【江添加奈美さん】1年生チャイルド・デベロップメント専攻
◎日本の高校を卒業後、渡米。Citrus Collegeと英語学校を経て、半年前からLBCCで学ぶ。2008年5月卒業に向けて、現在は米国の保母資格を取得すべく授業に専念。卒業後は、四大進学か日本の保母資格取得を希望。将来は、日系幼稚園の保母として就職するのが目標。
Woodrow Wilson高校のキャンパスで1827年に授業をスタートした同校。1933年の地震によって建物が崩壊した後は、野外で授業を行っていた。その2年後には現在のリベラルアート・キャンパスのある土地に移動した。79年にロングビーチ学校区から独立し、California Community Collegesシステムに加入。現在は2つのキャンパスを構え、メインキャンパスでは52%の学生が学ぶ。
江添さんは、チャイルド・デベロップメントを専攻として学んでいる。「専攻を決める際に、メキシコでチャイルドケアのボランティアを経験しました。そこで子供たちに接した時、真剣に子供の教育に携わりたいと思ったんです。現在は、人間の誕生から死までの発達段階を学ぶHuman Development、幼児の成長と発達を学ぶEarly Child Development、他にはDance HistoryやComputerなどを学んでいます」。保母としての経験があり、あらゆる大学で教えている先生から、実例や実体験を通して学べる有意義な授業が揃う。セオリーを元に、グループ単位で架空の赤ちゃんを育てる課題も、とても興味深い。
ビジネス、貿易、コミュニケーションなどが学生に人気の専攻で、職業訓練プログラムも充実。なかでも全米に名を知らしめるのが、看護学部のプログラムだ。Health and Science学部に属し、正看護師と准看護師の準学士が取、California Community Collage Chancellor’s Officeから、トッププログラムの評価を受けている。
同校のスピーチとディベートチームも定評があり、短大生と四大生を対象とした全米チャンピオンシップでは、92年と93年に連続優勝した実績を誇る。スポーツは男女合わせて21チームがあり、全米カレッジ選手権の優勝経験も。男子バスケット、レスリング、野球などは州内トップクラスだ。
マイノリティーの卒業生が多い学校としても有名な同校。75%をマイノリティーが占め、ヒスパニック35%、アジア系18%、アフリカ系13%、その他10%とバランスも取れている。留学生数も少なめで、あらゆる人種の友人を作るには最適な学校と言えそうだ。
(2006年12月1日号掲載)
|
|
ロングビーチ市立大学(LBCC)
Long Beach City College
4901 E. Carson St., Long Beach, CA 90808
☎562-938-4111 http://www.lbcc.edu
●設立:1927年
●運営:公立
●敷地面積:112エーカー
●ニックネーム:Viking
●キャンパスカラー:赤、黒、白
●学生数:26,399人
●専攻数:準学士号課程100
●学期開始時期:1月、9月(2学期制)
●留学生:約300人の留学生が学ぶ。出身国は日本、韓国、台湾、カンボジア、フィリピン、タイ、スウェーデン、モンテネグロ、ベトナム、スリランカの順
●学費:$4,680(大学生1年分、2学期それぞれ12単位取得として)