アメリカ生まれの日本人学生と帰国生のための日本の大学への進学&留学ガイド2018

ライトハウス電子版アプリ、始めました

大学進学について考える学生

アメリカで育つ子どもにとっても、アメリカで子育て中の親にとっても、大学進学は一大事。では、実際に日本の大学を進路として考えたとき、何から始めればいいのでしょう。そして、今、日本の大学はグローバル化へ向けてどのように変わりつつあるのでしょう。最新の動向をご案内します。

※本コンテンツは「ライトハウス・ロサンゼルス版2018年4月1日号」に掲載されました。

昨年ライトハウスでは日本の大学について特集を組み、セミナーを各地で開催しました。少子化やグローバル化を受け、日本の大学は海外の学生に注目しています。多様な入試方法や英語カリキュラムを用意したり、秋入学ができるようにしたりするなど、学生獲得へ向け、大きな変化を遂げている真っ最中です。
 
一方、関係者への取材を通じ、これまで、永住家庭の子ども(新二世)はアメリカの大学進学、駐在員家庭の子ども(帰国生)は日本の大学進学と、分かれる傾向にあったものの、最近は家庭環境に関係なく、日米両方の大学を視野に入れる学生が増える傾向にあり、日本の大学への注目度が上がってきていることが分かってきました。背景には先に述べた日本の大学の変化、駐在期間の長期化、アメリカの大学の学費や卒業率への不満などが考えられます。
 
では、そもそも日本の大学に進学するメリットとは何なのでしょう?

 

日本の大学に進学するメリット

1. アイデンティティーの確立

新二世や帰国生は、日米の文化のはざまで生きています。20歳前後の多感な時に、育ったアメリカを離れて日本で暮らすことは、「自分は何者なのか?」「将来はどこでどのように暮らすのか?」など、自分を見つめ直す良い機会になります。すぐに日本の大学に溶け込める子もいれば、なかなか溶け込めず苦労する子もいます。しかし、そのカルチャーギャップ体験こそが、将来を考える好機となるでしょう。

2. 日本の生活を経験

今までと違う文化、社会で暮らすのは良い経験です。学生時代は「分からない」「知らない」が許される時期。マナー、日本の一般常識、人間関係の距離感など、日本社会を体験できます。特に将来、日本で働くことを考えている場合は日本を知る良い練習期間になるでしょう。

3. 専門科目が1年から学べる

アメリカの多くの大学と異なり、入学時に専攻する学科を決めることが多い日本の大学。1年生から専門科目を学べる大学が多くあります。

4. 卒業しやすさ

アメリカの4年制大学を6年以内に卒業する率は54.8%。「学生は厳しい環境で勉学に励むべき」という意見もありますが、そうした環境で続かない子もいるのが事実です。一方、日本の大学の卒業率は81.2%。一般的に言われる「日本の大学生は勉強しない」とは、学習以外の時間も大いにあるという意味でもあります。少ない負担で卒業できることは、大いに活用すべきと強調するのは、本誌で「アメリカ大学進学ガイダンス」を連載する原田誠さんです。「人によって成長時期は違います。高校卒業時に成熟している子は厳しい大学でも大丈夫かもしれません。しかし、少ない負担で大卒の学位を手に入れた後、社会人や大学院生になってから伸びる子もいるんです。アルバイトなど学外の活動で成長する子もいますし、そういう子に日本の大学は価値があるでしょう」と言います。
 
それでは、特にどのような子が日本の大学に向いているのでしょうか。

 

どのような子が日本の大学進学に向いている?

1. 日本が好き

日本のことや文化を深く学びたい、日本語を学びたい、そのような意欲のある学生は日本への進学が近道です。

2. アメリカの大学を中退、アメリカの大学に不合格

アメリカの大学を中退してから、キャリアを積むのは大変です。中退後、日本でキャリアを再構築するのも一案です。
 
また、日米の入試日程の差を利用し、日米の大学を併願して受けては?と提案するのは、GATE現地校学習塾の熊野塾長。「日本の秋入学試験は12年生の12月~5月。つまり2、3月にアメリカの大学の結果が出た後にもチャンスがあります。春入学だと高校卒業後~翌春が入試です。アメリカの大学の結果に応じて、コミュニティーカレッジはもちろん、日本の春入学、秋入学と選択肢があるのが、新二世と帰国生の強みです」と話します。

3. 性格

アメリカの大学は学生の自主性や積極性が重んじられ、授業でも常に発言が求められます。こういった風土が合わない子は、講義型の授業が中心の日本の大学の方が向いているかもしれません。

4. 教育に興味がある

日本では、英語4技能を重視するなど、英語教育が転換期を迎えていますが、高いレベルの英語教師は不足しています。英語や教育に興味があれば、日本で英語教員を目指すのも1つの手です(詳細は後述の「卒業後の進路」参照)。

 

大学進学、在米日本人はこう考える

Q1. 将来、大学進学は日米どちらを希望しますか?

将来、大学進学は日米どちらを希望しますか?

Q2. 日本の大学が選択肢にある場合、その理由は何ですか?(複数回答可)

日本の大学が選択肢にある場合、その理由は何ですか?

その他の意見には以下のようなものがありました。

・日本で留学体験をしたいから
・将来の可能性を広げたいから
・親の実家があるから
・日本で視野を広げたい
・日本の文化を学びたい
・家族が日本の大学を希望している など

実施期間:2017/10/31-2017/11/3
回答者:カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州の「アメリカ生まれの日本人と子ども(新二世)と帰国生のための日本の大学説明会」(ライトハウス主催)に参加した保護者と学生有効回答総数:155件

 

 

新二世への期待・外国人留学生への取り組みについて

文部科学省の担当者からライトハウスにコメントをいただきました!
 
●新二世や帰国生に期待することは何ですか?
新二世や帰国生はグローバルな考え方や経験を積んだ方も多いと思います。他方、既に日本や日本文化に高い関心を持ち、日本の環境への適応に優れている人も多いでしょう。そのような人が日本の大学や企業を目指すことは、日本にさまざまな考え方や多様な価値観をもたらすと期待できます。
 
●昨今、日本で留学生を増やす取り組みが行われている背景を教えてください。
日本を世界により開かれた国とし、ヒト、モノ、カネ、情報の流れを拡大する「グローバル戦略」の一環として、2020年をめどに留学生受け入れ30万人を目指しています。近年、世界は激しい人材獲得競争にあり、どれだけ人を集め、人とのつながりをつくるかに国の将来がかかっているので、我が国としても世界中から優れた人材を求めています。
 
●留学生を増やす取り組みにはどのようなものがありますか?
2018年度予算案の一部を紹介すると「国費外国人留学生制度」(11,276人)、「留学生受入れ促進プログラム(学習奨励費)」(7,870人)などの外国人留学生奨学金制度に約231億円の予算を組んでいます。また、外国人材の日本での就職の拡大や留学生の増加と定着を図る「留学生就職促進プログラム」や、(独)日本学生支援機構による留学生向けの宿舎運営・就職支援などを通じ、今後も優秀な留学生が日本で学ぶことができるよう支援します。
 
●「スーパーグローバル大学創成支援事業」とはどのようなものでしょう?
本事業は、日本の大学の国際通用性および国際競争力向上のため、海外の卓越した大学との連携や、大学改革により徹底した国際化を進める37大学を選定し、重点的に支援を行うものです。これまで、外国人教員等の増加や外国語のみで卒業できるコースの開設、入学時期の弾力化などが進み、外国人留学生の受け入れも増加傾向にあります。

取材協力: 文部科学省高等教育局 高等教育企画課国際企画室/学生・留学生課留学生交流室

 

日本の大学の魅力

日本の大学には、具体的にどのような魅力、長所や特徴があるのでしょうか? 実例も交えながらご紹介します。

【入試】

●帰国生入試だけじゃないさまざまな入り方
従来からある帰国生入試は、原則日本人が対象で、日本以外の国で2年以上継続して暮らし、現地の学校に通っていたことがあるなど、いくつか条件がありました。また、帰国生の試験では日本語力を問われることも多く、長く海外にいる子どもにとっては負担になっていたのも事実です。しかし、日本の大学のグローバル化や入試改革が進む中で、全体的に外国籍や母語が日本語でない学生へ向けて新しい入試制度を設ける大学が増えています。
 
実際に、そうした制度を利用して海外から受ける学生は増加にあるようで、上智大学入学センターでは、「英語のみで学位が取れる学部やコースは、毎期志願者が増加傾向にあり、特に秋入学は、外国の学校出身の日本人や、世界各国からの留学生が大半を占めています。本学はアメリカからの出願も多いです。また、外国人入試は日本語で学位を取る学部で募集していますが、こちらの入試も年々志願者が増加しています」と話します。
 
気になる選考方法ですが、国際基督教大学(ICU)アドミッションズ・センターが、「英語による書類選考での出願者は、アメリカの大学などと同様の選考方法で入学者選抜を実施しているので、アメリカの大学進学に向けた準備がICUの出願の準備にもつながります」と話すようにSATやACTのスコアの提出や英文のエッセーなど、アメリカの大学入試と同じ準備で受けられる大学も増えてきています。
 
他に、アメリカにいたまま必要書類をオンラインや郵送で送るだけで合否が決まる入試、国際バカロレア入試、海外在住学生に向けて応募締切を何度も設ける制度などもあります。
 
●留学生の枠を新二世はもっと活用を
大学によって多少の差はありますが、帰国生枠よりも留学生枠入試の方が入りやすく、返済不要の奨学金も取りやすいという見解を持つのは、日本の塾講師、尾崎さんです。「学校の勉強がある程度できる新二世なら、留学生枠が使えることを念頭に置いて学校を探すと進路の幅が広がります」と話します。
 
日本語能力試験日本留学試験がパスできれば、留学生として、難関の国公立なども狙いやすくなります。日本留学試験の過去問に目を通すと、いわゆる帰国生向けの試験に比べてハードルは低い印象を受けます。ただ、大学によってはそれとは別の専門学科の試験、例えば理系の学部なら数学や物理といった基礎教科を課す場合もあるようです。しかし、アメリカでAPやHonorsのような上のクラスを取っていれば十分カバーできるでしょう」(尾崎さん)。
 
いずれにしても、各大学ごとに名称や国籍を含めた受験要件、募集期間が異なったり、試験によっては春入学または秋入学だけが対象のこともあったりするので、気になる大学は、入試方法や制度を地道に1つ1つチェックしていく必要があります。

【学費】

●大学生の学費と生活費の実態
アメリカに比べ、学費が安いと言われる日本。「私立大学等の平成28年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」(文部科学省)によると、初年度の私立大学の平均授業料は87万7735円、入学金は25万3461円、施設設備費が18万5620円、合計131万6816円となっています。
 
一方、国公立では、「平成29年度学生納付金調査結果」(文部科学省)によると、入学金(地元以外の者が進学)の平均は39万4225円、授業料の平均が53万8294円でした。全体的に私立より国公立、学部では理系より文系の方が学費は安く押さえられます。
 
また、全国大学生活協同組合連合会が全国の国公立、私立大学の学生約1万9000人に行った「第53回学生生活実態調査」(17年10月~11月)によれば下宿生(自宅、寮以外に住む学生)の生活費の支出は月額約12万円となっています。この調査では平均家賃が約5万2000円となっていますが、全国平均なので、実際には地域格差があるでしょう。住まいが寮か賃貸か、また立地が市街地か郊外かで、生活費は変わってきそうです。
 
ちなみに寮の一例を示すと、東京都内にある津田塾大学の寮では、年間26万8000円(18年、東西寮2人部屋、光熱水雑費含む)または33万8000円(18年、白梅寮2人部屋もしくは東西寮1人部屋、光熱水雑費含む)となっています。大学によっては、直接問い合わせれば、在籍する学生の生活費の平均値を教えてくれるところもあります。
 
●学費の考え方・奨学金日米の違い
「親子でお金のことを話した方が良いですよ」と勧めるのは、GATE現地校学習塾の熊野塾長です。「アメリカの親は大学選びに積極的に参加し、費用の話をします。なぜなら、大学は子どもへの投資と考えているからです。大学説明会にも一緒に参加し、大学の教育方針、設備、環境などをしっかりと調べ、子どもと話をします。日本人の親はなかなかお金の話を子どもとしませんね。アメリカの大学と比べると日本はいくらでこれだけのことができると、子どもの将来の選択肢をお金の面からも話し合うと良いと思います」(熊野塾長)。
 
気になる奨学金ですが、日本にも奨学金の制度があり、うまく活用できれば学費はさらに下げられます。各大学が用意している奨学金の他に、大学の枠にとらわれない奨学金もあります。まずは希望する大学のウェブサイトへ行き、どのような奨学金があるのが探すのが近道です。ただ、日本の奨学金は、アメリカのような返す必要のない給付型よりも、返す必要のある貸与型の方が多いので注意しましょう。
 
アメリカの学費は奨学金が取れればかなり安く押さえられることがあります。また、アメリカより学費が安い英語圏の大学もたくさんあることを考えれば、「学費が安い」だけが日本の大学のメリットとは考えにくく、あくまでも学費の安さはメリットの1つ、くらいに捉えておくのがよさそうです。

 

【カリキュラム】

●英語の授業は増加 それでも日本語は必須
日本の大学全体では、英語で受けられる大学の授業が増加中です。英語の授業だけで卒業できる学部、学科、コースのある大学や、大半の授業を英語で受けられる大学もあります。
 
例えば、開学以来日英バイリンガル教育を行っているICUでは、英語の講義は全講義の30%(分野によっては60%)で開講しています。そのため、同校では、主に日本語が母語の学生は英語、主に英語が母語の学生には日本語の語学プログラムを実施し、全ての学生が2言語で学び合う環境を提供しています。
 
また、日本人と外国人の生徒の割合がほぼ半分の立命館アジア太平洋大学(APU)のように、約9割の科目を日英両言語で開講している大学もあります。同校でも日本語が母語でない学生は日本語、英語が母語でない学生は英語の授業が必須で、卒業までにビジネスに支障ないレベルまで高める学生もいるそうです。
 
前述の大学に限らず、たとえ英語だけで入試ができても、在学中の日本語力を問わない、というわけではなく、ある程度は日本語の学習が必要だと覚悟しておいた方がいいでしょう。
 
●英語授業はこれからどうなる?
塾講師の尾崎さんは、英語カリキュラム増加の流れが大きく広がっていくかはまだまだ様子見だとしています。「まず、英語だけで授業を完結できる教員をそろえられる大学は少ないのが大きな理由の1つ。もう1つは、英語だけで勉強して卒業するのでは、わざわざ日本の大学に来る必要はなく、海外から日本に来るということは、日本語学習を含めて学問を修めることであると多くの日本の大学が考えているということです。ただ、英語で論文を読んで、英語で論文を書く入試をする大学では、日本語を重視したいという士気は低いかもしれません」。
 
実際、「英語で学べるプログラムのクオリティーは大学によって大きな差がある」、「開講されている英語の授業が少ない」、「授業の選択肢が少ない」といった声も聞かれます。

 

【卒業後の進路】

●活況な日本の新卒市場 留学生就職率も上昇中
売り手市場が続く日本の大学生の就職状況。2017年4月の大卒者の就職率は97.6%(文部科学省「平成28年度大学等卒業者の就職状況調査」)でした。2018年春の卒業予定者の内定率は昨年12月の時点で86%(文部科学省「平成29年度大学卒業予定者の就職内定状況調査」)で、今春にはさらに高い数字が期待されています。また、日本学生支援機構の調査によると、外国人留学生(学部生)の日本での就職率も、34.5%(2014年)、39.7%(2015年)、41.8%(2016年)と急速に伸びてきています。
 
とはいえ、長く外国で暮らしてきた学生にとっては、日本独自の新卒一括採用システムにはなじみがありません。上智大学やAPUのように、日本式の就活やインターンのやり方について留学生向けにプログラムを組んでフォローしている大学も多くあります。実際、上智大学では、英語による就活セミナーや企業説明会などが功を奏し、2016年の学部卒の留学生の就職率は日本学生支援機構の調査を上回る59.2%だったそうです。
 
卒業後、日本国外で就職したい場合はどうでしょうか? APUでは「当校では海外に就職する場合、学生自身が求人を探したり、エージェントに登録したりしているのが現状です。昨今、外国人に対するビザの申請が厳しく、海外では新卒の採用をしないところが多くなってきたようです。ただ、日系企業の現地法人が当校のキャンパス・リクルーティングに来ることもあります」と話します。日本国内企業の留学生人気の高まりは、同校でも感じているようで、「日本企業からの留学生のニーズは感じており、留学生の就職率も実際に年々良くなる傾向にあります」ということでした。
 
●英語力を生かした日本での就職
前述の「どのような子が日本の大学に向いている?」でも紹介したとおり、教育に興味がある学生であれば、日本で英語教師を目指すのも一案です。この案を勧めるのは原田誠さん。「新二世や帰国生は読む、書く、聞く、話すを指導できるだけの英語力を持っています。そういう人が日本で教職免許を取り、日本の学校で先生になるのは良いキャリアの積み方の一つです。しかも日本の学校の先生は待遇に恵まれていて、場合によってはアメリカの学校の先生の倍ぐらい給与が貰えることもあります。学校の先生や英語を教えることに興味があるなら、ぜひ検討してほしいです」。
 
英語教育や英語教師の輩出に実績のある津田塾大学では英語に関する求人について「最近は政府が観光立国を目指しているためか、自治体からの通訳や翻訳の募集がありました。東京都庁や警察でも英語力がある人材をほしがっています。微増ではありますが、社内に翻訳専門の部署を置く企業は増えています。小学校から英語教育が導入されるので、今後は教職の求人も増えると考えられます」と話します。日本の英語教育が過渡期なことに合わせ、同校でも英語4技能の実践的指導をカリキュラムに組み入れるなど、教員養成の現場でも、より高いレベルの英語教員を送り出すための改革が進んでいるそうです。

 

大学情報参考サイト

スーパーグローバル大学創成支援 スーパーグローバル大学37校を紹介するサイト
海外子女教育振興財団 帰国生に関する情報のポータルサイト
Study in Japan 外務省の留学情報総合サイト
Gateway to Study in Japan 日本学生支援機構の留学情報総合サイト
Japan Study Support アジア学生文化協会による留学情報総合サイト
日本学生支援機構 [奨学金] 留学生支援、学生生活全般を支援するサイト

 

日本の大学最新事情

教育コンサルタント 原田 誠さん

取材協力:原田 誠さん
教育コンサルタント。MACS Career&Education代表。本誌で人気コラム「アメリカ大学進学ガイダンス」を連載中。サンフランシスコ・ベイエリアを拠点に、中高生の進学指導などを行う。
www.macscareer.com

教育コンサルタントの原田さんに、最新の日本の大学の動向や、これからの日本の大学の展望について話を伺いました。
 
まず、日本の高校生が日本の大学に進学するのと、アメリカで学ぶ高校生が日本の大学に進学するのでは意味が全く異なるということを心得ておきましょう。日本の高校生が海外の大学に行くのはかなりハードルが高いですが、アメリカの高校生にとって進学先は世界中にあるわけです。世界の中から日本を選ぶのはなぜか?と突き詰めることが大事ですね。
 
日本や日本語を学びたい学生、アメリカでのキャリア構築が難しい学生、英語教師になりたい学生などに日本の大学はおすすめです。

●最近の日本の入試動向は?

今、日本では高大接続改革の真っ最中です。高大接続改革は入試改革のように言われていますが、それよりも高校と大学をいかにつないで学生の成長をサポートするかが重要です。ですから、入試改革、高校教育改革と大学教育改革を3つ全部できて、初めて本当の価値が得られるということです。
 
2017年5月に文科省が高大接続改革の進捗状況を発表しましたが、実質、入試制度しか議論されていないのが現状です。2020年にセンター試験が大学共通入学テストに変わることは決まっていますが、それ以外のことがどのように進んでいくのか、なんとも言えないですね。

●高大接続改革の新二世や帰国生への影響は?

センター試験が別のテストに変わることで、国公立大学は大きな影響を受けますが、私立大学では高大接続改革を待たずに入試改革が進んでいます。海外からの学生にとって、高大接続改革がどこまで影響を与えるかは現時点ではちょっと分かりません。ただ、やはり高大接続改革が進んでも、現実的には日本国内の日本人向けの入試制度と海外の人向けの入試は分かれたままで、すぐには大きな影響はなさそうだと思っています。

●日本の大学の現状は?

これから日本の18歳人口はどんどん減り、生き残れない大学は確実に出てきます。それにグローバル化していかないと競争力も落ちます。日本の大学は生き残りのため、帰国生や外国人の学生が非常に欲しいのです。また、海外から来る学生は日本人学生に良い刺激を与えてくれます。内向きな日本人学生も多い中、海外から来た学生が日本の大学の入れば、学生に刺激を与え、大学を活性化してくれるので、海外からの学生は非常に魅力的です。
 
ただ、大事なのは、大学にとっては新二世や帰国生に価値があるけれど、進学する本人にとってはどうなのか?というところです。他の学生の活性化のためだけに進学するのでは意味がないですよね。「日本の大学が自分の成長につながるか?」「海外から来る学生をちゃんと考えて育ててくれるか?」と大学を見極めることが重要です。

●日本の大学を見極めるポイントとは何ですか?

難しいですが、大学を訪問したり、アドミッションや大学の教授と話をしたりしながら、その大学がどうやって海外からの学生を育てようとしているのかを知ることです。海外からの学生はどこも欲しいんです。欲しいのですが、そういう学生をきちんと育てられるかは別問題です。
 
さらに、仮に高大接続改革がうまくいかないと、一部の国公立大学では競争力が落ちていく可能性がないとは言えません。今まで知名度が高かった人気校とこれから伸びる大学が全く違う大学である可能性は大いにあります。実際に訪問して、自分の目で確かめることが重要です。

●新二世や帰国生の入試の変化は?

新二世や帰国生の受験機会は確実に増えるでしょう。入試制度という点では海外在住の学生にとっては受けやすくなっていると思います。既に海外の大学の入試とほぼ同じ手続きで進学できる日本の大学はたくさんあります。アメリカの大学の出願で使う「The Common Application」を採用している日本の大学もあります。高大接続改革を待たず、独自に改革をしていく大学は増えていくでしょう。今、各大学の改革力が問われています。

●日本の大学の就活のフォローはどのような感じでしょうか?

先にアメリカの説明をすると、アメリカの大学では、学内のキャリアセンターが就職活動のサポートをしています。大規模校や州立大はあまり機能していなかったり、大学院生が優先されたりすることがありますが、私立や小規模校では、レジュメやカバーレターの書き方からメールの受け答えまでサポートしてくれますし、インターンシップも含めた求人情報も持っています。実はアメリカの大学は国内の就職活動に関しては、きちんとやってくれているのです。
 
そのレベルで比較すると日本の大学の就職のサポートはあまり期待できないかもしれません。もちろん、就活サポートに力を入れていることが強みで、実際に実績のある大学も一部にはありますが、日本全体で見れば弱いです。日本の大学は、求人情報は持っていますが、就活フォローは少し弱いのが現状ですね。
 
特に昔から知名度が高く難関と言われている大学ほどサポートが弱い印象です。有名大学だから何とかなると思って準備をしないで4年間過ごすと、いざ、どうしようとなっても仕事は見つかりません。日本で学んでいるのにボストンキャリアフォーラムに行く学生がいるそうですが、そういう学生のいる大学は就活サポートができていないということでしょうね。
 
卒業後の心配は、どの国に進学したとしてもあることです。仕事を見つけられる人は在学中にきちんと仕事探しの準備をした人。準備をしていれば日本でもアメリカでも、困ることはないでしょう。
 
日本の就活は独特ですが、システムさえ押さえておけば、海外からでも就活できます。また、企業も海外の学生は欲しいので、今や、日本で就職することだけが日本に進学する理由とは言えないと思います。

 

日本の大学への受験対策

志望校選び、学外の活動、スケジューリング、学校の勉強について、実際に新二世や帰国生を日本の大学に送り出した現役塾講師の皆さんに話を伺いました。

●志望校選び

巣鴨アドバンススクール 御殿谷光一さん

取材協力:御殿谷光一さん
巣鴨アドバンススクール アメリカ事業部責任者
www.sugamoadvance.com

好きなこと、得意なことに加え、将来したい仕事を決めた方が大学は決めやすいです。そこに骨を埋める覚悟までなくとも、「自動車が好き」とかがあれば「この大学はどう?」と取っ掛かりができます。仮でも決めた上で進んだ方が、軌道修正しやすいんですよね。例えると、どの山に登るか考えるだけでは時間が過ぎていく。それならとりあえず目の前の山と決めて登った方が、筋力、体力、精神力が付きます。途中でこの山は違うと気付いたら、それまで得た力で他の山に登ればいいだけです。将来の道も仮で決めた方が力を付けやすく、そういう生徒の方が目標が変わっても次の目標に向かって頑張れます。
 
でも、そうはいかない生徒もいっぱいいるわけです。そんな子にまず勧めるのが、スーパーグローバル37校を調べること。日本の大学全779校を調べるのは大変なので、まずは37校からです。次に立地。北海道か九州か、どこに住んでみたいか考えます。
 
大学選びで親ができることは決めることではなく、環境を整えることです。最終的に本人が決めないと、子どもは親の責任にします。親が口を出し、子どもが折れて、親の勧める大学に行き、それが合わないと「うちは親が悪かった」となるんです。逆もあり、親のおかげで良い大学に入れたら、就職も親に頼ってしまいます。
 
親の価値観は子どもの一世代前の価値観だと自覚すべきです。例えば私の親世代は「銀行=安定」でしたが、今やどうなるか分かりません。もちろん、子どもが自ら志を持って銀行に入るのはとても良いのですが、親の価値観に沿って生き続けるのは苦しいですよね。決めるのは子どもだと、親は意識しておいた方がいいです。たとえ子どもがユーチューバーになりたいと言っても否定しないでほしいですね。自分でユーチューバーになると決め、行動する中で学びがあるんですよ。まずは子どもが決めたことを応援してあげましょう。
 
最終的には進学する本人の納得感。どこを出たかより、そこで何を得たかが大事です。有名大学に行けば将来安泰なわけでもないし、無名の大学に行っても人生が終わるわけではないですから。それより子ども自身がいいと思える大学を見つけてほしいですね。選んだ子どもが責任をとり、親はそれを信じて送り出すことが大事です。

●学外の活動

You-学舎 尾崎公彦さん

取材協力:塾講師 尾崎さん

アメリカから日本の大学を目指す場合、日頃の学校の勉強以外で心掛けておきたいことが3点あります。
 
1つ目は日本語と日本の社会常識です。入試で英語しか使わない大学でも、入学後は日本語の授業がある場合が多いです。ですから、ある程度の日本語の勉強はしておいた方がいいでしょう。
 
また、海外に住みながら社会、つまり日本の地理や歴史を学習している子は少ないようです。去年、日本語は非常に上手なのに、日本に関する基本的なことを知らない帰国生入試をする子がいて、びっくりしました。例えば日本を囲む海の名前を知らないとか、いわゆる日本人にとっての一般常識です。日本に留学生として来る外国人の中には、日本語が上手いだけではなく、歴史や社会をかなり知っている人もいます。帰国生であっても新二世であっても、日本の一般常識は勉強しておいた方がいいでしょう。それは日本の生活でも必要な知識だったりしますから。中学生の社会の教科書をおさらいしたり、親と日頃から日本について話したりしておけば身に付くと思います。
 
2つ目は英語の資格を取ること。特に帰国生や日本国籍の方に意識してほしいです。日本の大学は、受験者がどの程度英語ができるか分からないので、英語力を証明する必要があります。アメリカにいる間に英検、TOEFL、IELTSなどの英語の資格試験を受けておくといいでしょう。英検準1級、IELTSは5・5以上だと入試で有利になったり、あるいはそれを入試の必要資格としたりしている大学が多いです。特に英検準1級があれば、帰国枠ではなく、多くの大学の一般の推薦枠を受けられますし、英検準1級以上保持者に限り英語1教科で一般受験ができる大学も無数にあります。
 
英検は日本の英語力の試験では最も力があり、日本の企業の就職活動でもに非常に強い武器になるものです。
 
3つ目は学業以外の実績を持つこと。スポーツのクラブチームや芸術に打ち込む機会など、勉強以外の活動で力を入れた経験を持っておくといいです。運動が苦手な子や、芸術的センスに自信のない子でも、ボランティア活動ならできると思います。それらの活動を学校や所属した団体に証明してもらえるとなお良いです。過去の難関校の合格者を見ると、本人の学業や人柄もさることながら、趣味の空手で国際大会に出たとか、海岸掃除のボランティアをしていたとか、ホームレスの炊き出しを続けたとか、勉強以外の活動で実績を持っていた子が多いのです。それにこうしたことは、若い頃ならではの貴重な体験になりますし、将来の人間の幅みたいなものにもつながっていくことですから。
 
日本の大学を目指すなら、この3つを意識してみてください。

●現地校の学習

GATE現地校学習塾 熊野 弘さん

取材協力:熊野 弘さん
GATE現地校学習塾 塾長
www.gate4math.com

アメリカの大学の出願は12年生の秋~12月で、3月頃に結果が発表されます。一方、日本の大学の出願は、秋入学(9月)では1~5月、翌年の春入学では高校卒業後から始まります。アメリカの大学は、GPA(成績の平均値)とSATなどの結果を重視しています。最近、日本の大学も帰国生や外国人留学生に対して、アメリカの大学の選考基準を採用する傾向が強まってきました。日米併願の場合、まずはアメリカの準備から始めていきましょう。
 
よく、「日本の大学は、現地校の成績を重視しない」と、学校の勉強を疎かにしている帰国生受験生がいます。日本の大学は、従来の筆記試験から、現地校での成績や活動などを評価する傾向に向かっていますので、毎日の勉強は手を抜かないようにしましょう。GPAのスコアを上げるためにも、多くのAPやHonorsクラスを受けることをお勧めします。
 
受験生が気になるのは成績の学校間格差です。帰国生・留学生の受け入れ実績がある大学は、しっかりと各高校のレベルを把握しているようです。今後も多くの受け入れ大学が評価基準を作ってくると思いますので、今の高校でベストを尽くしましょう。
 
受験生を持つ親にとって、子どもにどう対応すべきかは、悩むところです。成績ばかりに気を取られるのではなく、大学の学びが社会でどう生かされるのか、グローバル社会におけるバイリンガルの役割など、大人の視点のアドバイスが大切です。きっと、新たな親子の会話が生まれると思います。

●スケジューリング

優塾 下田佳子さん

取材協力:下田佳子さん
優塾 塾頭
www.youjuku.com

帰国生受験の提出書類はだいたい、アメリカの受験と同じものに加え、TOEFLのスコアなどです。
 
SATの開催は10月、11月、12月の次が3月と間が空くので、11年生のうちに納得するスコアを取りたいですね。カレッジボードから日本の大学にスコアを送る際は、3、4週間の余裕をみておきましょう。
 
エッセーの準備は11年生から。自分の強みや大学でしたいことを明確にしておく必要があります。余談ですが、私はやりたいことが分からない子には、どの大学のどの学部で、どんな授業が取れ、卒業生がどこに就職するのか調べさせます。この教授のこんな授業に興味があるから、大学でその方面の知識を伸ばしたいとエッセーで書くので、大学の下調べも夢を探す意味で重要なのです。これは日米どちらにも通用する話です。
 
日本で英語受験する場合、レコメンデーションレターは英文のまま日米同じフォーマットでほぼ大丈夫です。自分をよく知る、お世話になった先生に書いてもらうのがいいと思います。10年生、11年生で依頼しても早過ぎることはありません。実際に書いてもらうのは志望校を確定させた後です。
 
受験校を決めたら、次は何の書類がいつまでに必要かのリストアップです。1次試験、その結果が出る前に別の大学の試験、1次の結果が出たら、2次はどこを受けるか、学費の準備、受験料支払い、入学金の納入、学費の納入期限と併せて考えます。
 
大学の提示する日程はこまめにチェックしましょう。去年、ある有名大学で受付期間が突然2週間も短く変更されたことがありました。早めに行動できるといいですね。

 

我が家の受験体験記

2017年秋、アメリカから東京都内の大学へお子さんが帰国生受験で入学した保護者の方にお話を伺いました。

アメリカから東京都内の大学へお子さんが帰国生受験で入学した保護者の方

取材協力:T.Sさん
LA在住。仕事の都合で2007年に家族で渡米。家族は日本人の妻、日本生まれの娘が2人。長女は渡米当時小学2年で、高校まで現地校へ通い、2017年9月に都内の大学に入学。

日本の大学にした理由の1つは学費です。また、長女自身に「絶対にこの分野を極めたい」というものがなかったことから、リベラルアーツ教育のある大学を探しました。彼女は日本での社会経験がほぼゼロなので、日本人と生活し、日本社会を学べる点も日本の大学に行く利点として大きいと思います。
 
10年生の頃、一時帰国の際に2校の大学を見学しました。当時はとりあえず見ておこうという軽い気持ちです。日本の大学に絞ったのは、11年生の前半でした。
 
日本の大学の受験を決めてから、日系の塾に通わせました。塾ってあれこれクラスを取ると、金額もかさみます。娘とクラスの絞り込みについては話し合い、お金のありがたみや重要性は意識させましたね。塾代も負担でしたが、塾の送り迎えも大変でした。
 
現在、彼女の通う学部は全部英語で授業が受けられます。長女は小中で補習校に通ったものの日本語に自信がなく、これは学校選びの決め手になりました。9月入学で高校卒業からタイムラグがない上、アメリカにいたまま受験できたのも良かったです。他の大学と比べ結果が出るのが早く、ここが決まったので、他は受けませんでした。
 
情報収集としては、塾の先生や、同じ高校の同じ境遇の先輩の話を聞きました。事実は1つでも、それを受け止める感覚は人それぞれ違うので、情報を得ても、判断は難しかったです。正直、口コミよりも大学側からの帰国生向けの情報がもっとほしかったですね。帰国生や新二世向けの情報は限られていて、その限られたソースの中で限られた決定しかできなかったような気がしています。
 
長女は今、大学の近くの学生会館に住んでいます。口コミやネットのキーワード検索を頼りに学生会館を探し、国際電話やメールをしました。住まいに関する情報も少なく、情報集めには苦労しました。大学が決まるのが1、2月。入居は9月。その間、ブランクがあるから、すぐには探せないし、寮だって空きが出る1、2カ月前にならないと分からないわけです。6~7月に探して、8月半ばに荷物を入れ、9月に住み始めました。
 
引っ越しは家族総出です。スーツケースに服などを入れられるだけ入れ、皆で飛行機で持って行きました。埼玉にある妻の実家を拠点にして買い物をし、ちょっとした棚などは私が車を借りてきて準備しました。引っ越しは大学の近くに拠点がないとけっこう大変だと思います。
 
アメリカの大学にせよ、日本の大学にせよ、将来の目標や、日本(アメリカ)で何をしたいか親子である程度擦り合わせをすることが大切です。日本の大学になじんで学生生活を謳歌している子もいれば、なじめなくて戻って来てしまう子もいますし、アメリカの大学でもドロップして家に戻ってきてしまう子もいます。受験の前に親子で話し合い、お互いが納得して進路を決めた方が、最終的に良い結果になるのではないでしょうか。我が家もまだ次女がいるので、家族でこれからを考えているところです。

 

本ページ内に登場するキーワード

 

●新二世

戦後、日本からアメリカに移住した世代を新一世、その子どもを新二世と言います。新二世は両親が日本人の場合も、片方の親が日本人の場合もあり、日本国籍がない人もいます。日本語力には個人差があると考えられます。

●帰国生

親の都合などで本人の意志と関係なく学齢期に日本から渡米し、数年滞在した後、日本に帰っていく子どもを帰国生と言います。大学の「帰国生(帰国子女)入試」では、帰国生以外に新二世も対象になる場合があります。

●英語4技能

これまで日本の学校で重視されてきた「読む」「書く」に「話す」「聞く」を併せた英語4技能をバランス良く育成することを目標とし、現在、日本では小中高の学習指導要領と入試が変革期を迎えています。

●日米の大学の卒業率

日本の大学を所定の年度で卒業した率81.2%、アメリカで4年制大学を入学から6年以内に卒業した率54.8%。

(文部科学省「学校基本調査」2017年/National Student Clearinghouse Research Center “Signature Report 2016″)

●日米の若年層の失業率

日本の15~24歳:4.6%、アメリカの16~19歳:13.9%、アメリカの20~24歳:7.4%。

(総務省統計局「労働力調査基本集計2017年速報結果の要約」/U.S.Bureau of Labor Statistics“Labor Force Statistics from the Current Population Survey” 2018年1月)

●国籍の選択

日本では国籍法上、22歳までに国籍を選択する必要があります。日本の「留学生対象」の奨学金の受給、入試、カリキュラムが、国籍の選択によってどう変わるかは、個別に確認する必要があります。

●SAT・ACT

共にアメリカの大学のアドミッションテストで、オプションでエッセーが付けられます。多くのアメリカの大学では両方のスコアを受け付けるので、学生はどちらか自分に合った方を受けることが多いようです。

●国際バカロレア

国際バカロレア機構が提供する教育プログラムで、世界各国に4786の認定校があります。認定校でディプロマ・プログラム(16~19歳対象)を取れば、国際バカロレア資格(国際的に通用する大学入学資格)が取得できます。

●日米の大学の中退率

日本の大学・短大・高専の中退率は2.65%。アメリカで大学入学から4年後、大学に所属していない率は23.5%。

(文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」2014/National Student Clearinghouse Research Center “Snapshot Report Spring 2018″)

●AP・Honors

AP(アドバンスト・プレイスメント)は、高校生に大学レベルのカリキュラムや試験を提供するプログラム。Honorsは習熟度別の科目で普通クラスより上級のクラスのことを指します。

●日本語能力試験

世界最大規模の日本語を母国語としない人を対象とした日本語の試験です。レベルは5段階あり、日本の大学への留学の条件としては、最も高いレベルN1かその次のN2が求められることが多いようです。(www.jlpt.jp

●日本留学試験

外国人留学生として日本の大学に入る際、日本語力と基礎学力を証明するための試験です。アメリカでは実施されないので、日本で受ける必要があります。(www.jasso.go.jp/ryugaku/study_j/eju/index.html

●高大接続改革

①知識・技能の確実な習得、②①を基にした思考力・判断力・表現力、③主体性を持って多様な人々と恊働して学ぶ態度をバランスよく育むことを目的に行う、高等教育改革、大学入試改革、大学教育改革、三位一体の改革です。

●大学入学共通テスト

現在のセンター試験に代わる試験として、20年から実施される試験。数学と国語はマークシートだけではなく、記述式の問題が増え、英語は4技能の習熟度を見るため、民間の資格試験を活用する予定です。

●The Common Application

オンラインで1つの願書を作成すれば複数の大学に出願できるアメリカのシステム。全米で750校以上の大学が採用し、一部、ヨーロッパの大学などにも出願できます。(www.commonapp.org

●日本にある外国人向けの奨学金

外国人向けの奨学金には日本に来る前に申し込むものと、来た後に申し込むものがあり、以下のウェブサイトではまとまった情報が得られます。
Gateway to Study in Japan(留学中情報)
日本学生支援機構(日本留学奨学金)

●英語の資格試験の今後

2020年からの大学入学共通テストの英語では民間の英語資格試験が活用されます。現在、英検、IELTS、TOEFLなど24試験が名乗りを上げ、大学入試センターが審査を進めています。結論は2018年3月中に出る予定です。

●日本にある日本人向けの奨学金

いつからどこに住んでいるか、親の所得などによっても受給できる額は異なります。日本学生支援機構が最も有名ですが、地方公共団体の[奨学金] 民間育英団体の奨学金(新聞奨学会など)、大学独自の奨学金もあります。地方公共団体や民間育英団体の情報は、多くの大学がウェブサイトでまとめて紹介しています。
日本学生支援機構(奨学金)

 

新二世の未来を応援する 日本の大学リスト2018 保存版

外国籍保有者向けの入試制度 外国籍保有者向けの入試制度
帰国生向けの入試制度 帰国生向けの入試制度
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度
※キャンパスが複数ある大学では代表的な場所を表記しています。
※入試要件や詳細は各大学にお問い合せください。

【上智大学】

上智大学

総合大学としては珍しく全学部(看護学科の一部除く)が一カ所に集まるキャンパス。

 

叡智が世界をつなぐ
少人数教育の下、自身の専門領域に加えて他学部の科目も履修しやすいのが特徴。交換留学協定校は260校以上あり、アメリカのトップクラスの大学院への推薦進学制度もあります。国内外の企業・国際機関と連携したプログラムやインターンシップなどで、卒業後の進路を見据えた教養教育を実践しています。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [英語のみ学部] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 外国人入試、国際バカロレア入試、国際教養学部書類選考入試、理工学部英語コース書類選考入試
帰国生向けの入試制度 国際バカロレア入試、国際教養学部書類選考入試、理工学部英語コース書類選考入試、海外就学経験者入試
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 国際教養学部書類選考入試、理工学部英語コース書類選考入試、国際バカロレア入試(一部の学科を除く)
授業や学生生活のサポート体制:英語対応スタッフが各部署に常駐。

◎上智大学
▶ 東京都千代田区紀尾井町7-1(四谷キャンパス)
☎ 日本81-3-3238-3167(学事局入学センター)
上智大学大学ウェブサイト

【青山学院大学】

青山学院大学

大学と学生の共同制作の「青学TV」では、リアルな学生生活が覗けます。

 

たくさんの「問い」をもとう
創立144年の青山学院大学は、外国人留学生を積極的に受け入れるなど、グローバル化を推進中です。外国人留学生を対象にした年額30万円の給付型奨学金や、大学外での国際交流の場として国際学生寮を設置している他、留学生向けの就職支援もあるなど、留学生のサポート体制が充実しています。

[秋入学]*、[英語入試]*、[英語授業] [英語のみ学部]*、[奨学金] [寮]  *大学院のみ
外国籍保有者向けの入試制度 学部・研究科により異なるので入学試験要項を確認
帰国生向けの入試制度 学部・研究科により異なるので入学試験要項を確認
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 【大学院】戦略経営・知的財産権プログラム(SMIPRP)
授業や学生生活のサポート体制:外国人留学生向けのアドバイザーやチューターが常駐、学生生活の悩みなどを心理カウンセラーに相談できる窓口も設置。語学試験(日本語)の検定料補助や住居探しのサポートなども提供しており、学習面も生活面もサポートします。

◎青山学院大学
▶ 東京都渋谷区渋谷4-4-25
☎ 日本81-3-3409-0135(入学広報部)
青山学院大学ウェブサイト

【桜美林大学】

桜美林大学

2019年4月、ビジネスマネジメント学群の新キャンパスを新宿に開設予定。

 

グローバルな社会で人のために役立つ存在へ
1921年、中国でその歴史をスタートした桜美林学園は、国際社会に貢献する人を育成してきました。東京キャンパスは、世界の20以上の国や地域から留学生が集うグローバルな環境です。さまざまな国や文化の人と出会うなかで、経験を重ね、多様な価値観と広い視野を身に付けることができます。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [英語のみ学部] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 留学生入学者特別選抜、海外現地入学者選抜(中国、香港)※2019年度より韓国、アメリカでの実施を検討
帰国生向けの入試制度 AO入学者選抜(帰国生徒)
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 海外現地入学者選抜(中国、香港)※2019年度より韓国、アメリカでの実施を検討
授業や学生生活のサポート体制:国際センターが外国人留学生の留学をサポート(英語、中国語、韓国語等での対応あり)、国際寮あり。

◎桜美林大学
▶ 東京都町田市常盤町3758 
☎ 日本81-42-797-4201(アドミッションズオフィス)
桜美林大学ウェブサイト

【国際基督教大学(ICU)】

国際基督教大学(ICU)

落ち着いて勉学に取り組める広大なキャンパスで、対話型少人数制教育を実践しています。

 

一人ひとりの可能性を育む
日英バイリンガルのリベラルアーツ教育を提供する同校では、世界50カ国から集まった学生が肩を並べて学んでいます。キャンパス内にある10の寮では、留学生と日本人学生が共に暮らすなど、授業以外での国際交流も盛ん。卒業生の多くが海外で活躍しており、世界を舞台に社会に貢献する人材を送り出しています。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 全ての入試を受験可。ユニヴァーサル・アドミッションズ9月/4月入学書類選考(英語選考)での出願を推奨
帰国生向けの入試制度 全ての入試を受験可。ユニヴァーサル・アドミッションズ9月/4月入学書類選考(英語選考)、4月入学帰国生入学試験(日本語選考、4月入学)など
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 ユニヴァーサル・アドミッションズ9月/4月入学書類選考(英語選考)など
授業や学生生活のサポート体制:個々の学生のニーズに合わせたサポート体制が充実。

◎国際基督教大学(ICU)
▶ 東京都三鷹市大沢3-10-2
☎ 日本81-422-33-3700(アドミッションズ・センター)
国際基督教大学(ICU)ウェブサイト

【九州大学 共創学部】

九州大学 共創学部

約半世紀ぶりとなる新たな学部「共創学部」では、能動的に学ぶ力を育てます。

 

学びの枠を、超えろ
1911年の創立以来、優れた教育と研究を礎に広く世界で活躍する人材を輩出している国立大学で、今年4月に創設された共創学部では、課題解決型のカリキュラムを提供しています。学問分野の枠を超え、幅広い知識と高度なコミュニケーション能力を養う学部で、外国人留学生や帰国子女の受け入れにも積極的です。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 私費外国人留学生入試(4月入学、10月入学)
帰国生向けの入試制度 帰国子女入試
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 私費外国人留学生入試(10月入学)
授業や学生生活のサポート体制:留学生サポートセンターのスタッフによる学習支援の他、学生相談室のカウンセラーによる生活支援などのサポート体制も整っています。

◎九州大学 共創学部
▶ 福岡県福岡市西区元岡744
☎ 日本81-92-642-4300(入試課)
九州大学 共創学部ウェブサイト

【立命館大学】

立命館大学

2018年4月、アメリカン大学と連名で学位を授与するJoint Degree Programを開講。

 

自分を超える、未来をつくる
110年を超える歴史があり、京都・滋賀・大阪のキャンパスに、人文・社会から自然科学まで15の学部を設置する総合大学。英語で学位が取得できる国際関係、政策科学、情報理工学部では、世界各国からの学生が共に学んでいます。2019年4月には「グローバル教養学部」を設置予定。
※現段階での予定であり、変更する場合があります。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [英語のみ学部] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 AO英語基準入学試験
帰国生向けの入試制度 AO英語基準入学試験
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 AO英語基準入学試験
授業や学生生活のサポート体制:留学生支援を行う国際教育センターや、さまざまな国の学生が集う国際交流ラウンジを配備。進路サポートを行うキャリアセンターも充実しています。

◎立命館大学
▶ 京都府京都市北区等持院北町56-1
▶ Email:hello@st.ritsumei.ac.jp
立命館大学ウェブサイト

【立命館アジア太平洋大学(APU)】

立命館アジア太平洋大学(APU)

多文化環境の中で互いに教え合い、学び合うキャンパス。

 

まるで、「若者の国連」のような大学
約90カ国・地域から来た学生が学ぶ同校では、約90%の授業が日英両言語で開講されています。つまり、授業を英語のみで取ることも可能です。日本人学生と留学生の割合が50:50という多文化環境の中で4年間過ごすことにより、グローバルな知識や感覚を身に付けることができます。就職決定率は98.5% ※2017年5月現在

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [英語のみ学部] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 国際学生(外国籍の学生)はアドミッションズ・オフィス(国際)に願書提出
帰国生向けの入試制度 帰国生徒入試A(国内在住)、英語基準AO方式
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 帰国生徒入試B(国外在住)
授業や学生生活のサポート体制:多様性に富んだキャンパスなので帰国生も違和感なく、自分の経験や魅力を生かしながら、成長することができます。学習面、生活面、就職面など多方面のサポートが充実しています。

◎立命館アジア太平洋大学(APU)
▶ 大分県別府市十文字原1-1
☎ 日本81-977-78-1120(アドミッションズ・オフィス(国内))
立命館アジア太平洋大学(APU)ウェブサイト

【駒澤大学】

駒澤大学

2018年4月に開校130周年記念棟が完成し、キャンパスライフがますます便利で快適になります。

 

禅の精神と日本文化を世界へ発信
仏教の教えと禅の精神を建学の理念に掲げ、420年以上の歴史がある駒澤大学は、東京・世田谷の緑豊かなキャンパスに全学部が集まる都市型総合大学です。2018年4月にはICTとグローバル教育を推進する最先端施設を整備した新校舎が完成。世界16カ国に国際交流協定校があり、交換留学も行なっています。

[英語授業] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 外国人留学生入学試験
帰国生向けの入試制度 帰国生特別入学試験
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 なし
授業や学生生活のサポート体制:臨床心理士や、学業の相談に乗るアドバイザー、法律問題を扱う法律相談員を配置する窓口等があり、学生住宅専門会社と提携した物件紹介、アルバイト紹介など、学生生活をさまざまな面から支援します。

◎駒澤大学
▶ 東京都世田谷区駒沢1-23-1
☎ 日本81-3-3418-9048(入学センター)
駒澤大学ウェブサイト

【筑波大学】

筑波大学

学生宿舎やハラール食を提供する学食など、海外生向けのサービスが充実しています。

 

開かれた大学
あらゆる意味で「開かれた大学」を理念として、1973年に開学した同校には、現在、世界123カ国・地域から2760人※の外国人留学生が在籍しています。また、人文社会科学や自然科学をはじめ、体育や芸術までの多様な分野を擁する国立の総合大学として、高い研究力を基盤とした先端的な教育を実施。※2017年12月現在

[秋入学] [英語入試] [英語授業]*、[奨学金] [寮]  *英語プログラムあり
外国籍保有者向けの入試制度 私費外国人留学生入試、私費外国人留学生特別コース入試(学群英語コース入試)など
帰国生向けの入試制度 帰国生徒特別入試、海外教育プログラム特別入試など
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 私費外国人留学生特別コース入試(学群英語コース入試)、Japan-Expert(学士)プログラム特別入試など
授業や学生生活のサポート体制:日常的な学生生活支援に加え、保健管理センターによる健康上の支援、留学生向けキャリア支援もあります。

◎筑波大学
▶ 茨城県つくば市天王台1-1-1 
☎ 日本81-29-853-7385(アドミッションセンター)
筑波大学ウェブサイト

【津田塾大学】

津田塾大学

学生と教職員が作るウェブ・マガジン「Plum Garden」は学生生活や世界の今を伝えます。

 

変革を担う、女性であること
2017年4月に実践的な英語力とデータ分析力に基づく課題解決能力を備えた人材を育成する「総合政策学部」を開設しました。2019年度には学芸学部に「多文化・国際協力学科」(仮称・届出中)を開設予定で、より良い世界のあり方を考え、主体的に学ぶ人材の育成を目指します。多彩できめ細かな就職支援も同校の特徴。

[英語授業] [英語のみ学部]*、[奨学金] [寮]  *2019年から学科新設予定
外国籍保有者向けの入試制度 特別入試(外国人留学生)
帰国生向けの入試制度 特別入試(帰国生)
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 なし
授業や学生生活のサポート体制:外国人留学生の日本語学習サポートのための日本語科目が用意されている他、国際センターでもさまざまなサポートを用意しています。また、全学生を対象に、ウェルネス・センターに専任カウンセラーが常駐し、学生の精神面のケアにも気を配っています。

◎津田塾大学
▶ 東京都小平市津田町2-1-1
☎ 日本81-42-342-5120(入試室)
津田塾大学ウェブサイト

【テンプル大学・ジャパンキャンパス】

テンプル大学・ジャパンキャンパス

2019年9月、昭和女子大学がキャンパス内に建設するテンプル大学専用の新校舎に移転予定。

 

日本で入学・卒業できるアメリカの大学
ペンシルベニア州立テンプル大学の日本校。日本にいながらアメリカの大学の準学士号、学士号、修士号、博士号が取得できる唯一の大学で、授業の内容および取得する単位・学位はアメリカ本校と同等です。学部生の過半数は世界約60カ国から集まります。また、就職支援体制が充実しており、就職率は97.0%を誇ります。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [英語のみ学部] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 一般入試(書類選考)
帰国生向けの入試制度 一般入試(書類選考)
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 一般入試(書類選考)
授業や学生生活のサポート体制:日英バイリンガルの心理カウンセラー常駐、学生サービス部による、外国人学生の学生ビザや住居の手配サポートなど、学生生活の支援体制も整っています。

◎テンプル大学・ジャパンキャンパス
▶ 東京都港区南麻布2-8-12
☎ 日本81-3-5441-9800(インフォメーションセンター)
テンプル大学・ジャパンキャンパスウェブサイト

【南山大学】

南山大学

多文化ラウンジでは、国籍、文化、言語などを超えた交流ができます。

 

国際性豊かなキャンパスで学ぶ
1949年に創立された南山大学は、8学部17学科を持つカトリック系総合大学。学生数は1万人を超え、約30カ国300人の留学生が在籍しています。学部、大学院に加え、外国人留学生別科を設置し、教育モットーである「人間の尊厳のために」を実現するため、さらなる国際化を目指しています。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 外国人留学生入学審査、外国人留学生AO方式入学審査(総合政策学部)、国際教養学部特別選抜試験(AO入試型)、AO入学審査(外国語学部)
帰国生向けの入試制度 外国高等学校卒業者等入学試験、国際教養学部特別選抜試験(AO入試型)、AO入学審査(外国語学部)
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 外国人留学生AO方式入学審査(総合政策学部)
授業や学生生活のサポート体制:指導教員や事務スタッフが留学生や帰国生の学生生活における相談に対応する他、臨床心理士も常駐。

◎南山大学
▶ 愛知県名古屋市昭和区山里町18
☎ 日本81-52-832-3119(入試課)
南山大学ウェブサイト

【一橋大学】

一橋大学

兼松講堂。入学式、卒業式、優秀学生表彰等の主要行事が行われる、一橋生の「心のふるさと」。

 

国際的視野を備え、経済社会に貢献する人材育成
1875年、課題解決に向けた社会改革に資する知識創造と人材育成をモットーに創立された社会科学の研究総合大学。正規生と交換留学生が共に英語、日本語で学べる環境がありますが、正規生の卒業には大学レベルの日本語能力が必要です。産業界で活躍する人材を多数輩出し、就職に強い大学として知られています。

[英語授業] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 私費外国人留学生入試
帰国生向けの入試制度 外国学校出身者入試
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 なし
授業や学生生活のサポート体制:学校生活全般のことを相談できる学生相談室(日本語)、日英両言語で相談可能な留学生・海外留学相談室、英語での対応も可能な心理カウンセラーのいる保健センターなどが置かれ、学生生活をサポートします。

◎一橋大学
▶ 東京都国立市中2-1
☎ 日本81-42-580-8150(入試課)
一橋大学ウェブサイト

【法政大学】

法政大学

東京都内に、都心型の市ヶ谷、郊外型の多摩、理系の小金井の3キャンパスがあります。

 

自由を生き抜く実践知
1880年設立の「東京法学社」が起源の、東京六大学の一つ。学生数は大学院も含めると約3万人で、そのうち留学生は約900名。これまで輩出した卒業生は46万人と、広い卒業生のネットワークを持ちます。企業でのインターンシップへの参加体制も強化し、就職支援も積極的に行なっています。

[秋入学] [英語入試] [英語授業] [英語のみ学部] [奨学金] [寮]
外国籍保有者向けの入試制度 英語学位コース自己推薦特別入試、GIS自己推薦特別入試、外国人留学生入試
帰国生向けの入試制度 帰国生入試、経済学部英語外部試験自己推薦特別入試、国際バカロレア利用自己推薦入試、GIS自己推薦、特別入試、国際文化学部分野優秀者特別入試
アメリカにいたまま日本に行かなくても受験できる制度 外国人留学生入試後期日程、英語学位コース自己推薦特別入試
担当者の一言:外国人留学生は授業料減免制度あり。

◎法政大学
▶ 東京都千代田区富士見2-17-1
▶ Email:NKadm@ml.hosei.ac.jp
法政大学ウェブサイト

 

2018年 主な日本の大学オープンキャンパススケジュール

2018年3月16日現在
※★は事前の申し込みが必要です。
※予定は変わることがあります。出かける前に必ず大学にお問い合わせください。
※校名のみ記載している大学は、全ての学部・キャンパスをオープンキャンパスの対象としてる場合と、一部の学部・キャンパスが対象の場合があります。事前にご確認ください。

4月

4/15(日) テンプル大学

5月

5/20(日) テンプル大学

6月

6/10(日) 桜美林大学
      テンプル大学

7月

7/8(日)  津田塾大学 総合政策学部(千駄ヶ谷キャンパス)
      テンプル大学
7/15(日) 桜美林大学
      駒澤大学 ★
      津田塾大学 学芸学部(小平キャンパス)
      立命館アジア太平洋大学
7/16(月) 駒澤大学 ★
7/21(土) 国際基督教大学 ★
      南山大学
7/22(日) 南山大学
      テンプル大学

8月

8/2(木)  上智大学
8/3(金)  青山学院大学 ★
      上智大学
8/4(土)  青山学院大学 ★
      九州大学 ★
      駒澤大学 ★
      上智大学
      筑波大学 ★
      法政大学(小金井キャンパス)
      法政大学(多摩キャンパス)    
      立命館大学
8/5(日)  青山学院大学 ★
      桜美林大学
      駒澤大学 ★
      筑波大学 ★
      津田塾大学 総合政策学部(千駄ヶ谷キャンパス)
      法政大学(市ヶ谷キャンパス)
      立命館大学
      立命館アジア太平洋大学
8/11(土) 国際基督教大学 ★
      筑波大学  ★
      津田塾大学 学芸学部(小平キャンパス)
8/12(日) 津田塾大学 学芸学部(小平キャンパス)
8/15(水) テンプル大学
8/18(土) 国際基督教大学 ★
      桜美林大学
8/19(日) 桜美林大学
      法政大学(市ヶ谷キャンパス) ★
8/20(月) 法政大学(市ヶ谷キャンパス) ★
8/25(土) 法政大学(多摩キャンパス)
      法政大学(小金井キャンパス)
8/26(日) テンプル大学

9月

9/9(日) 駒澤大学 ★

10月

10/7(日) 桜美林大学 ※進学受験相談会
10/27(土) 南山大学 ※入試相談会、保護者のためのキャンパス見学会

11月

11/4(日) 立命館アジア太平洋大学

12月

12/9(日) 桜美林大学 ※進学相談会、入試直前説明会

未定

一橋大学

 

※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版2018年4月1日号」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

海外に暮らす学生のための「日本の大学への進学&留学ガイド」サイト

「日本の大学に進学するという選択」のコンテンツ