2015年1月、世界的ドラマーのスティーブ・ジョーダンらと組むバンド「The Verbs」のライブでLAに来る奥田民生さん。ライブの見どころや自身の今後などについてうかがいました。
―今回、The Verbsのライブで急遽LAに来られることになったそうですが、どういった経緯で決まったのでしょうか?
奥田民生さん(以下奥田):元々、ドラマーのスティーブが2015年1月17日(土)にLAで行われる「Drum-Off2015」っていうドラムの大会にゲストとして呼ばれたんですが、そこで一緒に演ろうって話がきて。じゃあせっかくだからThe Verbsのソロライブもやっちゃおうってことになった感じですかね。
―奥田さんは誰もが知るアーティストですが、The Verbsに関しては失礼ながら馴染みのないライトハウス読者もいると思います。スティーブ・ジョーダンはローリング・ストーンズなどともプレイしている世界的なドラマーですが、どのような経緯でバンドを組むことになったのでしょうか?
奥田:スティーブとは、僕のソロアルバム制作に参加してもらったり、ちょこちょこと一緒に仕事をしてまして。そのうちに彼が奥さんのミーガン・ヴォスとやっていたThe Verbsに「(ギタリストとして)入れ」と言われて。2010年から正式メンバーでやってます。日本でツアーを2回くらいやりましたが、それ以外の活動はあんましてないですね。まあ皆さん忙しいんで、ヒマになったらやるというやつですよ(笑)。
―The Verbsでは、どういった音楽をされているのでしょうか?
奥田:スティーブの主導のもと、ポップなことをやろうとしてる感じです。彼はローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズのソロ・プロジェクト「Keith Richards And TheX-Pensive Winos」なんかでプレイする際はすごくタイトでロックンローラーなイメージがあるのですが、The Verbsは意外とポップ。女性ボーカリストのミーガンの存在でそうなってるんですかね。使う楽器も古めというか、ビンテージ・サウンドみたいなのが基本。だから、あんまり派手な音じゃないね。ギターも。昔の古き良き時代の音なんじゃないですか?
―The Verbsでは主にギタリストとして参加されていますが、フロントマンではなくギタリストに徹する奥田さんの姿は新鮮です。実際、ご自身はどう感じられていますか?
奥田:歌わなくて済む楽しみですかね。気楽っちゃあ気楽(笑)。普段は歌いながらギターを弾くってことが多いんですが、どっちかないだけでだいぶ楽。覚えることも少ないし(笑)。あとは、独特のグルーヴというか、あのメンバーとできる楽しみはもちろんありますね。
―今回のライブの見所をズバリ、教えてください。
奥田:ドラムのスティーブ、ボーカルのミーガン、ベースのウィリー・ウィークスだけで十分なくらい。そこにノンキに立ってギターを弾く僕の姿が見どころでしょうか(笑)。
―LAという場所でのライブに、何か特別な思いや意気込みはありますか?
奥田:LAはレコーディングでは何度も行ってますが、(LAを含む海外での)ライブは初めてなんで、新鮮ですね。英語で歌うわけでもないし、普通のいちギタリストみたいな感じでポンと行ける喜びがあります。プレッシャーが少ないですね。何と言っても(笑)。
―2014年、ご自身はソロデビュー20周年の節目を迎えられました。今後の音楽活動や人生の豊富を教えてください。
奥田:なんやかんや30年近くこの世界でやってますんで、もはや辞めるわけにもいきませんし、他の仕事も多分できないでしょうからね。何とかこの仕事を死ぬまで全うしたいと思っております(笑)。今までやってきたことを変わりなくやっていければいいですね。あとは健康に気を付けて、なるたけ波風立てないで淡々と50歳を迎えようと思います。
―最後に、『ライトハウス』読者にメッセージをお願いします。
奥田:LAはこれからも何度も行くと思いますので、よろしくお願いします。(自身のライブは)歩けなくなるまでには…やれたらいいですね。じゃあ、そのうち(笑)。もし実現した際にはぜひ、お越しください。
『The Verbs live in LA』
※21歳以上の方のみ入場可。要ID持参。
■公演日:1/19(月)開場6:30pm、開演時間は未定。会場に要問い合わせ。
■会場:The Hotel Café(1623 Cahuenga Blvd.Los Angeles)
■料金:前売り$15(2015年1/19(月)6:00pmまで購入可能。※当日券の料金未定。会場に要問い合わせ)サービスチャージ$3
(2015年1月1日号掲載)