ナオミ・ワッツ / Naomi Watts

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妖艶なセラピストもダメ母もこなす、演技派女優

成田陽子さんとナオミ・ワッツ

2人の子どもをもうけたパートナー、リーヴ・シュレイバーと別れて10ヶ月のナオミ・ワッツは目下、仕事に没頭中だ。『Gypsy』では患者の家族をストーカーするセラピストの役を熱演し、あるエピソードでは45分間ぶっ通しでレズビアンのセックスを見せてくれた。また、『The Glass Castel』ではアル中の夫(ウディー・ハレルソン)と一緒になって子どもを危険にさらしてしまう変わり者の妻という役を演じたかと思えば、『Twin Peaks』ではカイル・マクラクランとベッドインするなど、話題には欠かせない。これら以外にも4本の映画に出演と、まるで休みなしのハードワークで別離の空白を乗り越えようとしているようだ。それも過剰気味のベッドシーンで。
 
今年7月、マンハッタンのホテルに現れたナオミは相変わらず華奢で、ほんのりと頼りなく、男性が思わず助けたくなるようなデリケートな女らしさに溢れていた。

ナオミ・ワッツ主演の『Gypsy』

ナオミの体当たり演技が話題を呼んでいる『Gypsy』は、「Netflix」で視聴できます。

「高校まで9回も転校したせいで、新しい環境にすぐに順応する力が身に付いたんです。それが演技を通して他人になる女優としての限界に挑戦したいというエネルギーが湧き出ていて、次のレベルに向かっている状態と言えるかも。ちなみに2日前に子どもたちとケニア旅行から帰ってきたばかり。旅先では携帯電話もiPadも厳禁。キャンプ生活をのびのびと楽しんで、私も体の中からよじれや歪みがすーっと出て行ったみたいな爽快な気分。心身ともにリフレッシュして、しっかり充電できました」と、最近の充実した生活について語ってくれました。
 
また、「私の母はとてつもない変人で。奇妙な服で学校に現れるのがすごく嫌だったのだけれど、今考えると不思議な才能を持ったアーティストでした。母の『人と違うことをしたい』という欲望が私の中にも巣食っているみたい。父もピンク・フロイドの『Dark Side of the Moon』の冒頭の叫び声を担当した音楽技師だし、私にもきっとクレイジーな血が流れていると思うの」と興味深い家族の話もしてくれた。
 
最後にスリムな体を保つ秘訣を聞くと、「週3回のヨガと適度なエクササイズをしているだけ。ハードなワークアウトは苦手なんです。食事も好きなものを適量に食べているだけ。ただ、食べ盛りの男の子が2人いるので、台所はいつも大忙しです」と、母親ならではの満足そうな表情も見せてくれた。

 

成田陽子

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。

 

(2017年8月16日号掲載)
 
※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2017年8月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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