(2019年8月16日号掲載)
タランティーノ、ブラッド・ピットとのタッグが話題!
映画『Once Upon a Time In Hollywood』で、60年代後半のテレビ西部劇のスターを熱演したレオ。ルックスは異なるが、主役をもらえなくなり、イタリアのマカロニウエスタンで活躍するなど、クリント・イーストウッドを彷彿とさせる役柄だ。デビュー当時のレオは細顔だったが、今年(2019年)の11月にはもう45歳。往年のクラーク・ゲーブルのような四角い顔になった彼は、豊富な語彙とプロらしい言葉遣いを駆使して話す、余裕と貫禄のあるベテランになってきた(子役時代を知る身としてはちょっと寂しい気も)。
「小さい頃からハリウッドの真ん中にいた僕にとって、タランティーノとの仕事は互いにシネファイル(映画オタク)ということで、ものすごく興奮するものだった。話し始めると僕らの知識なり興味が洪水のようにあふれてきて、次から次へと深みにハマっていって…。終わりのない高揚感にぶっ倒れそうな現場だったね。ブラッド(・ピット)との共演は初めてなものの、会ってすぐに同じ興味と感性を有していると直感。以後は毎日が楽しくて仕方がない撮影になったし、ブラッドの創造性が素晴らしくて、極上の織物を2人で紡いでいるような、最高の演技の交歓を味わえた。ところが、マーゴット(・ロビー)と『The Wolf of Wall Street』(13)で共演しているのだが、全くの映画音痴で、『チャイナタウン? 何それ?』っていうひどいレベル。恐ろしいことにそれを一向に恥ずかしがらない。だからこそ、ああいうダイナミックな存在感を持っているのだろうね。
僕は、コミックアーティストの父親が撮影所を訪れるたびについて行き、大道具の陰から撮影風景をのぞいているような子どもだった。人生は全てハリウッドで醸成されたようなものだから、この映画にエキサイトするのも分かってもらえるよね。西部劇スターの役作りはシェイプアップから始まったため、大好きなパスタとデザートはご法度。さらに毎日腕立て伏せを最低100回というハードなものだったが、スタントマンに扮するブラッドの体作りに比べたら、朝飯前だったと言っておこうか」。
そんなレオは映画業のみならず、アマゾンのジャングルを守る活動にも精を出す、環境保護のリーダーでもある。
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