日本女子ゴルフ界に旋風を巻き起こした横峯姉妹。「さくらパパ」こと良郎さんと3女・さくらさんとの絶妙な掛け合いが有名だが、家族全員で日本ツアーを闘う姿は、ゴルフファンならずとも観る者を魅了している。世界を目指す横峯姉妹の支柱にあるのは、ゴルフに対する情熱と家族への深い愛情だった。
ゴルフは自分の素が出るものだと思う。
海外に挑戦したことがすごくいい刺激になった
留衣: 私はLAは2回目です。去年の夏からアメリカのツアーに参戦していますが、雰囲気がすごくいいなぁと思って。雰囲気とか環境とか、日本では絶対体験できないくらい、すごいオープンなんですよ、練習の時も、試合の時も。「え、こんなのアリなの?」っていうぐらい。
彩花: 例えば、日本は普通、試合中にキャディーはコースの中に入れないんです。予選会とかでも。こっちではべったりくっついていても怒られないし。すごいやりやすかったです。
さくら: 日本がすごく好きなので、年間を通して海外フル参戦というのは今の所、考えてないですが、とりあえず、何試合かは出ようかなという感じです。去年、4試合か5試合くらい海外の試合にも挑戦して、その影響もあります。すごくいい刺激になりました。
3人でやっていたから嫌にならなかった
留衣: ゴルフを始めたのは10歳の時です。
彩花: 私は9歳、さくらは7歳の時です。
留衣: 最初からすんなり受け入れられて。気がついたらやっていたという感じです。学校が終わって練習があっても、多分3人でやっていたから、嫌にならなかったんだと思います。
さくら: 3人とも同じゴルフの世界にいて良かったと思ったのは、小さい頃くらいかな。
留衣: 姉妹ということを意識するのは、私が1番強かったですね。私は国内トーナメントのシード権を持っていないので、試合にあまり出られないんです。妹(さくら)とかは、いつも試合に出ていて、上位で活躍してて…。自分がすごい引け目を感じたりとか、嫉妬とか強くなって。姉妹の仲がギクシャクしたこととかありました。
彩花: 父(良郎さん)とは、仲いいですよ。
留衣: 今回の渡米は女3人だけだったので。だから、父がすごい心配していて。「ちょっと親バカじゃないの」と思うぐらい(一同笑)。
留衣: 去年1年間やってみて、やっぱり自分には海外がすごく合っていると思ったので。今年は4月からヨーロッパで挑戦したいと思っています。
彩花: いろんな面で大変になってくると思うので、今年は英会話を学んで、2人の国際戦をさらにサポートできることが目標です。
さくら: 今年は日本で賞金女王になれるように頑張ります。3年シードも取れているので、海外の試合に挑戦しつつ、日本で頑張りたいと思っています。今年、海外参戦が決まっているオーストラリアの大会には、姉(留衣)と2人で出ます。アメリカにもいずれは挑戦したいです。
留衣: ゴルフを通して学んだのは、人との出会いとか、付き合い方です。
さくら: 自分も一緒ですね。よく言うのですが、ゴルフをしてたらその人がわかるというくらい、ゴルフは自分の素が出るものだと思います。
(2007年1月16日号掲載)