コンストラクション・マネージャー
■仕事の内容
コンストラクション・マネージャーは、建設および修理を効率的・経済的に推進し、プロジェクトを完成させるため、企画・設計・施工などを管理し、予算を立て、現場に指示を与える。スケジュール通りに遂行できるように、コンセプト段階から参加することも多い。現場での遅れや天候の影響もあるため、勤務時間が昼夜を問わずになることもある。
建築基準の厳格化、労働者の安全の確保に加え、エネルギー効率や環境保護を考慮した建築法制が増えたことで、工程が複雑になり、さらに精巧な技術が要されるようになった。
■トレーニング
コンストラクション・サイエンス、コンストラクション・マネジメント、あるいは土木などの学士号以上が要求される。インターンを含む現場経験や、建築技術に強い背景を持つ人は就職に有利。また、契約書や仕様書を理解し、原価計算を行ったりするために、ビジネス分野やコンピューターの知識も要求される。修士号保有者も多く、将来を見据えてビジネス関連の修士号を取る者も少なくない。アメリカでは、多くの建設業労働者の第1言語はスペイン語なので、スペイン語が話せる人は重宝される。
■雇用状態
2006年5月における全米のコンストラクション・マネージャーの人数は20万7630人で、カリフォルニア州では2万310人。半数以上が自営業で、その他はほとんどが建設会社に勤務しているが、配管工事や電気回路などに特化する者もいる。建築工程の複雑化に伴い、雇用機会の増加が見込まれている。
■収入
2006年5月における全米のコンストラクション・マネージャーの平均年収は8万2760ドル。中間層50%の平均年収は7万3700ドル、下層10%は4万3210ドルで、トップ10%は13万5780ドル。平均時給は39ドル79セント。カリフォルニア州の平均時給は44ドル68セントで、平均年収は9万2940ドル。収入は、建設規模やロケーション、景気によっても異なる。