●この記事で紹介する「”お久しぶり!””最近、どう?”など英語の挨拶表現」
Long time no see. ご無沙汰~/お久しぶり(長いこと会ってないよね)
—Same here. ホントだね
What’s happening? What’s up? 最近、どうしてる?
—Not much. あまり変わりないよ
世界中、どこの国でも、「挨拶(あいさつ)」というのは、大切なことだと思います。
日常生活の中で交わされる「挨拶」は、人と人とのふれあいの第一歩。挨拶一つで、相手の印象が変わったり、その日、相手がどんな気分でいるかが感じられたりするものです。
どうしても、「英語の挨拶」と言われると、日本の学校で習った、”Hello. How are you?” とか “How are you doing today?” という、型にはまった「挨拶英語」が頭に浮かぶかも知れませんが、日本語の挨拶でも「こんにちは」の次に続くセリフが「最近、いかがですか?」「お忙しいですか?」「お久しぶりですね~」や、関西の人なら「儲かりまっか?」だったりするように、色々とパターンがあるのです。
私の留学時代、日本人の友だちが、「アメリカ人に、”What’s up?” って聞かれて、思わず、上を見ちゃったけど、あれって、何?」と聞かれたことがありました。”What’s up?” なるほど、日本語に訳してみると、「上にナニがあるの?」と聞かれたと思いますよね。でも、これも、気さくな挨拶の言葉。
この場合の ‘up’ は、口語での、「(物事)が起きている、起こっている」という意味で使われているので「何が起こっているの?」と聞かれていることになります。で、実際には、普通に歩いていたりで、何も「コトが起こっている」わけではなくても、この “What’s up?” は使えます。「どうしてるの~?」「元気?」という感じで、特に若者の間で気軽に使われる「挨拶」なのです。
気さくな「挨拶」の例
What’s happening? (最近)どうしてるの?
Long time no see. ご無沙汰~/お久しぶり(長いこと会ってないよね)
What’s new? (この頃)なにか新しいことある?
How’s it going? どんな感じよ(全般的に)?
上記の Long time no see 以外の文には、lately(最近)や nowadays(この頃)という単語を付けると、もっと具体的に、相手の近況を聞くことになります。
と、アメリカ人たちが気さくに口にする「挨拶」をご紹介したところで、次回は、こう挨拶された時、どう答えたら良いのか、その「返事」について、書きたいと思います。相手から気さくに挨拶をされても、答えられないんじゃ、困りますものね…。
(2009年6月1日号掲載)
前回、このコラムでは、「気さくな挨拶表現」をいくつかご紹介しました。日本の学校で習った、”Hello. How are you?” とか “How are you doing today?” という、型にはまった「挨拶英語」ではないけれど、アメリカにおいて、ごく日常的な会話で使われる表現です。
そして今回は、それらの挨拶に対しての一般的な「返事」の例をご紹介したいと思います。あくまで、差しさわりのない返事の例です。
挨拶された時の「返事」の例
What’s happening? What’s up? (どうしてる?)
—Not much. (あまり変わりないよ)
Long time no see. ご無沙汰~/お久しぶり(長いこと会ってないよね)
—Same here. (ホントだね)
What’s new? (この頃)なにか新しいことある?
—Nothing much. (そうでもないよ)
How’s it going? どんな感じよ (全般的に)?
—Good. (いいよ)
—So so. (まぁまぁ)
—It’s all right. (大丈夫だよ)
—Same old, same old. (まったく相変わらず)注:普通、2回繰り返して言う
と、いくつかの例を挙げてみましたが、これは、普通に考えられる挨拶への返事の例で、一般的なもの。差し障りのない返事なのですが、例えば、新しい彼氏ができたのならば、What’s happening? や What’s new? の問いかけには、”I got a new boyfriend, and it’s going great.(新しい彼氏ができて、イケてるのよ~)” などと答えたり、”Long time no see.” と言われた相手を、実際には先日見かけていたら、”Yeah, but I saw you at the mall the other day.(そうだね、でも、この前モールで見かけたんだよ。)” などなど、状況によって、返事はさまざま。
そして、最後の例文の “How’s it going?” は、全般的な状況をたずねているので、実は病気や怪我をしたなど、なにか悪いことが起きている場合ならば、”It’s terrible. My car is broken and I can’t get around.(良くないよ。車が壊れちゃって、動きがとれないんだ)” と、これまた近況を伝えるのが返事となるわけです。
挨拶は、コミュニケーションの基本、上手に英語の「気さくな挨拶」をしたり、挨拶されたら「返事ができる」ようになりたいですね。
(2009年7月1日号 掲載)
キャズ・カワゾエ
作家。医科系A級技術通訳。LA留学中の80年代に歌手・作詞家として世界デビュー。その後はTVタレント、音楽ジャーナリスト、ラジオDJ、コラムニストとして活躍。アメリカ文化・語学関連の著書多数。現在は2児の母ながら、執筆/通訳業の他に、アジア系タレントを扱うKAZ Talent Services代表も務める。USC文理芸術部卒。http://kazkawazoe.com