会計士と会計監査官
■仕事の内容
会計士は多岐にわたる会計、監査、税、顧客へのコンサルティングなどを手掛けている。節税対策や従業員への報酬、健康保険給付金へのアドバイスをしたり、中には報告書や計算書を監査する人もいる。なかには警察関連と提携して会計不正などを捜査する人もいる。
会計不正防止のため、監査サービスを提供した事務所は、同じ企業に人事、テクノロジー、銀行投資、法律上のサービスを提供できない。公認会計士の多くが個人事務所を構えるか、大手会計事務所に勤務している。
■トレーニング
CPAライセンスは各州で発行され、ほとんどの州で会計か関連分野での学位取得が条件になっている。CPAライセンスの受験には、カリフォルニア州を含め42州で150セメスター時間を修了していることが条件だ。
全州で全米公認会計士協会による試験を実施しており、全科目を1度に合格するのは、全受験者の約25%。2004年5月より、CPA試験がコンピュータ化され、年4回全米各地で実施されている。
■雇用状態
2004年5月における全米の会計士および会計監査官の数は99万5910人で、カリフォルニア州は11万490人。全体の約20%は会計事務所で勤務しており、約10%が個人事務所を開いている。就職の際には経験が問われるので、多くの大学でインターンシップを支援している。
企業のグローバル化、会計不正に対する規制強化などの理由から、会計士および会計監査官の需要は増えると見られている。
■収入
2004年5月における会計士および会計監査官の全米平均時給は27ドル35セントで、平均年収は5万6880ドル。下層10%の平均年収は3万2320ドルで、中間層50%が5万770ドル、トップ10%が8万8610ドル。カリフォルニア州の平均年収は6万2050ドル。
*すべて連邦労働省調べ