歯科医
■仕事の内容
歯や歯茎の診断、治療、手術、予防に加え、デンタルフロスを使った歯の磨き方や食事の指導、歯並びの矯正、入れ歯など、あらゆる歯の手入れを手がける。歯科医は多くが開業医で、総合的な治療を行う医師が大多数だが、矯正、小児、口や顎の手術、歯茎治療などの専門が9種類あり、専門医として開業する人も少なくない。
開業医は、会計や治療機器、オフィス機器の購入など、総務的な要素も監督しなければならない。また歯科衛生士やアシスタントなどの雇用も必要になる。
■トレーニング
全州で歯科医師免許が必要。免許取得には、全米歯科学会の歯科認定委員会の認定する歯学部56校のどれかを卒業し、筆記と実地の両試験に合格しなければならない。歯学部の入学基準は、大学で最低2年間の歯学部入学に必要な必須単位を取得すればよいが、ほとんどの生徒は4年制大学を卒業しているケースが多い。歯学部に入学するには、歯科入学試験(DAT:Dental Admission Test)を受けなければならず、歯学部はDATの成績、大学の成績(GPA)などを考慮して合否を決定するが、競争率は非常に高い。
■雇用状態
2005年5月における全米の歯科医の人数は8万6270人で、カリフォルニア州では1万250人。2014年までの予想では、ベビーブーマーが高齢化する過程で歯科医の需要は高まると見られている。また歯の予防医学のコンセプトが浸透したため、若い世代も幼児期からの定期的な歯の手入れをする人が増え、全般的に歯科医の需要は高い。また歯科医数も引退する人が増えるため、新参者にとっても比較的参入しやすい環境にある。
■収入
2005年5月における全米の歯科医の平均年収は13万3680ドルで、中間層50%は12万5300ドル、トップ10%は14万5600ドル、下層10%は6万4770ドル。カリフォルニア州の平均年収は13万6510ドル。