ストリッパーたちとおしゃべりをしたの。自分の体が大好きだったり、ポジティブに働いているのにビックリしたわ。コーチを自宅に呼んでダンスのレッスンを受けたのだけれど、Tシャツにスウェットパンツでポールの横に立ったら『だめだめ、裸にならなきゃ。本格的なダンスにならないから、脱いで、脱いで』と、ブラとパンティーだけにさせられて。逆さになって滑り降りる技術の特訓から始めたら、またたく間に体中に青あざができて、『これがポールダンスの最初の勲章!』なんて褒められて。そしたら、突然アレックス(・ロドリゲス)が現れて大喜びで眺めているじゃない! 写真まで撮り始めるから抵抗したけれど、2人とも知らん顔!」と言うものの、まんざらでもない表情である。
 
リラックスする時はあるのかと聞くと、「オフの時もすぐにアイデアを思いつくと仕事モードになってしまう。でもそれが好きでしょうがないから、今のところスローダウンする気はさらさらないのよ」ときっぱりと答えてきた。
 
これからの賞シーズンのレッドカーペットが楽しみである。

成田陽子

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。

※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2020年1月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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