腱鞘炎(Tendonitis)

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テニスエルボーは肘の外側の腱鞘炎

腱鞘炎(けんしょうえん)の腱というのは、筋肉を骨につなぐ筋のことで、身体全体にあります。筋は関節を動かす骨格筋でできていて、その骨格筋は筋幕と呼ばれる結合組織に包まれており、痛みや触れられる、などの感覚を中枢神経に伝えています。この骨格筋にはその長さと緊張の度合いを感知するセンサーが常に働いており、骨格筋の機能を正常に保って障害から守っています。
 
ですが異常な収縮や障害があると、骨格筋の伸展は限られているため、関節が正常に機能する範囲が減少し、筋幕を固くしてしまいます。この時、うずくような鈍い痛みを感じます。
 
腱鞘炎の中には、テニスエルボーと呼ばれる上腕骨外側上果炎(肘の少し下の外側が痛む)があります。手首を上に動かす大きな筋肉は、手の甲全体からひじの外側の骨(親指の爪位の大きさ)にいくと、腱と呼ばれる筋になり、そこに付きます。摩擦抵抗を減らすためにこの筋は、腱鞘と呼ばれるシートにカバーされています。
 
肘に何度も無理な衝撃が加わったり、無理な手首の使い方をすると細かい傷(Micro Trauma:微小損傷)が腱の表面にできます。この段階で手首を休ませると傷はすぐに治りますが、それを何度も繰り返すと傷は次第に大きくなります。そして、一部治ったところが傷跡になり、腱が腱鞘の中を滑る時に抵抗となります。
 
その結果、ますます炎症が広がります。こうなると軽く肘を曲げた時でさえ痛みを感じるようになります。これがテニスエルボー、肘の外側の腱鞘炎です。

East-West Chiropractic Acutherapy Clinic
Dr. ロバート・ジョー D.C.

UCLA卒。スポーツカイロプラクティック認定士。

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