インディ500にアーミッシュ・多彩な顔を持つアメリカの十字路
国内最多の7本の州間フリーウェイが交差していることから、「アメリカの十字路」と呼ばれるインディアナ州。道路網の発達と積極的な海外企業誘致により、日本企業も数多く進出している。
インディアナ(Indiana、IN)州の基本情報 | |
人口(2023) | 6,862,199人 |
面積 | 35,817.0mile2 |
人口密度 (2020) | 189.4人/mile |
州都 | インディアナポリス(Indianapolis) |
州知事(2024) | Eric Holcomb(共和党) |
州のニックネーム | The Hoosier State |
人種の割合 | 白人84.0% / 黒人10.3% / アジア系2.8% / ヒスパニック7.9% / ネイティブ・アメリカン0.4% |
1世帯当たりの平均収入 (2022) | $67,173 |
貧困家庭の割合 (2022) | 12.6% |
住宅平均価格 (2018-2022) | $183,600 |
平均家賃 (2018-2022) | $967 |
観光情報サイト | Indiana Office of Tourism |
オフィシャルサイト | Indiana.gov |
(出典元:U.S. Census Bureau)
ハイテク産業の中心地、州都・インディアナポリス
インディアナ州の南部は石灰層で、全米で最大の石灰石を採石し、北部には肥沃なトウモロコシ畑が広がる。中心部の州都・インディアナポリスとゲーリーは工業地帯で、特にインディアナポリスは90年代からハイテク産業の中心地として発達してきた。
インディアナ州といえば、世界に名だたる500マイルオートレース「インディ500」が有名。毎年5月のメモリアルデー前日に開催され、世界中のファンがこの地に集まってくる。2000年より開催されているF-1アメリカグランプリは、05年は6月に実施。また、同州にはキリスト教プロテスタントの分派で、宗教上の理由から自給自足の生活を営むアーミッシュの共同体が1万人生活している。
ジェームズ・ディーンら数々の有名人を輩出
インディアナで生まれ育った人のことを「フージャー」と呼ぶ。もっとも有名なフージャーは、ジェームズ・ディーンだろう。ジェームズ・ディーンは1931年2月9日、インディアナ州マリオンで生まれた。一時ロサンゼルスに移住するが、母親が亡くなった後にインディアナに戻り、フェアモントの叔父の家で青年期の大半を過ごした。『理由なき反抗』が公開される4日前、カリフォルニアで24歳の若さで自動車事故死した彼の遺体は、家族によってインディアナに持ち帰られ、現在もフェアモントの墓地に眠っている。
また、ケンタッキー州出身のアブラハム・リンカーンがインディアナ州に移住してきたのは、同州が合衆国に加盟した1816年、リンカーンが7歳の時。リンカーンの卓越した演説は、近くの学校で教鞭を振るっていた教師、アゼル・ドルシーによって磨かれたものだと言われている。
その他の有名フージャーとしては、元NBA選手のラリー・バード、労働界のボスで、1975年に謎の失踪を遂げたジミー・ホッファ、戦争特派員として活躍したジャーナリスト、アーニー・パイルなどがいる。