今年でアーティスト活動35周年を迎えた、ギタリストの布袋寅泰さん。その記念プロジェクト「8BEATのシルエット」の一環で、来たる7月に初のLAライブを行う同氏に、ライブへの意気込みや今後の展望などについて伺いました。
―アーティスト活動35周年、おめでとうございます。2012年に拠点をロンドンに移して以来、海外フェス出演のほか、15年には世界へ向けたアルバム『Strangers』をリリースするなど、精力的に海外活動をされています。これは今後も続けられるのでしょうか?
ありがとう!意義ある35年を過ごせたのも、ファンの皆さんのおかげです。昨年は、長年の夢だったワールドリリースが叶い、新たなスタートが切れました。今後は日本も世界の中の一つと捉え、精力的に海外で活動していきます。
―世界で戦う布袋さんの姿は、同じくLAという異国の地で生活する我々にとって非常に刺激になります。そのパワーはいったいどこから出てくるのでしょう?
僕の方こそ、「僕らもがんばっているから、布袋もがんばれ!」といつもエールをもらっている気がします。海外は刺激的だけど、思い通りにいかず苦しむこともたくさんあるよね。でも、悔しい気持ちをバネにして前に進むしかない。音楽を通じて人々にパワーを与えるのがミュージシャンの役目。一人でも多くの人にポジティブなエネルギーを伝えていきたいですね。
―海外で楽曲制作やライブを演やる上で、苦労することと、逆に楽しいことは何でしょう?
日本でのキャリアは通用しませんから、一からのスタートです。自分で楽器も運ぶし、弦も張り替えます。でも、原点に戻れたし、人のありがたみを再確認できました。ライブは良い演奏をすれば必ず良い反応が返ってくる、嘘のない真剣勝負の場です。2月のヨーロッパツアーでも、最初はおとなしかった観客が最後は盛り上がってくれて、とてもうれしかった。35年前、BOØWYというバンドでキャリアをスタートした時を思い出します。初めてのライブは観客が20人しかいませんでしたが、それが100人になり、500人になり、最後は5万人になった。一人一人の心をつかんでいくしかありません。
―今回、LAとニューヨークにてライブをされますが、なぜこの2つの都市を選ばれたのでしょう?
どちらもアメリカのロックの聖地ですからね。特にLAは、僕の曲がテーマ曲に使われた映画、『KILL BILL』のワールドプレミアで初めてタランティーノと会った思い出の場所。映画音楽は今後も積極的にやっていきたい分野なので大切な場所だし、今後は年に1回はLAでライブを演りたいですね。
―布袋さんはデヴィッド・ボウイなどイギリスのロックに強く影響を受けている印象がありますが、アメリカの音楽で影響を受けているものはありますか?
エルビスやジェームス・ブラウン、ボブ・ディラン、The Beach Boysなども聴いてきましたよ。最近はQueens Of The Stone AgeとSt.Vincentがお気に入りです。
―LA公演の見どころをズバリ、教えてください。
今回の会場、The Troubadourは、ステージと観客の距離が近いので、一体感を楽しんでほしい。楽曲は、ギターのインストロメンタル、英語の歌、日本語の歌などを織り交ぜて演奏します。初めての方にも、昔からのファンの方にも、先入観なしで純粋に僕のギターと音楽を楽しんでもらいたいし、僕も大いに楽しむつもりです。
―『ライトハウス』読者にメッセージをお願いします!
初めてのLA公演で皆さんとお会いできることにドキドキ、ワクワクしています。一人でも多くの方と最高の時が過ごせるよう、ご来場を心からお待ちしています!
布袋寅泰35th ANNIVERSARY「8BEATのシルエット」Los Angeles公演ライブペアチケットを1名様にプレゼントします!
【応募要項】
■応募締切:2016年6月27日(月) 23:59(PST)
■応募方法:Eメールで「dokusha@us-lighthouse.com」宛に題名を「布袋寅泰ライブペアチケット応募」として応募ください。当選者の方にはメールに返信する形でご連絡させていただきます。
※応募はお1人様1回限り。アメリカ国内在住の18歳以上の方が対象です。
【ライブ詳細】
■会場:The Troubadour:9081 Santa Monica Blvd., West Hollywood
■公演日:2016/7/13(水)・開場8:00pm
■料金:$30(前売り)、$35(当日)
■チケット:www.troubadour.com
(2016年4月16日号掲載)