教師:初等教育(幼稚園・小学校・中学校)
■仕事の内容
教師は、ディスカッションなどで生徒の理解を促進させる。たくさんの生徒との関係を築くため、さまざまな人種、文化を持った生徒とのコミュニケーションが必要とされる。高校教師は、小学校で教えられた分野をより深く掘り下げて生徒に教える役目が主である。特に英語、スペイン語、数学、歴史、生物学などの、より専門的な教科を教える。
学校で必要とされる課外活動も含めて、平均労働時間は週40時間とされている。多くの教師は、年10カ月学校に行き、2カ月の夏休みがある。
幼稚園、小・中学校の教師は児童・生徒の知性や社会性の発達に重要な役割を果たし、責任ある社会人として成長するために必要な知識や環境を生徒に提供する。
特にプリスクール(通常5歳児まで)やキンダーガーテン(5歳児以上)、小学校の教師の役割は重要で、その後の人生観や世界観を形成する。
プリスクールの園児は主に遊びを通して学ぶため、教師は個人や少人数のグループでの遊びを通して言語や語彙、社会的なスキル、科学や数学の概念を教える。
■トレーニング
従来、公共教育機関の教師になるには教育関連学部の学士号と免許取得が条件だったが、現在多くの州では教育学部以外の準学士号でも免許が取得できる。だが、どの州でも州の委員会が認める免許取得が必要。私立の場合、免許はなくても学士号を持っていることが条件となっている。
免許には、プリスクールから小学3年生までの「Early Childhood Grade」、小学1年生から6年生もしくは8年生までの「Elementary Grade」、7年生から12年生までの「Secondary-Education Subject Area」、キンダーガーテンから12年生までを対象とした「Special Subject」がある。公共教育機関の場合、Early Childhood Gradeについても、学士号が必要な州もある。
■雇用状態
プリスクール、キンダーガーテン、小学校、中学校(特殊教育を除く)の教師は2006年時点で400万件の雇用がある。うち、150万件が小学校、110万件が中学校で、67万4000件が中学校、43万7000件がプリスクール、17万件がキンダーガーテン。雇用の伸び率は平均的で、06年からの10年間で12%、47万9000件の増加が見込まれている。
■収入
2006年5月における全米の公立高校教師の平均年収は4万6597ドル、私立の高校教師の年収は公立高校の教師よりもやや年収が低くなるが、住居の援助などの給付金が与えられる。カリフォルニア州の平均年収は5万8240ドルである。
プリスクールの教師の平均年収は、07年5月時点で2万3130ドル。下層10%は1万5380ドル、トップ10%は4万330ドル。カリフォルニア州の平均年収は2万8660ドル。