キャズ・カワゾエ
●この記事で紹介する「バレンタインデーに使える、英語の告白表現」
Will you be my only Valentine?
(私だけのバレンタイン=愛しい人、になってくれる?)
My cupid is aiming at you.
(私のキューピッドは、あなたを狙っている。)
新年が明けたなぁ~と思ったら、もう2月。ゔゔ、歳と共に、時間が経つのは、どんどんと早くなってしまいます…。そして、歳と共に、だんだんと縁が薄れて行く感があるのが、バレンタインデー。いまだに、バレンタインデーには、素敵なカードと花束を贈ってくれる我が御主人に感謝をしつつも、もう「バレンタインデー」と聞いても、わくわく感もなく、「あぁ、(子供の学校に持っていかせる、クラス全員分の)プレゼントを用意しなくちゃ」と思うのって、ちょっと寂しい気がします。
と、いきなり横道にそれてしまいましたが、そう、2月のメインイベントと言えば、バレンタインデー!
日本では、チョコレート業界の策略(?)で、バレンタインデーには、女の子が男の子にチョコレートを贈るっていう「形式」が作られちゃっていますが、アメリカでは、ちょっと違います。
アメリカのバレンタインデー
もちろん、バレンタインデーに、意中の相手に告白をするという、バレンタインデーの本道を貫く人もいるでしょうが、この「告白」も、必ずしも女性から男性ではなく、男性から女性に、というのもありなのが、アメリカのバレンタインデー。
そして、告白と一緒に渡すプレゼントも、チョコレートは人気の一品ですが、日本のように必ずチョコレートとは限らず、アメリカで人気なのは、大人ならばバラの花束や宝飾品など。そして、若者ならチョコレートもそうですが、何かキャンディー類などです。
また、アメリカのバレンタインデーが、大きく日本と違うところは、女の子同士でカードを贈ったり、単なるクラスメイトや、会社の同僚たち、つまり、これといった特別な好意がない「タダの友達」にも、キャンディーなどのプレンゼントを贈ったりすることです。これが、日本の「義理チョコ」類と違うところは、日本では必ず女性から男性に贈るという一方通行なのが(ま、だから、日本には「ホワイトデー」と言って、男性から女性にお返しをする日があるのでしょうが)、アメリカでは、男性から女性へのプレゼントもあり、というところ。
まぁ、どちらかというと、バレンタインデーに、友達や同僚などにローリーポップや、ひと口チョコレートなど、ちょっとした贈り物をするのは、男性よりも女性の方が多いと思いますが、幼稚園や小学校などでは、クラスのみんなに贈り物をするので、バレンタインの日には、男の子も女の子も、たくさんのキャンディーをもらって帰ってきます。
私自身、留学して間もない高校時代に、女友達からバレンタインのカードをもらって、ビックリした記憶があるし、大学時代にクラスメイトの男の子から、手作りのバレンタインカードをもらって、「え? ひょっとして、この子、私のこと、好きなの?」と、ドキッとしたこともあります。また、友達の友達だった男の子から、「付き合ってほしい」と書かれた告白のカ-ドをもらい、それがきっかけで付き合い始めたこともありました。
なので、アメリカのバレンタインデーは、日本よりも内容がバラエティーに富んでいる分、何かをもらって「エ?」と、ときめいてみたり、特別な意味はないプレゼントなのに、深読みをして「ゲッ、マジかよ?(いらないよ、こんなヤツから…)」と思う場合もあるかも。また、実は告白の気持ちが入ったプレゼントを、ただのバレンタイン儀式の贈り物と思って、「ど~も~」と、相手の気持ちを汲めなかったりと、悲喜こもごもな日となる可能性があるわけです。
相手に対して、特別な感情がない場合に使える「社交辞令」なフレーズは、“Happy Valentine’s Day!(バレンタインデー、おめでとう!)”。このフレーズは、クリスマス時期の“Merry Christmas!”と同じように、気軽に使われますが、1つご注意なのが、英語で「バレンタインデー」は、“Valentine’s Day”と、「’s」が付くこと。気をつけてくださいね~。
と、ひと通りバレンタインデーにおけるアメリカ文化を綴られていただいた上で、読者の中には、もちろん学生さん、独身者も多い訳で、元作詞家の私としては、ここで皆さんに、バレンタインデーに使える英語フレーズをプレゼント、とばかりに、英語で愛の告白表現を作りました。
バレンタインデーに使える、英語の告白表現:
Will you be my only Valentine?
(私だけのバレンタイン=愛しい人、になってくれる?)
My cupid is aiming at you.
(私のキューピッドは、あなたを狙っている。)
On this Valentine’s Day, I want you to know my feelings for you.
(このバレンタインの日に、私からあなたへの気持ちを知ってほしい。)
I wish to make this Valentine’s Day very special with you.
(このバレンタインの日を、あなたと特別な日にしたいと願っています。)
Starting this Valentine’s Day, I want to be more than a friend to you.
(バレンタインデーを始めに、私はあなたの友達以上の存在になりたい。)
On this Valentine’s Day, I want to send my love to you.
(このバレンタインの日に、私の愛をあなたに届けたい。)
さぁ、今年のバレンタインデーは、どんな日になるのでしょうか。
(2008年2月1日号掲載)
キャズ・カワゾエ
作家。医科系A級技術通訳。LA留学中の80年代に歌手・作詞家として世界デビュー。その後はTVタレント、音楽ジャーナリスト、ラジオDJ、コラムニストとして活躍。アメリカ文化・語学関連の著書多数。現在は2児の母ながら、執筆/通訳業の他に、アジア系タレントを扱うKAZ Talent Services代表も務める。USC文理芸術部卒。http://kazkawazoe.com