乳ガン(Breast cancer)

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40代になったら年1回のマモグラム

アメリカでは女性の乳ガンによる死亡率は肺ガンに次いで高く、10月は「Breast Cancer Awareness Month」になっています。
 
乳ガンでは早期発見が非常に大切で、40歳を過ぎたら年に1回はマモグラム検査をすることをおすすめします。これは胸用のレントゲンのようなものですが、40歳から50歳までに始め、それ以降は年1回ずつ、70代まで続けるのがいいと思います。またマモグラムと並行して、年に1回は医師による乳ガン検査を受けるといいでしょう。
 
家族に乳ガンになった人がいる場合は、乳ガンにかかる率が高くなります。例えば母親や姉妹に乳ガンになった人がいると、その人のかかる率は、いない人に比べて3倍の高さになります。その他、リスク要因として、喫煙、飲酒、太り過ぎなどがあります。
 
飲酒に関しては、例えばワインなら1日1杯か2杯ならいいのですが、飲み過ぎはいけません。子供のいない人もリスクが高くなりますが、授乳したかどうかは関係ありません。またカフェインは、乳ガンに限らずいろいろなことに良くないので控えた方がいいでしょう。

リスクの高い人は月1回自分で検査を

家族で乳ガンにかかった人がいる場合は、年に1回のマモグラムだけでなく、月に1回、自分で検診してみましょう。検診するのは、毎回同じ時期がよいので、生理の後にすることをおすすめします。生理前だと、乳房が張ってしまうことがあるからです。シャワーの時でいいので、自分で触ってみてください。
 
乳ガンはワキにできることが多く、ワキの下にはリンパ腺が通っているので、ワキをチェックすることが大切です。ただ自分では感じなくても、マモグラムで見つかる確率も高いので、マモグラム検査は欠かさないように。
 
治療方法として、一部摘出手術、全摘出手術、放射線治療と病状によって変わってきますが、上記のリスク要因を避ける以外、これといった予防法はないので、早期発見が何よりも重要です。
 
若くしてかかる人もいますが、最もかかりやすい年代は50代ですから、とにかく40代になったら検査を続けることが肝心です。

ユウワ・ファング内科医
USCメディカルスクール卒。セント・メリー・メディカルセンターおよびハーバーUCLAレジデンシー。

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