このページでは、アメリカのJ-1ビザインターンシップ制度を使って、カリフォルニア州・サンフランシスコに滞在、アメリカで業務経験を積んだ先輩たちの体験談をご紹介します。
(1)サンフランシスコでインターン:Kさんの場合
●「いつかは海外に住みたい!」という想いを捨てられなかった
もともと学生時代から英語が好きで、大学も貿易を専攻しました。新卒で旅行会社に勤めた際、添乗員として国内・海外の様々な土地を訪問する機会に恵まれ「いつか長期滞在したい」とぼんやり思っていました。その後、旅行情報紙の編集者として働いていましたが、30歳を迎える前に、後悔しないために行動に移そうを決意し、英語圏への留学ないし就職、ワーキングホリデーでの海外渡航などを真剣に考え始めました。
●ワーホリではなく、J-1ビザインターンシップで仕事体験を
アメリカでのJ-1ビザインターンシップを経験し、日本へ帰国した友人たちがいて、皆それぞれキャリアアップしていて、活躍の場を広げているのを目の当たりにしていました。そのことが、仕事の経験を積む、次のキャリアにつなげることが目的ならワーホリよりもJ-1ビザインターンシップが良いのでは?と思ったきっかけです。英語の勉強も必要ですが、同時に将来の仕事に直結する知識や経験を得たいと個人的には感じていました。ワーホリについても自分なりに調べてみて、旅行や趣味を楽しみたいという目的ならワーホリでも良いように思いましたが、自分の場合は少し違うなと。また、純粋に英語を勉強したいなら留学でも十分だと考えました。
●日本でのキャリアも活かすことができたアメリカでのインターンシップ
サンフランシスコ郊外にある日本語情報紙を発行する企業に営業職として採用していただきました。サンフランシスコの日系クライアントを中心に、現地で働く方々にインタビューしたり、広告のご提案をしたり、規模がそれほど大きくはない会社でしたので何にでも取り組む毎日でした。そのおかげで能動的に働く意識が根付いたと思いますし、サンフランシスコという海外の地で頑張る日本人の方と数多く知り合う機会に恵まれ、良い刺激を受けることができました。半年経った時に、編集職を任せていただけるようになり、日本での経験を活かせることができたのも嬉しかったです。
●アメリカ・サンフランシスコは住んでいて「飽きない」!
サンフランシスコはカリフォルニアを代表する都市の一つ。古くからの美しい街並みが残る一方で、サードウェーブコーヒーやオーガニック文化など新しいムーブメントの発祥地でもあり、端的にいうと「飽きない」街です。また、IT企業の密集地であるシリコンバレーも近いので、たくさんの優秀な方々にお会いでき、刺激が多いところが気に入っています。また、日系のスーパーなども比較的充実しているので、日本人にとってサンフランシスコは生活面でも便利な街だと思います。
●サンフランシスコ滞在中、結婚することに!
サンフランシスコでのインターンシップがそろそろ終了するという頃に結婚が決まり、夫となる方の帯同ビザを申請する方向に切り替えました。その後、別途ワークパミットを取得し、サンフランシスコにある日系企業の米国法人に現在は勤めています。インターンシップの経験がアメリカでの仕事探しでも有利に働いたと思います。
●教えてQ&A
「インターンシップの報酬で生活はできますか?」
J-1ビザは就労ではなく、インターンシップという立場で渡米するため、お給料ではなく研修費用という名目で報酬が支払われました。その金額は会社や仕事によって異なるため個人差があるのですが、私の場合はそれだけで生活するのは厳しかったですね。せっかくサンフランシスコに滞在しているので、休みの日に少し遠出をしたり、サンフランシスコ市内のカフェを楽しんだり、プライベートも充実させたかったので、正直、貯金を使い果たすギリギリの生活でした。でも世界中の国々から集まった人たちとの交流から得られるものは大きく、チャレンジしてよかったと自信を持って言えます。
「J-1ビザの取得は、プロのエージェントにお願いした方がいいと思いますか?」
そうですね。まず「J-1ビザ」についての情報量が圧倒的に少なかったので、それを知る段階からエージェントを利用しました。直接現地の会社へアプローチする方法もありますが、エージェントを利用すると複数の企業とコンタクトを取ることができ、アドバイスをいただきながら比較検討できます。また、申請書類の作成や大使館面接の予約などもお任せできるので、メリットが大きいと思います。費用はエージェントへのお支払い含め、渡米前準備すべて合わせて50万円ぐらいだったと記憶しています。
※サンフランシスコを含む、アメリカでの有給インターンシップの詳細は「アメリカのインターンシップ~J-1ビザ取得方法や求人情報」をご覧ください。
(2)サンフランシスコでインターン:Hさんの場合
●語学留学で短期滞在したサンフランシスコにまた戻りたい!
幼い頃から国際文化に触れたり、英語によるコミュニケーションに強い興味を持っていました。転機は学生時代に経験したサンフランシスコでの語学留学。3カ月ほどの滞在でしたが、サンフランシスコの文化や考え方の多様性、技術やデザイン産業の発展度合い、自由で活き活きとした働き方を目の当たりにして、絶対にまた将来サンフランシスコに戻って来ようと心に決めました。そして今度戻って来る時は、語学留学ではなく社会人としてある程度スキルを身につけてから、ぜひアメリカで長期で働いてみたいと思っていました。
●アメリカ滞在なら、J-1ビザインターンシップは魅力的な選択肢
日本で就職したのですが、どうすればアメリカで働く夢が実現できるか常に方法を探していました。色々とインターネットでリサーチしているうちに、自然とJ-1ビザインターンシップの存在を知り、私のようにアメリカの大学を出ていない人でも、アメリカの企業で18カ月間もインターンとして研修を受けることができるビザは非常に魅力的な選択肢だと思いました。学生として渡米する選択肢ももちろん検討したのですが、そうなると大事な20代中盤のキャリアが一旦ストップしてしまいます。これは私自身がいつも心に留めていることですが、人生長いようで実はあっという間。自分の意志で、好きなことを好きなだけできるという期間は実はそんなに長くはないと思うのです。ですから当初の希望通り、働く道を選びました。また、少しでも収入を得ながら滞在できるのも大きなメリットだと感じましたね。
●ワーホリなど他の海外移住の選択肢も検討しましたが…
ワーホリも常に検討していました。私の第一候補は常にアメリカのサンフランシスコだったのですが、アメリカは就労ビザ取得のハードルが高く、リサーチや仕事探しを進めていく中で「アメリカはやっぱり厳しいかも…」と何度も挫折しそうになりました。一方、ワーホリの受け入れ先として有名なカナダ・オーストラリア・ニュージーランドは英語圏かつ移民の受け入れも積極的で、永住権取得のプロセスもアメリカの厳しさに比べると雲泥の差。できれば長期で働きながら、英語圏でキャリアを積んでいきたいと考えていた私にはとっては、ワーホリは非常に魅力的な選択肢の一つでした。実際にサンフランシスコでのインターンシップが決まる直前まで、ワーホリでの海外短期滞在、あるいはワーホリから現地就職・長期滞在へ繋げるというキャリアも本気で考えていました。
●J-1ビザインターンシップではサンフランシスコのWEB制作会社へ
滞在都市はサンフランシスコ。WEB制作会社でお世話になりました。従業員規模は10名程度とそれほど規模の大きな会社ではありませんでした。その分、私が任された仕事の範囲は広く、Web制作プロジェクトのスケジュール進行管理から、クライアントとの打ち合わせ、Webサイトデザインの要件定義、社内デザイン・エンジニアリング・営業チームとのコミュニケーションなど多岐に渡りました。またインターンシップ後半には、デザイナーの採用面接なども任せていただきました。幸いインターンシップ先の会社は日本とアメリカの両方にクライアントを持つ企業で、仕事では英語だけではなく日本語も使うという恵まれた環境。社内のメンバーは日本人も含めて、アメリカ人、中国人など、いろいろなバックグラウンドを持つ人達が集まっており、時に文化的な違いで驚かされることもありましたが、多様な考え方を学ぶことができ、アメリカ・サンフランシスコでのキャリアの第一歩目としてはとても充実したものになりました。
●何と言っても「多様性」がアメリカ・サンフランシスコの魅力
繰り返しにはなりますが、サンフランシスコの一番の魅力は、何と言っても多様性だと思います。様々な文化が混ざっていて、「普通はこう考えるはずだ」という固定概念がないので、どんな意見も一個性としてごく自然に受け入れてくれる環境ですね。また気候がとても良いです。カリフォルニア=常夏に近い気候と勝手に勘違いしていたのですが、サンフランシスコは思っていたよりも平均気温は低めで、雨がめったに降ることがないので、夏のアクテビティを楽しむのにぴったりの天候です。またサンフランシスコは霧の街と呼ばれているのですが、実際住み始めてみると霧が出るのは朝と夕方ぐらいで、日中はスカッと雲ひとつない青空が広がっていることが多いです。ナパバレーをはじめ有名なワイナリーがサンフランシスコの近郊にあり、お天気の良い日に出かけるワイナリーは本当に最高のリフレッシュになります。
●東京とは大違い?!ON/OFFのメリハリがはっきりとしたサンフランシスコでの生活
プライベートの生活パターンも東京で暮らしていた時とはガラリと変わりました。サンフランシスコでの生活パターンは、朝は少し早めから仕事を始めて、夕方暗くなり始める頃にはスパっと仕事を終えて、みんなハッピーアワーを楽しんだり、ジムで汗を流したりする人が多いように感じます。東京にいた時は、会社から帰るのが遅い時間なので夜は寝るだけという生活でしたが、こちらでは仕事終わりにジムやダンスクラスで汗を流してアフター5をとても楽しんでいます。夜も深夜まで遊ぶというよりは、早くから始めて夜10-11時ぐらいで切り上げて帰宅する、というパターンが多いように感じます。夜の治安はどうしても日本に比べると良くないので、フラフラといつまでも外で飲み歩くという光景はサンフランシスコでは少ない気がします。実際、サンフランシスコでは酔っ払って外で寝てしまっているような人たちは見たことがありません(笑)。メリハリのある生活が送りやすいのがこちらでの生活の魅力かなと思います。
●サンフランシスコでの出会いから結婚することに!
インターンシップ中に、会社から就労ビザのスポンサーになってくれるというオファーをいただけたのですが、残念ながらビザが色々な理由から却下されてしまったので、一度日本に帰国しました。その後サンフランシスコで出会った現在の夫と結婚することが決まり、再びサンフランシスコへ。現在はシリコンバレーに本社があるIT企業でデザイナーとして働いています。渡米前はインターンシップの経験はキャリアとしてカウントしてもらえないのではないかと不安でしたが、そんなことは一切なく、日本に一時帰国した際も、国内・外資企業問わず様々な企業からオファーをいただきましたし、サンフランシスコに戻った後の転職活動でも、インターンシップの経験を評価してもらえました。そういう意味でも、今もしJ-1ビザインターンシップでの渡米を迷われている方がいましたら、私としては自信を持って一歩踏み出してほしいと思います。
●教えてQ&A
「J-1ビザの取得は、プロのエージェントにお願いした方がいいと思いますか?」
私もプロのエージェントを活用していました。スポンサー企業を探すために色々サポートしてくれるので、できればお願いしたほうが良いと思います。結局私の場合は、学生時代にお世話になった前述のWEB制作会社のCEOに直接連絡して、ポジションの空きが無いか相談に乗っていただいたところ、J-1インターンとして採用していただくことが決まり幸運でした。
「渡米前に不安はありましたか?」
日本で築いたキャリアや経験を手放してアメリカに行くとなると、今後の生活や将来は大丈夫だろうかと不安になることが多いと思います。私もそうでした。でも、「あの時チャレンジしておけばよかった」という後悔は絶対したくなかったので。そんな人生よりはとにかくチャレンジしてみたいと思いました。実際、サンフランシスコでのインターンシップ中は様々な困難にぶち当たったり、こんなはずじゃなかったとプライドが傷ついたり、経済的に苦しくなった時もありましたが、それを一生懸命に乗り越えた後にある世界は、それまでとはまったく別の世界、何物にも変えられない一生の宝ものです。その体験をぜひ皆さんにもしてみていただきたいなと願っています。
※サンフランシスコを含む、アメリカでの有給インターンシップの詳細は「アメリカのインターンシップ~J-1ビザ取得方法や求人情報」をご覧ください。
※また、サンフランシスコでのインターンシップ求人の最新情報などは下記のJ1ビザインターンシップ専門エージェントにお問い合わせください。
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