そろそろ大学進学の準備を始めようとお考えの方には、まず大学のキャンパス訪問をおすすめします。実際にキャンパスに足を運んで施設を見学したり、学生と話したりすることで、大学への理解が深まり、進学準備を進める上での動機付けになるはずです。
訪問する大学選びについては、最初はあまり難しく考える必要はありません。しかし、州立大学、私立大学、規模の大小など、さまざまなタイプの大学を訪問し比較すると、それぞれの特徴がよくわかると思います。訪問時期は2月から4月で、高校が休みの週がいいでしょう。キャンパス訪問を効果的に進めるための注意事項を、以下にまとめました。
キャンパス訪問10の要点
⒈キャンパスツアー事前予約
キャンパスを訪問する際、大学主催のキャンパスツアーに参加することが一般的です。多くの大学は、オンラインでツアーの申し込みを受け付けています。申し込みが不要の大学に関しては、スケジュールと集合場所をウェブサイトで確認してください。
⒉訪問前の情報収集
訪問大学がどんな大学なのか事前に知ることはとても大切です。大学のウェブサイトをしっかり読み、興味のある学部やコースの情報などはあらかじめ入手しておきましょう。
⒊訪問計画を立てる
短期間で複数の大学を訪問する場合、大学の所在地を正しく把握して、合理的な訪問計画を立てましょう。1つの大学に少なくとも半日は滞在できるよう、余裕を持った計画を立ててください。
⒋キャンパスツアーに参加
当日は、指定場所に早めに集合してください。そして、ツアー前にアドミッション・オフィスに立ち寄り、キャンパスマップを入手してください。マップを見ながらキャンパスを歩くと位置関係がよく理解できます。ツアーは1時間程度かかります。長距離を歩くことになるので、歩きやすい靴を履きましょう。カジュアルな服装で構いません。なお、キャンパスツアーは家族で参加するのが一般的です。
⒌大学施設をチェック
キャンパスツアーでは、学生がよく利用する施設が案内されます。図書館や大学寮、カフェテリア、周囲の環境など、学生生活に関わるものは何でもチェックしましょう。また、学問だけでなく、課外活動への取り組みも非常に重要です。芸術やスポーツ、地域貢献等、自分のやりたい分野でどんな機会が得られるのか、しっかり情報を集めてください。そして、ツアー中はメモ代わりにたくさん写真を撮りましょう。
⒍キャンパスツアーでの質問
ツアーは在学生が案内しますので、現役大学生に直接質問する絶好の機会です。その大学を選んだ理由や入学して良かった点など、質問を用意しておきましょう。また、訪問したい場所があれば、その旨を担当者に伝えてください。ある程度対応してもらえるはずです。
⒎足跡を残す
ツアー終了後、アドミッションの説明会が用意されている場合があります。説明会では、大学の特徴や代表的なプログラム等の説明に加えて、アプライするために必要な準備についても話を聞くことができます。説明会で自分の名前や高校名、連絡先を書いて堤出することが求められたら、必ず堤出してください。この時点で、大学のデータベースに名前が残ります。将来もしその大学を受けることがあれば、この時点ですでに一歩リードです。説明会がなかった場合は、必ずアドミッション・オフィスを訪問し、受験生向けの資料を送ってほしいと伝えてください。大学に自分の名前と連絡先を伝えること、つまり足跡を残すことが大切です。
⒏キャンパスの周辺を散策
ツアー後、寮の周りに買い物場所があるのか、周囲の治安はどうかなど、キャンパス周辺を自分の目で確かめましょう。
⒐訪問メモの作成
キャンパス訪問が終わったら、学んだことや気付いたことをメモにまとめましょう。複数の大学を訪問すると、どこの大学で何を見たのか忘れてしまう場合が多いためです。
⒑お礼のメールを書く
アドミッションにお礼のメールを書き、キャンパスツアーに参加して良かったこと、学んだことを簡潔に伝えましょう。
(2013年1月16日号掲載)