【相馬ミカさん】4年生 Fine Art 専攻
◎日本の高校を卒業後、渡米。Citrus College を経て、2年前からOtis で学ぶ。この7月からJSNのコーディネーターとして、イベントのアーティスト探しなどに取り組んでいる。2007年5月卒業に向けて、現在は作品作りに専念。卒業後は、大学院進学を目指し、将来は、Fine Artist として個展を開いたり、独立を計画中。
ロサンゼルスタイムズ社の創設者、ハリソン・オーティスによって、1918年に設立されたOtis College of Art and Design。〝Otis Art Institute〞と呼ばれ、NYのOtis Art Institute of Parsons School of Designと提携していた当時は、NYでも授業を取ることができた。91年に現在の名称が適用され、現在約1100人が在籍している。
相馬さんはFine Art 専攻。「アートに従事する祖父や父の姿を見てきたせいか、子供の頃からポスター出展や図画工作の応募が大好きでした。現在は、作品制作のSenior Studio、陶芸技術を学ぶCeramics、哲学を通して作品を語るThesis、文字や視覚の関連性を学ぶSemiotics などを学んでいます」。現役アーティストや芸術評論家の話が聞けるVisiting Artist Lecture Seriesでは、講義が終わるまでに新しいアイデアがたくさん浮かぶというから、アーティストには大切な役割を果たしている。
4年間で取得するBachelor of Fine Arts degree(BFA)が取得できるアート系大学としては、ロサンゼルス内で人気の同校。グラフィックデザインやインテリアデザインなどの他に、最近ではおもちゃのデザインを行うトイデザインも加わった。相馬さんの学ぶファインアートとライティングの専攻では、修士号まで取得できる。アート系大学として、ロサンゼルスで1番長い歴史のある同校は、国内トップクラスの優れた実績があり、なかでもファッションデザインは、世界に誇る名門学部だ。
相馬さんもよく利用するのが、キャリアサービス・オフィス。電光掲示板に、1200以上の求人情報が掲載され、LA内のさまざまな制作会社でできる有給インターンシップを紹介してくれる。相馬さんはここを利用して、現在、アートギャラリーでアーティストアシスタントの仕事をしている。
学生の半数は南加出身で、38%が39州から、残りの12%が留学生。3カ所にキャンパスを構え、ほとんどの学生がロサンゼルス国際空港近くのメインキャンパスで、4年間授業を受ける。映画『Art School Confidential』の撮影ロケ地にもなった同校は、ファッションやヘアスタイルにも磨きがかかった学生であふれ、芸術を学ぶための環境が整った学校だ。
(2006年10月1日号掲載)
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オーティス・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(OTIS)
Otis College of Art and Design
9045 Lincoln Blvd., Los Angeles, CA 90045
☎ 310-665-6800
www.otis.edu
●設立:1918年
●運営:私立
●敷地面積:5エーカー
●ニックネーム:Otis
●キャンパスカラー:なし
●学生数:約1100 人
●学部数:学士課程7、修士課程2
●学期開始時期:1 月、8 月(2学期制)
● 留学生:全体の約12%。出身国は韓国、カナダ、香港、インドネシアなど
● 学費:,596 ドル(大学生1年分、2学期それぞれ12 単位取得として。18 単位まで金額は同じ)