水虫・イボ(Athlete’s foot・Warts)

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靴の中まで清潔に

水虫の原因はカビの一種で、これは空気や土、カーペット、風呂場など、いたるところにあります。水虫になる人とならない人がいるのは、体質的に抵抗力があるかないかの違いです。
 
カビは暗く湿った場所が好きで、靴の中で繁殖するのはそのためです。いつも足が湿っていると繁殖しやすくなります。自宅での予防は、靴の中を清潔にして、乾燥した状態にしておくことです。
 
カビは生命力が強く、市販の薬を使用しても、最初は良くなったような気がしますが、逆に抵抗力が出てくるため、次第に効かなくなることがあります。処方薬ではカビを徹底的に退治することができます。重症の場合は、内服薬で治療することもあります。 皮膚の表面がめくれたり、かゆくなったり、指の間がヒリヒリするなどの症状が現れたら早めに専門医に相談してください。

爪の変色は爪水虫

足の爪が茶色や黄色に変色したら、爪水虫が考えられます。原因は水虫と同じカビの一種で、それが爪の中で繁殖したものです。皮膚の水虫と違い、塗り薬では爪の下まで浸透しません。また、爪水虫になると爪がさらに厚くなるため、治療も困難になります。
 
そのため内服薬を用いることもありますが、回復が目に見えてくるまでに、少なくとも6カ月はかかります。内服薬は非常に効果的で安全性も高いのですが、処方する前には血液検査が必要です。

イボは放っておくと増える

イボはウイルスが原因で皮膚が突起する病気で、人から人、あるいは足から手などに伝染します。特に足の裏が多く、大人よりも子供やティーンに多く見られます。ストレスなどで免疫力が低下すると感染しやすくなります。
 
イボが足の裏にできると、歩く時に圧迫されて痛みを感じます。1番良い治療は、イボを凍結して取り除く方法です。イボは放っておくと、どんどん繁殖するので早期治療が必要です。

ロバート・アナヴィアン 医師
米国足部整形外科公認専門医。Pennsylvania College of Podiatric Medicine卒。

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