アメリカ建国の出発地点J・F・ケネディの出身地「マサチューセッツ州」
ニューイングランド地方の中心、アメリカ・マサチューセッツ州は親子2代で大統領になったアダムス父子やJFK、ジョージ・H・W・ブッシュ、ヘンリー・キッシンジャーなど、多士済々な面々を輩出している。
マサチューセッツ(Massachusettes、MA)州の基本情報 | |
人口(2023) | 7,001,399人 |
面積 | 7,798.9mile2 |
人口密度 (2020) | 901.2人/mile |
州都 | ボストン(Boston) |
州知事(2024) | Maura Healey(民主党) |
州のニックネーム | The Bay State |
人種の割合 | 白人79.4% / 黒人9.5% / アジア系7.7% / ヒスパニック13.1% / ネイティブ・アメリカン0.5% |
1世帯当たりの平均収入 (2022) | $96,505 |
貧困家庭の割合 (2022) | 10.4% |
住宅平均価格 (2018-2022) | $483,900 |
平均家賃 (2018-2022) | $1,588 |
観光情報サイト | Massachusetts Office of Travel and Tourism |
オフィシャルサイト | Massachusettes.gov |
(出典元:U.S. Census Bureau)
独立戦争を引き起こしたボストン茶会事件の舞台
イギリスからメイフラワー号で清教徒の一派、ピルグリム・ファーザーズが1620年にプリマス湾に辿り着いたのが、マサチューセッツ州の始まり。1830年にジョン・ウィンスロップ総督が千人ほどのイギリス入植者とともにマサチューセッツ湾植民地を創設し、以降、ニューイングランド6州の原型となる植民地が各地に開拓された。
清教徒の厳格なピューリタニズムは植民者たちのアメリカン・アイデンティティーを成熟させるのを促し、アメリカ独立に向けての精神的土壌を固めた。しかし、同じ清教徒間でもピューリタニズムの解釈の違いが、1643年のロードアイランド植民地や1662年コネチカット創設など、入植地分断の道へ導いた。1773年にはイギリスの重商主義に対する不満から、アメリカ植民地側は「ボストン茶会事件」を起こし、続いて1775年には植民地側の武器が集結しているレキシントンがイギリスによって襲撃され、独立戦争が始まった。1770年代に植民地側が勝利後、マサチューセッツ州は1888年に6番目の州としてアメリカ合衆国に加盟した。
エリート輩出機関アイビーリーグ
早くからアメリカの中心的立場をとってきたマサチューセッツ州には、アメリカ最古の大学であるハーバード大学、マサチューセッツ工科大学など、約60もの名門教育・研究機関が集中している。280万人が暮らすボストン・メトロポリタンエリアは、コンピューターや関連部品、通信機器、航空・宇宙などの分野で全米屈指の企業が操業している。
マサチューセッツ州の南端から大西洋へ突き出たケープ・アン半島とケープ・コッド半島は、氷河の侵食によって生まれた美しい半島。5月から10月の間は、この半島のグロースター港から沖に出ると、4時間ぐらいの間に、数十頭のクジラが見られるという。沖合いに浮かぶ穏やかなマーサズ・ヴィンヤード島とナンタケット島も、アメリカで人気のリゾートである。