【田居瞳さん】大学3年生・Graphic Design専攻
ミズーリ州の高校を卒業後、Pasadena City Collegeを経て、2006年1月からCSUFで学ぶ。05年9月にJSNのプロジェクト担当となり、フライヤーやポスター制作、ウェブデザインに取り組んでいる。卒業後は、出版社などで経験を積み、フレキシブルに働けるデザイナーとして独立したいと計画中。
1957年に、12番目の州立大学としてカリフォルニア州議会より正式に認定されたカリフォルニア州立大学フラトン校は、59年9月、452人の学生でスタート。現在のキャンパスが完成する60年まで、授業はFullerton Union High Schoolなどで行われていた。236エーカーの敷地内で、現在3万人以上の生徒が学んでいる。
田居さんはグラフィックデザイン学部で学んでいる。「幼い頃から物作りが好きで、この学部を選びました。授業は、実際に仕事の現場で使われた作品を紹介しながら行われるので、とてもエキサイティングです。現在は、文字を図案化するLetteringや文字を分析するTypography(活字学)、コンセプトに基づいたイラストをさまざまな手法で描くIllustrationを学んでいます」。最新情報が命のこの分野では、現役で働く教授から現在進行形の技術を学べる授業が多いという。また、少人数制クラスのため、教授との距離が近いのも魅力だそう。
全体生徒数の半数が専攻として選ぶ人文社会学やビジネス&経済学は、カリフォルニア内の大学で最大の生徒数を抱えている。ビジネス専攻では、アジア系アメリカ人生徒が国内で2番目に多く学位を取得している。コミュニケーション学部で学位を取った生徒数が全米で2位、教育学部が同3位と、勉学熱心な学生が多い同校。学位を取得したヒスパニック系の学生や学校関係者が多いことでも評価されている。
音楽&ミュージカルシアター、ダンスなどの舞台芸術クラスでは、クオリィーの高い授業で有名なオペラ歌手や映画俳優などを輩出。創立以来約14万人の学生が卒業し、俳優のケビン・コスナーやアメリカ最年少の宇宙飛行士トレイシー・キャドウェルも同校の卒業生だ。校内には学生時代から指導力を養うことを目的に、他国の文化を学ぶ組織からスポーツクラブまで247種類ものサークル活動が盛んに行われ、約2千人の生徒が参加している。留学生数では日本人が224人とトップを占めている。82カ国から集まり、国際色にも彩りが添えられた学校だ。
(2006年3月1日号掲載)
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カリフォルニア州立大学フラトン校(California State University, Fullerton)
800 N. State College Blvd., Fullerton, CA 92831
714-278-2011
www.fullerton.edu
●設立:1957年
●運営:州立
●敷地面積:236 エーカー
●ニックネーム:Titan
●キャンパスカラー:青と白
●学生数:33,413 人
●学部数:学士号課程104、修士号課程49
●学期開始時期:8月、1月(2学期制)
● 留学生:1000 人以上の留学生が学ぶ。出身国は日本、台湾、韓国、インド、中国、インドネシア、メキシコ、ベトナム、タイ、香港の順
●学費:11,126ドル(大学生1年分、2学期それぞれ12 単位取得として)