外国人留学生のトレンド2024

ライトハウス電子版アプリ、始めました

(2024年2月号掲載)

IIE(国際教育研究所)によると、2022-23年度のアメリカの高等教育機関の留学生は105万7188人で、これは全学生数の5.6%を占めています。

多様性を高める留学生

アメリカの大学にとって、留学生は極めて重要です。どの大学も、アメリカ人学生とは異なるカテゴリーで留学生のアドミッションを行い、優遇します。

留学生は、大学の多様性(ダイバーシティー)に大きく貢献します。留学生が有する視点や経験は、他の学生の学習を深く豊かなものにしてくれます。また、留学生を受け入れれば、世界中に卒業生のネットワークを築けます。アメリカの大学では、卒業生が後輩のキャリアを支援するのが一般的です。つまり、留学生は、在学生が将来をグローバルに考える上で助けとなるのです。

留学生に人気の大学

NYU(New York University)は、22-23年度に2万4496人の留学生を受け入れました。NYUの留学生数は、10年連続で全米一です。

また、留学生の多くは、大学院で学んでいます。例えば、ボストンのNortheastern Universityは、大学院における留学生の割合が64%で、学部は14%となっています。

アメリカの留学生は、規模の大きな研究系大学や、都市部で知名度の高い大学以外にも進学しています。例えば、DePauw Universityはインディアナ州の小規模なリベラルアーツ・カレッジですが、質の高い教育プログラムは人気が高く、留学生は23%を占めます。


授業料収入をもたらす留学生

留学生は大学にとって収益源でもあります。高額な州外学生の授業料を払う留学生や、ファイナンシャルニードをサポートする必要のない留学生は、授業料収入を増やす上で役に立ちます。

日本からの留学生が減ったのは、学生の内向き志向も理由の一つかもしれませんが、高騰する学費を負担できる家庭が限られていることも挙げられると思います。

(2024年2月号掲載)

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