日焼け(Sunburn)

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サンスクリーンは2時間で効果がなくなる

日焼け止めには2種類あり、サンブロックと表示のあるものは、亜鉛やチタニウムが含有され、これらが紫外線を跳ね返します。ただこれには白い色が付いており、塗ると顔が白くなります。プロ野球選手が目の下につけている白いのがそれです。
 
サンスクリーンは、成分が化学変化を起こすことによって紫外線を遮断します。サンスクリーンは無色ですが、2時間で効果がなくなります。ですからどんなにSPFが高いものを塗っても、塗り直しをしなければ効果がありません。
「日焼け止めを塗っていたのに日焼けした」というのはこのためです。
 
日焼け止めで多いのは、サンブロックとサンスクリーンを混合しているタイプですが、サンブロックが入っていると、表示は「サンブロック」になっています。SPF60のものであっても、2時間後には効果がSPF10くらいまで落ちているので、残りはサンブロックの効果しか期待できません。ですから、定期的に塗り直す必要があります。SPF60を塗ったから1日大丈夫、というのは誤解です。
 
また、カリフォル二アやハワイのようなエリアでは、日焼け止めは年中塗っておくほうがいいでしょう。

日焼けは火傷と同じなるべくすぐ冷やす

日焼け止めにはローション、クリーム、ジェルなどさまざまなタイプがありますが、どれがいいかは好みの問題です。クリームはべっとり、ジェルはさっぱりした感触で、ローションがその中間ということになりますが、乾燥肌や脂肌など、肌のタイプに合わせて使い分けるといいでしょう。ただサンブロックは白いので、透明なジェルだとサンブロックがあまり入っていない可能性があります。
 
日焼けは火傷と同じなので、氷水で冷やすのが1番です。カーマインローションなどは痛みを和らげますが、火傷に対する治療にはなりません。日焼けをしたらなるべく1時間以内に冷やす、これしかありません。
 
子供にも日焼け止めは塗っておくべきです。日差しは普段は10時から2時、夏であれば10時から4時が、最も強くなります。普段その辺を歩くだけであればSPF15くらい、キャンプや海に行くときでもSPF30あれば心配ありません。あとはこまめに塗り直すことを心掛けましょう。

クリストファー・ホー医師
スタンフォード大学卒。USCにて医学博士号。UCLA皮膚科専門。ハーバード・レーザー研究科。UCLA皮膚科助教授。

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