アイダホ州(43)/アメリカ西部

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ジャガイモとハイテクが共存・未開の大自然が残る宝石の州

アイダホ州の旗

州面積の63%が州政府が管理する荒野や未開の大自然で、人口密度は低い。「フランク・チャーチ・オブ・ノーリターン・ワイルドネス」は本土48州中、最大規模の自然が保存された原野だ。

アイダホ(Idaho、ID)州の基本情報
人口(2023) 1,964,726人
面積 82,623.3mile2
人口密度 (2020) 22.3人/mile
州都 ボイジー(Boise)
州知事(2024) Brad Little(共和党)
州のニックネーム Gem State
人種の割合 白人 92.6% / 黒人 1.0% / アメリカインディアン 1.7% / アジア人 1.7% / ヒスパニック 13.5%
1世帯当たりの平均収入 (2022) $70,214
貧困家庭の割合 (2022) 10.7%
住宅平均価格 (2018-2022) $331,600
平均家賃 (2018-2022) $1,061
観光情報サイト Visit Idaho
オフィシャルサイト The Official Website of the State of Idaho

(出典元:U.S. Census Bureau)

州民の誇りはアイダホポテト

アイダホと言えば、真っ先に思いつくのがアイダホポテト。同州では自動車のナンバープレートにも「Famous Potatoes」と記載され、大きくてホクホクしたアイダホポテトは州民の誇りになっている。州面積の約3分の1が農地で、1993年のジャガイモ生産量は130億ポンドを超える。収穫の約75%はフレンチフライ用に断裁されて冷凍されるか、インスタントマッシュポテト用に加工される。
 
州都のボイジーの緯度は北海道とほぼ同じ。だが、冬の寒さは北海道ほど厳しくなく、雪が降り続くのは稀。また、標高は飛騨高山とほぼ同じで、高地のせいか乾燥していて比較的穏やかで恵まれた天候だ。

全米最大のダイヤモンドを発見

「アイダホで有名なのはポテトチップかマイクロチップ(半導体)」とも言われ、半導体メーカー、マイクロンはボイジーに本社を置いている。また、ヒューレット&パッカードの本社はカリフォルニア州だが、ボイジーにも一大拠点を築き、ボイジー第2の企業になっている。
 
州名はインディアンの言葉で「山の宝石」を意味する。その名の通り、アイダホ州では72種類におよぶ宝石や輝石が生産され、中には世界中でここでしか取れない貴重なものもある。北部のシルバーバレーでは、1884年以来40億ドル以上の貴金属を生産している。マックコール近郊ではアメリカ国内最大の20カラット近い大きさのダイヤモンドが見つかった。しかし、19世紀半ばにゴールドラッシュを迎えたアイダホシティーは、ゴーストタウンと化し、今は観光名所になっている。
 
中東部アーコには世界初の原子力発電所があり、アーコの街には1953年より原子力エネルギーが供給されている。その東方のアイダホフォールズ近郊の原子力研究所には、放射性廃棄物が貯蔵されているが、放射能漏れ事故も起きており、その安全性が課題となっている。

 

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