アメリカでの妊娠と出産~覚えておきたい出産英語と出産後の届け出

ライトハウス電子版アプリ、始めました

言葉も医療のシステムも異なるアメリカでの出産。このページでは出産に関する英語や、アメリカでの出産時・出産後に必要な情報をご紹介します。妊娠全般について取り上げた「アメリカでの妊娠・出産」と併せてご覧ください。

覚えておきたい出産に関する英語

●妊娠・出産全般に関する英語

産婦人科 Labor & Delivery
産科 Obstetrics(OB)
内診 Internal Exam
超音波検査 Ultra Sound Test
自然分娩 Natural Birth
無痛分娩 Epidural Anesthesia
帝王切開 C-Section (Cesarean Section)
陣痛 Contraction
陣痛誘発・促進剤 Induction of Labor
子宮口 Cervical Opening

●赤ちゃんに関する英語

小児科 Pediatrics
小児科医 Pediatrician
新生児室 Nursery
新生児集中治療室 NICU
早産児 Premature Baby
逆子 Breech Baby
へその緒 Umbilical Cord
初乳 Colostrum
人口ミルク Formula
割礼 Circumcision

●検診・問診などで聞かれる「病歴」に関連する英語

けいれん convulsions
糖尿病 diabetes
てんかん epilepsy
B型肝炎 hepatitis B
性病 STDs(Sexually Transmitted Diseases)
甲状腺 Thyroid

●過去の「妊娠・出産経験」に関連する英語

中絶 abortion
先天異常 birth defect
難産 difficulties with delivery
子宮外妊娠 ectopic/tubal pregnancy
流産 misscarriage
死産 stillbirth

●「痛みの度合い」に関連する英語

1 to 10 scale: 痛みの具合を聞かれる時の常套句。1が最小で10が最大

●その他、出産に関連する英語

麻酔 anesthesia
破水 break water
動詞はdilate。子宮口の開き具合 cervix dilation
予定日 due date
陣痛が始まり分娩過程に入った状態を表す in labor
促進剤を使って陣痛を促進すること induce
「息を吸って、吐いて」 inhale & exhale
点滴 IV(intravenous infusion)
オキシトシン(陣痛促進剤) Oxytocin
いきむこと push

 

出産時に必要な入院バッグの中身

●レイバーバッグ

ママ用 パパ用
フォーカルポイント
(写真やお守り、ぬいぐるみなど、陣通の痛みを紛らわすために、注意を集中させるもの)
秒針のついた腕時計
(呼吸法を手伝うため)
リップクリーム
(唇の渇きを癒す)
ローション
(ママの背中や腰のマッサージ用 )
キャンディーやミント
(口やのどの渇きを癒すもの。酸っぱい系がオススメ)
ローラーやテニスボール
(痛みを和らげるマッサージ用)
ナイトガウンやソックス、スリッパなど
(陣痛促進のため歩くことをすすめられることも )
連絡すべき人の電話番号
お気に入りの枕
(枕にこだわる人は)
軽食や自動販売機用の小銭
(病院内のカフェテリアが閉まっている時に必要)
歯ブラシと歯磨き粉 歯ブラシと歯磨き粉
トランプやゲーム、本など
(初産は時間がかかる。余裕のある人向け)
メモ帳とペン
ポータブル音楽プレーヤー
(これも余裕のある人向け)
電池
(カメラに必要であれば、余分に用意)
自分が楽になれるものは何でも カメラやビデオ
(事前に使用許可を)

●スーツケース

ママ用 パパ用 ベビー用
ナイトガウンやバスローブ。病院内は冷えることも多いので、冷え性の人はソックス 病院に泊まる場合は、パジャマや着替え、髭剃りなど チャイルドシート。車に装着しておく
授乳ブラやパッド お祝いなどを入れる大きめの袋やバッグ 総領事館に提出する出生証明書。医師の署名が必要なため、事前に取り寄せを
シャンプーや石鹸などのシャワー用品。ただし、シャワーは許可を得てから ベビーブランケット。チャイルドシートでベビーをサポートするために数枚用意
化粧品やブラシ。来客も多い 退院時に着せる服
ヘアードライヤー。使用は許可を得て
退院時の服と靴。すぐにお腹が平らになるわけではないので、妊娠5ヶ月くらいの体型を目安に楽なものを

 

アメリカでの出産時・出産後

入院と出産

出産の兆候には「陣痛」「出血」「破水」があります。「陣痛の場合は、間隔を計ってメモし、陣痛が5分おきに1時間続いたら、病院の分娩室に行ってください」(鈴木先生)。陣痛がある場合、運転は避け、家族や友人にお願いするか、タクシーなどを手配しましょう。しかし、たとえ病院に行っても、子宮口が開いていなければ、家に帰されることもあります。
 
出産には自然分娩、無痛分娩、帝王切開がありますが、中でも無痛分娩は、痛みを軽くする上、産科専門の麻酔科医が手掛けるため、安全性も高いと言われています。そのため、アメリカでは選ばれることが多いです。「無痛分娩は、母体がリラックスし、分娩が速やかに行われます。また近年では、会陰切開を行うことは少なくなっています」(鈴木先生)。家族から1人出産に立ち会うことができますが、注意しておきたいのは、病院によっては、分娩中や治療中の録画・写真撮影を禁止しているということ。事前に病院に禁止事項を確認しておきましょう。入院日数の規定は、各保険会社に確認が必要ですが、基本的に自然分娩と無痛分娩は、出産した日を数えずに1泊3日(48時間)、帝王切開は出産した日を数えずに4泊5日(96時間)となります。赤ちゃんは生まれてすぐ担当の小児科医による最初の検診を受けるほか、希望すれば病院内で割礼を行うこともできます。また両親の同意書があれば、入院中にB型肝炎ワクチン接種を受けることも可能で、接種後に予防接種カードを配布してくれます。

新生児の医療保険

アメリカでは生まれて60日以内に、新生児の医療保険加入手続きが必要です。「保険会社によりますが、ほとんどの場合、生後1カ月以内なら電話で加入の手続きが可能。生後1カ月を過ぎた場合、出生証明書の提出が求められます。新生児が生まれて1カ月以内に受けた医療サービスは、父親または母親の医療保険でカバーされます。基本的に、新生児は医療サービスを受ける頻度が多い傾向があるため、医療費の負担を抑えられるGoldかPlatinumへの加入がお勧めです」(石和田さん)。

アメリカ国籍を取得する

アメリカの国籍は、病院で生まれた場合、退院までに出生届を申請します。通常は出生から2カ月後に、バースサティフィケートの発行が可能で、両親が各カウンティーのVital Recordsに申請します。受け取り方法はオフィスに直接取りに行く、または郵送です。ソーシャル・セキュリティーナンバーは、病院で取得申請すると、3カ月以内に郵送されてきます。
 
日本の国籍は、出生から3カ月以内に、日本の区役所等に代理人を立てて出生届を出す方法と、在ロサンゼルス日本国総領事館に届ける方法があります。「出生から3カ月を過ぎると受理されなくなるので注意してください」と話すのは瀧法律事務所の大橋幸生弁護士。出生届用紙は、在日本国総領事館に直接取りに行くか郵便で請求。詳細はウェブサイト(www.la.us.emb-japan.go.jp) で確認してください。

※このページは「2017年8月16日号ライトハウス・ロサンゼルス版」掲載、「2007年4月16日号ライトハウス・ロサンゼルス版」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。



 

「アメリカ生活大事典」のコンテンツ