歯科技工士
■仕事の内容
歯科技工士は、歯科医が作成した設計図に基づき、義歯、クラウン、ブリッジなどの歯科補綴物を製作する専門家です。
■トレーニング
見習いとして就職し、職場で技術を身に付ける人もいるが、コミュニティーカレッジや専門学校で学ぶこともできる。2005年に全米歯科協会から認定を受けたプログラムは全米に25校あり、これらのプログラムでは口腔解剖学、製作過程などの授業を受けることができ、たいていは実習体験も含まれている。多くのプログラムは2年制だが、中には4年制もあり、4年制を卒業するとデンタルテクノロジーで学士号が授与される。
2年制の場合、現場で活躍できるようになるには卒業後も実践で経験を積む必要があるが、基礎知識がある分、就職には有利になる。希望者は、National Association of Dental Laboratories 発行の認定書(The National Board for Certification)を取得することができる。
■雇用状態
2002年の全米における歯科技工士は4万7000人。そのうち10人に7人が、従業員5人以下のラボに勤務している。大きいところでは、50人以上の技工士を有するラボもある。また歯科医のオフィスで雇用される人、歯科のある病院に勤務する人もおり、中には勤務時間外に自宅で仕事をする人もいる。
2012年までの雇用状況予想は、他の職種に比べて平均よりも低いペースで進むと見られているが、それに反して現状では、多くのラボが新人の人材不足に悩まされている。一般に歯科技工士という職業が知られていないのが原因と考えられている。
■収入
2002年の歯科技工士の全米中間時給は13ドル70セント。中間層50%が10ドル51セントから18ドル40セントで、下層10%は8ドル16セント以下、トップ10%は23ドル65セント以上。ラボ勤務者の中間時給は13ドル78セントで、歯科医勤務の中間時給は12ドル98セントとなっている。